Nike Air Jordan XI(11) Retro Low – Patent Leather Version Performance Review
- テストカラー:Bred(528895-012)
- 主な機能:Full-length Air Sole Unit, Speed Lacing System, Carbon Fiber Shank Plate, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Joe Johnson, Nick Young, Ketavious Caldwell-Pope, Monta Ellis, P.J. Tucker
- 価格:¥20,520(国内)・$170(海外)
Introduction
今回は”Air Jordan 11 Retro Low(エアジョーダン 11 レトロ ロー)”のレビューです。
ローカットにはアッパーがメッシュとパテントの2種類が展開され、今回は取り上げるのは「パテントバージョン」。
マイケル・ジョーダンはハイカットをメインで履いていましたが、1995-96シーズンのNBAファイナル ゲーム2でのみパテントのローカットを着用していました。
パテントのローは、カラーに関係なくオリジナルの一般発売がなく、2001年にレトロとして初の一般発売がありました。
日本ではメッシュバージョンの方が人気が高く、パテントバージョンをバスケで履くプレイヤーは当時も現在もかなり少ないように感じます。
果てしてその機能はどうなのか、細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 10 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「フルレングス・エア」を埋め込んだクッションセットアップ。
ファイロンは密度高めで、やや硬めで弾力もある質感。
近年(2016年以降)のエアジョーダン11のハイカットと異なり、ファイロンにはエアをしっかり格納するだけの適度な厚さがあります。
インソールも密度高めのフォーム素材で、しっかりした乗り心地。
※インソールに関してはカラーによっては密度低いフォームだったり、ソフトなフォームだったりするので気にする方は事前に要チェックです。
これらが合わさり、エアの沈みを感じることはほぼなく、常に高反発・高反応な乗り心地。
加えて大型の「カーボンファイバー製シャンクプレート」も内蔵されており、フォアフットの屈曲剛性・捻れ剛性はかなり強力。
ある程度フィジカルがある事、フォアフットをしっかり押せるステップ、ジャストサイズで履く事など条件はありますが、乗れた時の推進力は歴代バッシュでトップクラス。
初期レビューでは衝撃吸収性を過剰に評価に含めていたため、現在の評価に直すとパーフェクトにスコアアップしました。
※市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」に交換すると、よりアーチサポートが強調され個人的にはアリ。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクトインソール」に交換では吸収性が過剰になる感覚があり、こちらはNG。
※「スジオカボード」と「純正インソール」の組み合わせは更にエアとミッドソールを圧縮し、より高反発・高反応に変化。素晴らしかったオリジナルのAJ11の履き心地にかなり近付くためオススメです。
※インソール・ボード交換はスコアに含めていません。
※ここで言及していないインソールやボードの他の組み合わせは「特に変化なし」もしくは「NG」でした。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパー素材はカラーにより異なりますが今作Bredは「ナイロンメッシュ」がベース。
ヒール周りには「シンセティックレザー」、トーボックスからアッパー下部全体には「パテント(エナメル)」が使われています。
履き口は大きく開き、足入れは簡単。
極太のシューレースを締めるとカチリとハマる様なフィットとロックダウン。
浅めのローカットながらカカト抜けする事もありません。
体感はパーフェクトですが、足型をかなり選ぶラストなため、またソール剛性(硬さ)を押し負けてしまう可能性があるためスコアは下げました。
今作の足型はグローバルラストの中でもやや狭め。
そしてちょうど小指の部分にパテントの刺繍が当たるとの声をよく聞きます。
またソール剛性は鉄板の様に硬いため、これを押し込める体重かパワーが無いとカカト抜け、最悪足底やふくらはぎの筋肉を傷める可能性があります。
足型や身体特性に合わずに履くとそのバッシュの機能を使いこなせないのはどのモデルも同じですが、今作はその中でも条件が厳しめなのでトライする際は要注意です。
※※※サイズ選びに関して※※※
ナイキ、ジョーダンブランドのマイサイズからハーフサイズ(0.5㎝)ダウンの「27.0㎝」を購入。
いつものソックス2枚でジャストでした。
足幅の広い方には通常であればハーフサイズアップをオススメしますが、今作は前述のとおりフィットを厳密にしないと真価を発揮しにくい仕様。
そのため幅がキツい場合は別モデルを試す方が良いと思います。
※タグや重量計測の画像は27.5㎝になっていますが、撮影後に27.0㎝を買い直しています。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 10 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
今作をまとめますと「バスケットボールシューズ」。
一般的にはバッシュよりスニーカーとして認知されていそうな今作ですが、試合用で積極的に使いたいレベルのパフォーマンス。
ハイカットと違い、安く購入できるのでコスパもかなり良いモデルなので、気になる方は是非トライを。
⇒AIR JORDAN XI(11) RETRO HI PERFORMANCE REVIEW
その際に気を付けて頂きたいのはWMNS(ウィメンズ)カテゴリの今作はクッションは薄く、自分の基準では履き心地はメンズから数段ダウンします。
もしメンズのソール剛性やクッションが硬過ぎると感じた方はそちらをトライするのもアリかもしれません。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 10/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 10/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 10/10