Reebok Question Mid(2020) Performance Review
- テストカラー:Georgetown(FX0987)
- 主な機能:(Hexalite),EVA Midsole,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Allen Iverson,Kobe Bryant,Trey Burke,Montrezl Harrell,Dwight Howard,Josh Richardson,Jerami Grant,DeAndre' Bembry,Quinn Cook,Rajon Rondo
- 価格:¥19,800・$140
Introduction
今回はAllen Iverson(アレン・アイバーソン)の1stシグネチャー"Reebok Question Mid(リーボック クエスチョンミッド)"のパフォーマンス・レビューです。
オリジナルの発売はアイバーソンのルーキーシーズンである1996年。
レビューに使用したのは2020年復刻のジョージタウン大学カラーです。
オリジナルから幾度となく復刻されているモデルですが、購入するのはかなりひさしぶり。
最後に履いたのは…マクドナルドゲームのローカット(画像②)なので2008年発売。。それ以来初の着用になります。
当時の機能で覚えている部分は比較しながら、その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
ロゴを中心にした「リップル(波紋)・パターン」のアウトソール。
ラバー素材は全面がグレーの「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は低めで、粘着性はやや高めです。
スキール音は全く鳴らず、綺麗なコートではビタ止まりしてくれます。
※わざと擦るようにステップすればやや鳴りますが、プレー中は基本無音です。
止まり方が急過ぎる感がありますが、すぐに慣れるでしょう。
ホコリにも強く、なかなか優秀なトラクションです。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「EVAミッドソール」のフォアフットとヒールに「へクサライト」を埋め込んだクッション・セットアップ。
へクサライトはハニカム(ハチの巣)状のクッション材で、サイドやヒール底面から見える構造になっています。
オリジナルから変わらぬクッションのはず…ですが足入れした瞬間から少し違和感が。。
全体的に「薄い」。
足下にあるのは厚めのインソールの感覚がほとんどで、へクサライトやEVAの存在感はほぼありません。
吸収性をバッシュに求めるプレイヤーにとっては不満が残る可能性が高いでしょう。
一方反発性に関してはなかなか好感触。
EVAは密度高めの質感なので、フォアの屈曲剛性は高く、強力なトラクションとやや前傾なクッションバランスから加速感があります。
最初の2回の使用では「シャンクプレート」が入っていない中足部にやや捻れや沈みが起こり、それをカバーするためにバタバタと余計なステップを踏んでいました。
3回目で体重を掛けるタイミングを掴むことができ、それ以降違和感は最小限に落ち着き、反応の良いフォアを活かせるように。
オリジナルや昔のレトロではもう少し中足部がしっかりしていたと思いますが…ともあれ変更の影響が少なくて助かりました。
市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」は中足部のシャンクを補強してくれるので交換でパフォーマンスアップが見込めます。
ただ個人的にはフォアの薄さをカバーしてくれる"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」の方がトータルではしっくりきました。
どちらを取るか、もしくは他のインソールにするのか、色々工夫のしがいのあるモデルです。
少なくとも純正インソールは変えた方が良いのは違いないかと。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
中足部が少し気になるものの、クッション自体は物理的に薄い。
少し違和感はあっても、踏めば結果として必ずダイレクトにコートを捉えることはできます。
接地感はなかなか高めです。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
独立した「タン」とレザーの「アッパー」から成るクラシックなセットアップ。
履き口は特に前後に広く、足入れは簡単。まず引っ掛かることは無いでしょう。
中の空間はやや幅広でやや高さのある設計。
これで空く空間は、厚手のソックス(自分の場合はナイキのパワーエリートソックス)に変更で対応できました。
ソックス調整後にシューレースを締めても、下方向への押さえはあと一歩と言ったところ。
特に履き口周りには高さがあり、また中足部がやや沈むことが合わさり、動きの中ではどうしても上下に足が動くスペースが生まれてしまいます。
シューレースをタイトめに締めれば多少改善しますが、最上段の位置も見た目に反して低く、タンのレザーでなくメッシュ部分に当たります。
この当たりの緩衝材としてもソックス調整は必要になる可能性が高いかと。
もし足型的に調整負荷の場合はテーピングなどで保護すると良いでしょう。
※ソックスとテーピングでの調整はスコアに含めています。
※※※サイズ選びに関して※※※
マイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの"27.0cm"を購入。
長さはぴったりジャスト。幅もフォアはそこまで広くありません。
高さはやや余裕を感じるので、ソックスは厚手の物に替えるか、1枚足すと良いかと。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
個人的に気になったのは中足部の沈みのみ。
また問題を起こすとしたらシューレースの当たりですが、ここは足型によるかと。
ヒールカウンター含め履き口周りはやや広めの設計ながらプレー中に不安を感じることはありませんでした。
トータルでは標準以上のサポート性は備わっている印象です。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前後方向では、やや前傾なクッションバランスから加速感があり過ぎ、少しコントロールし難い点だけが難点です。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
通気する素材はタン部分のメッシュのみです。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
1ポイント下げたのはフィットの部分の調整が少し難しさがあるためです。
それ以外は、90年代当時の作りをほぼそのまま復刻されており、耐久度は高いでしょう。
最近のバッシュでは当たり前になっているフューズやニットは使われておらず、熱圧着でなくタンやアッパーは刺繍されています。
ミッドソールのEVAの密度も高くヘタリにくい仕様です。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
485g(片足・27.0cm)
Final Conclusion
最初は以前の復刻との違いに戸惑いましたが、慣れたらかなり快適にプレー出来るようになりました。
やはりフラットなソールは加減速のコントロールがしやすく好みです。
インソール交換したらスコア以上のパフォーマンスになり、強度の高い対人練習でもガンガン使用可能。
重さやシルエットでNGな方はいるかもしれませんが、それ以外の方にはオススメします。
最近のリーボックは定価の半額以下で買えるのが当たり前なのでコスパを求める方も是非に。
via https://www.grailed.com/drycleanonly/reebok-question-history
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 8/10