Under Armour Flow FUTR X 4 Try-on Review
今回は“Under Armour Flow FUTR X 4 (アンダーアーマー フローフューチャー X 4)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「Black / White / Beta」。
型番は“3027639-001”。
今作はアンダーアーマーのフローフューチャーシリーズの4作目。
NBAではパティ・ミルズが初代から同シリーズを履き続けていて、来たる2024-25シーズンでは今作を着用すると思われます。
当ブログでは初代を試着レビューして以来の久々の登場-。
⇒Under Armour UA Flow FUTR X Try-on Review
と言うのも先日サクラメント・キングスのディアーロン・フォックスのシグネチャーシリーズの開始をアンダーアーマー(厳密にはカリーブランド)が発表。
そのクッションにはフローが使われている模様で、その最新の感触を確かめるため。
しばらくぶりのフローはどのような進化を遂げているのかをメインに詳細を見ていきたいと思います。
Under Armour Curry Fox 1 (via underarmour.com)
全面が「プレッシャーマッピング・パターン」のアウトソール。
素材は全面がホワイトの「Flow (フロー)」。
通常のシューズでは存在するアウトソールに当たる部分を廃し、ミッドソールのフローが接地する構造となっています。
フローの質感はややソフトで粘着性はほぼゼロでスベスベ。
横から見るとヒールもつま先もかなりカーブアップ (反り返った)なシルエットですが、履いて体重を掛けるとある程度フラット寄りになります。
そしてその止まり方は前回試着と変わらず制動距離の無い「急ストップ系」。
また少ない接地面積でも強力にグリップする特性も同様。
最小限の接地で最大のグリップを得たい方にはハマるトラクションでしょう。
感じた変化は「クッションの厚さ」のみ。
今作の方が分厚く、厚底感が実際のプレーではある程度影響して来そうな予感がします。
クッションは前述のとおりややソフトな「Flow(フロー)ミッドソール」単体のセットアップ。
乗ってみると前後はほぼフラットなクッションバランス。
母指球には厚みを持たせてあり、体重をしっかり掛けて初めて左右のクッションバランスはフラットになる仕様。
この母指球はヒールから転がすようなステップだとうまく体重が乗らず、内足(親指)側へやや崩れず感じで加重ポイントが逃げて行きます。
最初からフォアのみの接地だとしっかりとフラットでバランス良く乗れます。
加えてヒールからのステップではクッションはソフトに感じ、フォアのみだと比較的硬質で高弾力に感じました。
フォアフットの屈曲剛性はマイルドなので、反発性は最高とは言えませんが足下で沈まないのは嬉しい誤算です。
捻れ剛性は強力で左右方向への動きでもあまりヒールを使わず、フォアを押すステップを使えばかなり鋭く動けそうな印象。
サポート性はやや疑問が残りますが、トータルして「フロークッションの進化」は体感できました。
フィット面では「ワンピース・アッパー」に「ストラップ」セットアップ。
ワンピースは2010年代後半に流行り、最近ではあまり見かけなくなったタンとアッパーが一体となった作りです。
アッパーの素材は「INTELLIKNIT(インテリニット)」がメインで負荷の掛かる部分は「TPUフィルム」と「シンセティックレザー」で補強。
ニットの素材に伸縮性はほぼありませんが、編み方のおかげで伸縮性は担保されています。
そのため履き口は狭めなものの足入れはそこまで苦労せず。
足入れしての第一印象は「タイト」。
マイサイズで長さはジャストなものの幅と高さは結構絞ったラストです。
タンもアッパー素材も薄めで足当たりを気にする方や、幅広・甲高の方は事前に確認必須かと。
また分厚いクッションな割に、ミッドソールが覆っている左右のアッパー面積が小さい。
もしこのアッパーがタイトだからと言って、オーバーサイズで履いた場合かなり不安定に感じ、サポート性に影響を与える可能性があるので要注意です。
今作をまとめますと「一周回って履きやすそう」。
色々と癖の強い作りですが、自分がこだわる部分は存外しっかりカバーされている印象です。
フォアを下方向に押すステップを基本としている自分にとってはヒールからのステップはあまり関係ありませんし、アッパー強度も足首を固めてプレーするのでこちらも問題なし。
フォックスのシグネチャーもストラップがありますし、もし今作に似た仕様なら意外に高評価になるかも…と期待が膨らむ結果となりました。
オススメするつもりはあまりないまま書き始めたレビューですが…アンダーアーマーの中ではオススメしたい枠に入るモデルです。
気になる方は是非お試しを。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ購入の参考になれば幸いです。