Air Jordan XI(11) Retro Hi Performance Review

10月 31, 2015
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  • テストカラー:Gamma Blue(378037-006)、Legend Blue(378037-117)
  • 主な機能:Full-length Air Sole Unit, Speed Lacing System, Carbon Fiber Shank Plate, Phylon Midsole
  • 着用した主なプレイヤー:Ray Allen, Kobe Bryant, LaMarcus Aldridge, Nate Robinson, Rudy Gay, DeMar Derozan
  • 価格:¥21,600(国内)、$200(海外)

Introduction

今回は"Air Jordan 1 Retro"と並んでAJシリーズの象徴的モデル"Air Jordan 11 Retro(エアジョーダン 11 レトロ)"のパフォーマンス・レビューです。

今作はマイケル・ジョーダンが野球から復帰した1994-95シーズンのプレイオフ途中から、シーズン72勝&NBA優勝を果たした1995-96シーズンまで着用されました。

今では毎年クリスマス前の発売が恒例化し、世間ではスニーカーとして大人気のモデルながら、私は専らバスケで履いています。

レビューの需要があるのか謎ですが、個人的にオススメしたいモデルですので…。

その細部を見ていきたいと思います。

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⇒各スコア項目についてはこちら

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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クリアラバーの粘性は物凄くグリップは最高クラス。

ほこりを吸着しやすいのが難点ですが拭けば問題ありません。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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クッションについて「フルレングス・ズームエア」と紹介しているサイトやショップがよくありますが、正しくは「フルレングス・エア」です。

また初めてミッドソールにファイロンが採用されたエアジョーダンでもあります。

カーボンファイバーのシャンクプレートがあるため、硬めのライディングですが、衝撃吸収性は十分あります。

ソール自体の剛性とシャンクプレートにより、フォアフットの屈曲からの復元性は強力で、反発力も十分。ただ、体重の軽いプレイヤーだとこの剛性が勝ってしまい、屈曲性が足りず違和感を覚えるかもしれません。

COURT FEEL - 7 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

カッチリしたソールに、シャンクプレートのため、そこまで分厚くないセットアップなのに接地感は薄め。

シャンクプレートの方に乗っている感覚。体重が重いプレイヤーほどより接地感が感じれると思います。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

アッパーの履き口周りは、ある程度のパディングがあり、カカトはヒールカウンターが入っています。

中足部から先のアッパーは、エナメルとナイロンの組み合わせ。どちらもあまり変形・伸縮しない素材で、パディングも薄いため、シューレースを締めてもカチッとはまる様なフィット感は得られず。

一番の問題はタンの高さ。足りないです。少しでもタンが下にずれるとシューレースの結び目がフリーになってしまい、その瞬間からフィット感も落ちてしまいます。

…たぶんこのバッシュは靴下を一枚追加して、内部のパディングを作ってやるのが正しい履き方かと思います。試したところ、タンのずれもほぼ起きなくなりました。

靴下を追加後のスコアは9/10です。全然違います。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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前述のフィット感と接地感の点から、そこまでサポート性は高くありません。

アッパーも見た目はゴツイですが薄いため、ときおり小指部分が溢れる感じがあります。

この点も靴下を追加で履いたらかなり改善。追加後スコアは9/10です。

靴下を足すと足が入らなくなるのでは?と疑問があると思いますが、自分はインソールを薄いものに変えて対応しました。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

フィット感の問題を引きずります。グリップが素晴らしいだけに、惜しい感覚。止まれてるのに動き出しが遅い。

靴下追加後のスコアは10/10。恐ろしく改善しました。

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

フィット感の問題をまだ引きずります。シャンクプレートの剛性でグイグイ加速します。が、コントロールできない。止まるとシューズ内で足が動いて痛い。

靴下追加後のスコアは10/10。またまた恐ろしく改善しました。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

エナメルやヒール部分は通気性ありませんが、ナイロン部分は厚い裏地もなくある程度通気します。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

強いグリップに対して、薄いアッパーで小指が溢れる。そこからアッパーにダメージが行くと思います。前回のAir Jordan 1 Midと同じ感想です。

ここでも靴下追加後は、小指の溢れが軽減されたので、改めてオススメしておきます。

また長期保存の場合、ミッドソールのファイロンは、ポリウレタンと違い加水分解しない素材です。ただ、接着剤の劣化による分解の可能性はあります。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

DSC04648約431g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

結構辛口の評価になってしまいました。

ただ靴下を追加すれば、格段にフィット感が良くなり全体のパフォーマンスを押し上げます。改めてフィット感は大事だと教えてくれたモデルです。

靴下追加後なら、通気性などの点では点数を下げなくてはならないので細かいトータルスコアは出しませんが、A-(86-90)になっていたでしょう。

そう考えると勝負靴として使えるレベルです。

※サイズに関しては、オリジナルよりアッパーが薄くなった分、少しゆとりを感じます。

ハーフサイズダウン、もしくは靴下二枚履きがおすすめです。

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  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 7/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B 79 / 100

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