Asics Unpre Ars Low Performance Review

2月 19, 2024
3248
0
  • テストカラー:White/Saffron(1063A056.100)
  • 主な機能:FLYTEFOAM Propel Midsole,Side Wall,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:河村勇輝
  • 価格:¥16,500・$-

Introduction

今回は"asics UNPRE ARS LOW(アシックス アンプレ アルス ロー)"のパフォーマンスレビューです。

知り合いからの譲渡や、イベント景品でもらったりで、比較的頻繁に足は通していたアシックスのバッシュたち。

ですがいずれのモデルもパフォーマンス傾向が自分の求めるものとは異なり、最後にアシックスを自費購入したのは実に15年以上前。

そのパフォーマンス傾向が最近は変化しつつあり、トライオンレビューでも比較的ポジティブな印象を受け、フルレビューするに至っています。

⇒"Asics UNPRE ARS Low"のトライオンレビュー

さてどうなりますか、早速細部を見て行きたいと思います。

⇒ASTERKICKSのプロフィール

⇒各スコア項目

⇒Youtubeチャンネル

⇒Twitterアカウント

⇒Instagramアカウント

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面が波状の「ミルククレート・パターン」のアウトソール。

ラバーの素材は全面が白とグレーの「N.C.ラバー」

このNCラバーの公式説明は「グリップ性能に優れたナチュラルラバーと、耐摩耗性に優れた合成ラバーの組み合わせ」とのこと。

やや硬めで粘着性はやや高めの質感。

フォアフットは大きくX型にグリッド(溝)が入っていて、且つけっこう反り返った形状をしています。

この形状だと左右方向のステップで空振りをしてしまう事がけっこうありますが、今作はその点問題ありません。

スキール音は鳴らず、静かに制動距離無しにビタリとグリップしてくれます。

得てして急ストップ過ぎて扱いに困ることもあるアシックスのトラクションですが、その点も今作はクリア。

一昔前までのモデルではミッドソールが薄過ぎ、急ストップ時にソールが過剰に変形。

足裏との連動が失われ、結果遅れを生じることがありました。

今作ではミッドソールに適度な厚みを持たせてあり、ナチュラルなトラクションに仕上がっています。

CUSHIONING - 6 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

クッションは「FLYTEFOAM Propel(フライトフォーム・プロペル)ミッドソール」単体のセットアップ。

アシックス公式の説明によるとフライトフォーム・プロペルは「軽量且つ高反発なフォーム素材」とのこと。

インソールはアシックスにしてはやや厚みのある「ポリウレタン製」

乗ってみるとヒールは従来のアシックスよりやや厚い程度、フォアは厚みがある後傾のクッションバランス。

新品状態ではけっこう違和感がありましたが、10分もプレーすると体温が上がり、インソールやミッドソールが沈み、バランスも改善されました。

完全にフラットとは言えませんが、十分に許容範囲です。

コントロールスピードでプレーしてる段階では、特に気になるポイントは無く快適。

全力のスキルワークアウトや対人バスケでも、クッションはしっかり反発し、反応も速い。

かなり動きやすく、飛びやすい仕様です。

トータルで5回(計10時間)ほど履いた後に感じたのは以下の2点。

・アウトサイドが入らない
・プレー後、毎回膝が痛む

原因となったのはおそらく以下の2点のパーツ。

・サイドウォール
・アウトソールのフォアのグリッド

サイドウォールはミッドソールを覆うことでクッションの反応速度を上げ、ソール剛性を高める効果があります。

ただ今作のウォールはフォア屈曲時、つまりフォアフットのみで接地する際、小指球の接地を妨げるように変形してきます。

もともとアウトソールの形状として、グリッドに沿って足首をやや回内(プロネート)させる傾きが存在しただけに、この変形はそれを助長する効果も。

結果、足首を固めたいつものフォア接地では足のアーチが維持できず、身体のクッションが機能せず、膝に負荷が掛かり、アウトサイドも入らなかったと思われます。

対処法としては「足首を固めず深めの背屈でプレーすること」。これならばウォールの変形に合わせて、足も変形してくれます。

足首の使い方でアタリにもハズレにもなるなかなかに癖のあるクッショニングです。

残念ながら自分にとっては後者だったため、この評価になります。

市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」に交換すると、元々しっかりしていたアーチサポートがより強化され、クッションバランスも改善されるのでアリ。

