Under Armour Curry Fox 1 Performance Review

- テストカラー:The Beam(3028803-535)
- 主な機能:Flow Midsole + Outsole,Half Inner Bootie,Midfoot Strap,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter,TPU External Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:De'Aaron Fox,Stephen Curry,Seth Curry,Davion Mitchell
- 価格:¥14,300・$120
Introduction
今回はDe'Aaron Fox(ディアーロン・フォックス)の1stシグネチャー"Curry Fox 1(カリー・フォックス1)"のレビューです。
フォックスはNBAでデビューから昨シーズン途中まではサクラメント・キングスに、トレード後はスパーズでプレーしている光速ポイントガード。
現在のNBAで自分がモラントに次いで好きなプレイヤーでもあります。
キャリア序盤はナイキと契約し、カイリー、PGなど色々なシリーズを履いていましたが、近年は主にコービーシリーズを愛用。
その契約も2022年に満了となり、バッシュFAとなったフォックス。
色々なブランドのバッシュを試す中、本人の悩みである「足の痛み」を解消してくれたのがアンダーアーマーだったそう。
これが決め手となりアンダーアーマー、その中でも最近話題になっている「カリーブランド」との契約を締結し、シグ発売の流れとなりました。
クッションはもちろんカリーシリーズ同様「フロー」搭載。
このクッションは何度か試着レビューを書いていて、初期モデルにはネガティブだった印象がどんどんポジティブに変わっていきました。
⇒Under Armour UA Flow FUTR X Try-on Review
⇒Under Armour Flow FUTR X 4 Try-on Review
今作ではどうなりますか。その細部を見て行きたいと思います。


TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
ウェイブがかった「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
アウトソールの素材は「ラバー」ではなく「フロー」。
ミッドソールのクッションがアウトソールも兼用し、ダイレクトに接地する仕様となっています。
フローは平均的な硬度で、粘着性は低めの質感。
いざ乗ってみると、アンダーアーマーのPRのとおり制動距離ゼロのビタ止まり。
アシックスのバッシュやリーボックのクエスチョンに似たタイプの、地面積が少なくても強力にグリップするタイプのトラクションです。
特にヘジテーションなどで使いたい細かなステップがこの特性で制限されてしまうのはマイナスポイント。
またホコリの影響も一般的なラバーソールと同レベルに存在し、ダスティーなフロアでは定期的にソールを拭く必要があります。
スキール音に関しては一切鳴らず、スッスッと擦れる音が微かに聞こえる程度。
トータルではギリギリ優秀な部類に入ると思いますが、急ストップ系に慣れていないとスコア以下に感じる可能性があるので注意が必要です。

CUSHIONING - 6 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「フロー・ミッドソール」単体のクッションセットアップ。
前述のとおりフローはアウトソールも兼ねています。
触れてみると沈み幅は通常レベルで、復元スピードも通常かやや遅い感覚です。
フロー上部には青いフォームがストロベルとして敷かれていますが、パフォーマンスにはほとんど寄与し無さそうな極薄仕様。
一転インソールは厚めの黄色いフォームで、ややコシがあるものの復元スピードはゆっくりで基本吸収性に寄せた質感です。
乗ってみるとやや厚底感があり、前後のクッションバランスはフラットか、やや前傾。
つま先の内部構造は見た目以上に反り返って(カーブアップして)いて、足指が少し浮いている感覚があります。
オンコートで試してみると…意外に動きやすい。
7割程度のコントロールスピードまではどんなムーブやステップを試しても概ね快適。
軽くリングジャンプしてみても普通に高さが出ました。
ゲームスピードでプレーでは思いもよらない所でつまづいたり、ステップが反発して来ずターンオーバーしたりと酷いプレーが顔を出し始めました。
軽めのステップではフローは適度な硬度と弾性を保つものの、足首を固め、足のアーチをしっかり効かせた強いステップでは沈みが勝ってしまいます。
またアウトサイドショットは安定せず、プライオメトリクスなどジャンプ系のトレーニングでは普段痛まない膝に違和感が。。。
などとネガティブなポイントを諸々羅列しましたが、これは想定されたパフォーマンスなので驚きは無く「やはり」と言うのが正直な感想です。
むしろコントロールスピードでのパフォーマンスは想定を遥かに上回るもので、ハードルが低かった結果ですがスコア以上に良いクッションに感じました。
※市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」に交換は前傾を助長するのでNG。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクトインソール」や「エアジョーダン11インソール」、「ナイキジャ1インソール」も軒並みフローと沈みの仕方が違い合いません。
※「スジオカボード」もまさかの全滅。フローを変に押し固めてしまい、更にフォアアウトソールのの凸形状が増して接地感がおかしくなるジャ2グローバル同様の問題もセットで発生しました。
※回りまわって結局「純正インソール」を単体で使用が最適解でした。
※インソール・ボード交換はスコアに含めていません。

COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
フローには厚みがあり、コントロールスピードではけっこうダイレクトな乗り心地。
ズームストロベルやリアクト、ライトストライクの様なフワフワクッションとは結構違う乗り心地です。
全力で動くとフォアフローは沈み切って戻ってこなかったり、変なグリップの仕方をしたりと悪い面が顔を出します。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」と「ミッドフット・ストラップ」が包むセットアップ。
アッパー素材はパープルの「エンジニアード・メッシュ」がベース。
トーボックスからサイドにかけて、それとタンのメッシュは薄くしなやかで若干の伸縮性もあります。
淡いパープル部分は強度アップ狙いでフェルトの様な生地が接着。
ストラップも裏地はナイロンメッシュで表面はフェルト調の生地が使われ、こちらは伸縮性はありません。
ヒール周りは強度アップのため「シンセティック・レザー」が使われています。
シューレースはやや丸めのオーバル形状で、凹凸ある編み方がされており、シューレースの滑り止めの役割を果たしています。
履き口はかなり大きく開き、足入れは簡単。
足入れしてみると前述どおりシューズ内で足はフラットか、やや前傾になり、足指は少し浮いた状態になります。
トーボックスは足指が浮くのを想定したのか高さをかなり持たせた形状。
結果その空間に足指は上手く収まります。
※個人的には足指は基本フラットな状態で動きたい派ですが、浮いていても前述のとおりコントロールスピードでなら快適に動けました。
ミッドフットは成型良く、ストラップの押さえもあってピタリとフィット。
ヒール周りは外付けカウンターのせいか僅かに幅にゆとりを感じます。
クッション同様フィットに関しても、つま先のカーブアップ形状を全力バスケの中で受け入れられるかで評価は大きく変わってくるでしょう。
※※※サイズ選びに関して※※※
ナイキのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)アップである「28.0㎝」をまず購入。
つま先のカーブアップは自分にはきっと乗りこなせないと思い、ここにできるだけ乗らず、ソックスを厚めにして対応が良いと考えてのアップでした。
その考えは甘く、カーブに乗る事は思ったほど避けられず。
それならソックスを減らして思い切り乗ってやろうとハーフサイズ(0.5cm)ダウンの「27.0㎝」を買い直し。
結果としては「どちらでも同じ」。
おそらくいつものソックス2枚でマイサイズを履いてもパフォーマンスは変わらないでしょう。
なので基本マイサイズで選んで問題ないかと。

SUPPORT - 6 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ソールには基本安定性があり、捻れ剛性も強力です。
ヒールカウンターの成型は少し広めですがソックスなどで対応できる範囲。
懸念点はやはりつま先のカーブアップと戻りの遅いフローのクッション特性。
実際に膝に違和感があったり、何度か転倒してしまったことを考慮するとスコアを下げざるを得ませんでした。

LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向ではある程度カーブアップを避けて、と言うか折り込んで動くことができます。
それでもクロスオーバーやディフェンスの切り返しは普段より遅れることがしばしばです。

HEEL-TOE TRANSITION - 5 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前後方向は…全力で動くとサポート性で述べた現象がモロに起きるためこの評価です。

BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
タンのメッシュがメインの通気口で、エンジニアードメッシュからもある程度通気します。
ストラップが覆ってしまいますが、この素材も通気性は多少あるのでトータルでは平均よりやや上レベルでしょう。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
購入前はフローが早めにヘタってしまわないかと心配していましたが、その点フローは問題なさそう。
ミッドソールが直接接地する構造ながら摩耗のスピードも遅く、ここもポジティブな印象。
自分が履いていて気になったのは「つま先の傷・摩耗」。
いつでも強力にグリップしてしまうため、何度もつまずいてしまい、ここにダメージが集中しました。
耐久性に関して気になったのはこの一点のみです。

WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約359g(27.0cm・片足)

Final Conclusion
今作をまとめますと「想定内」。
好きなプレイヤーの初シグなので予想を裏切って欲しかったのが本音で色々履きこなそうと足掻きましたが…現実は厳しかったです。
今まで自分が高評価しているバッシュが合っていた方はスルーが、合わなかった方は試す価値があるかもしれません。
また、このレビューをアップしている段階では次作であるカリーフォックス2も既に発売されています。
その基本スペックは今作と大きく変わらないため、こちらを狙うのもアリでしょう。
今回は以上になります。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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TRACTION - 8/10










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CUSHIONING - 6/10










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COURT FEEL - 7/10










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FIT/LOCKDOWN - 8/10










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SUPPORT - 6/10










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LATERAL TRANSITION - 7/10










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HEEL-TOE TRANSITION - 5/10










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BREATHABILITY - 8/10










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DURABILITY - 9/10










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WEIGHT - 10/10