"Nike Zoom BB NXT"の「リアクトインソール」に交換では、なぜかアーチがスカスカになってしまい合わず。

「スジオカボード1.6mm」「スジオカボードサマー」「純正インソール」の組み合わせは、いずれもウォールの変形を低減させる効果があり快適。

「スジオカボード1.5mm」「純正インソール」の組み合わせは更にウォール変形を抑えてくれ、これが最適解の模様。ボードの寿命をかなり削りそうなのであまり使いたくありませんが…。

※インソール・ボード交換はスコアに含めていません。

※ここで言及していないインソールやボードの他の組み合わせは「特に変化なし」もしくは「NG」でした。

※インソール・ボードの合う合わないは個々人によるのでこれらはあくまで参考程度でお願いします。

 

COURT FEEL - 7 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

コントロールスピードで動いている段階では快適。

ただクッショニングの項目で詳述のとおり、肝心な場面でフォアが扱い難く変容してしまい、接地感も薄まります。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「独立タン」「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。

アッパーの素材はTPU樹脂で補強した「ジャカード・メッシュ」「シンセティックレザー」がメイン。

履き口は大きく開き、足入れは簡単。足甲部分のタンはやや厚く、高さの抑えはしっかり。

トーボックスにはやや高さがあります。

ヒール周りの成型にはややゆとりがありますが、プレー中は特に気にならず。

アーチサポートもしっかりしていて、中足部からヒールにかけてのフィッティングは良好。

フォアはやはり合わせるのが難しく、詳細は以下の「サイズ選び」で述べます。

※※※サイズ選びに関して※※※
 
ナイキのグローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの「27.0㎝」を購入。

アシックスのバッシュには「スリム / スタンダード / ワイド」と3種類の幅が用意されていて、今作は「スタンダード」

いつものソックス2枚で長さも幅も埋まりますが、トーボックスの高さにはまだ余裕があります。

ただ長さを詰めて履くと反り返ったフォア形状で足指が浮いてしまいます。

ウォール変形の影響も大きくなってしまうため、今作はソックスを減らし「捨て寸長め」で履くのが正解の様です。

普段ソックス1枚で履いている方は、基本ナイキのグローバルと同じサイズで良いと思います。

※足首を大きく背屈させてプレーする方は、ジャストサイズでも快適な可能性があるので、その辺りは試着でご確認を。

SUPPORT - 7 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

膝が痛くなった以外は特にサポート性に問題は感じませんでした。

足首をやや回内(プロネート)させる設計であるため、足首が回外(サピネート)して不安定な方には嬉しい仕様でしょう。

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

左右方向のステップではサイドウォールの影響を受けるような姿勢は取らなくて良いため、鋭くスムーズに動けます。

むしろ内側に倒してのステップは有用な場面が多いため、とにかく左右方向のキレを求める方には歓迎されるでしょう。

HEEL-TOE TRANSITION - 5 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

クッション項目で前述のとおり、足首を固めてフォアに乗るステップが制限され、前後の重心移動はスムーズとは言えません。

ヒールストライカー用のトランジションかと思います。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タンのメッシュとトーボックスの隙間がメインの通気口。

履き口の形状的にも熱は籠りにくく、平均レベルの通気性は確保されている印象です。

DURABILITY - 9 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

耐久性で気になるのはミッドソールのへたりくらい。

アッパーの縫製や接着はアシックスであれば解けたり、剥がれたりすることは基本無いはず。

おそらくかなり長く履けるモデルかと。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約415g(27.0cm・片足)

Final Conclusion

今作をまとめますと「足首(足部)次第」

試着段階で想定した以上に、合う合わないが綺麗に分かれるモデルでした。

⇒"Asics UNPRE ARS Low"のトライオンレビュー

幸いなのはその判断基準がかなり明確なこと。また合わない場合でも、スジオカボードを使用すればだいぶ履きやすくなるのも救いです。

⇒スジオカボード1.6mm

日本代表の河村勇輝など人気選手が着用していた影響で問い合わせもかなり多いモデルですが、購入に際しては慎重にご検討を。

⇒アシックス公式で購入

⇒楽天市場で購入

⇒アマゾンで購入

今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。

⇒ASTERKICKSのプロフィール

⇒各スコア項目

⇒Youtubeチャンネル

⇒Twitterアカウント

⇒Instagramアカウント

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 6/10
  • COURT FEEL - 7/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 7/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 5/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 9/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
B 76 / 100

PERFORMANCE RANKING

TAGS