Air Jordan XI(11) Retro Hi Performance Review
- テストカラー:Gamma Blue(378037-006)、Legend Blue(378037-117)
- 主な機能:Full-length Air Sole Unit, Speed Lacing System, Carbon Fiber Shank Plate, Phylon Midsole
- 着用した主なプレイヤー:Ray Allen, Kobe Bryant, LaMarcus Aldridge, Nate Robinson, Rudy Gay, DeMar Derozan
- 価格:¥21,600(国内)、$200(海外)
Introduction
今回は"Air Jordan 11 Retro(エアジョーダン11レトロ)"のレビューです。
先日ローカットのレビューをリライトしましたが、そのモデルのハイカットがこちら。
⇒NIKE AIR JORDAN XI(11) RETRO LOW – PATENT LEATHER VERSION PERFORMANCE REVIEW
今作を語る前にバッシュのハイカットとローカットの関係について少しだけ。
近年のバッシュのローはハイと比較してクッションは薄く、ソール剛性も優しめになりがちです。
今作エアジョーダン11のオリジナルが発売された90年代は、ハイとローのクッションやソール剛性はほぼ同じ。
アッパーの作りのみ異なる仕様が主流でした。
ですがオリジナルの発売から四半世紀以上の時が経ち、今作のハイとローの関係にも変化が起きています。
その変化や関係性については「Final Conclusion」でまとめますので、この点を先に知りたい方はそちらからチェックしてみて下さい。
各項目については、現在の評価基準で純粋に今作のパフォーマンスを評価していきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
カッチリしたソールに、シャンクプレートのため、そこまで分厚くないセットアップなのに接地感は薄め。
シャンクプレートの方に乗っている感覚。体重が重いプレイヤーほどより接地感が感じれると思います。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーの履き口周りは、ある程度のパディングがあり、カカトはヒールカウンターが入っています。
中足部から先のアッパーは、エナメルとナイロンの組み合わせ。どちらもあまり変形・伸縮しない素材で、パディングも薄いため、シューレースを締めてもカチッとはまる様なフィット感は得られず。
一番の問題はタンの高さ。足りないです。少しでもタンが下にずれるとシューレースの結び目がフリーになってしまい、その瞬間からフィット感も落ちてしまいます。
…たぶんこのバッシュは靴下を一枚追加して、内部のパディングを作ってやるのが正しい履き方かと思います。試したところ、タンのずれもほぼ起きなくなりました。
靴下を追加後のスコアは9/10です。全然違います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
フィット感の問題を引きずります。グリップが素晴らしいだけに、惜しい感覚。止まれてるのに動き出しが遅い。
靴下追加後のスコアは10/10。恐ろしく改善しました。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
フィット感の問題をまだ引きずります。シャンクプレートの剛性でグイグイ加速します。が、コントロールできない。止まるとシューズ内で足が動いて痛い。
靴下追加後のスコアは10/10。またまた恐ろしく改善しました。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
エナメルやヒール部分は通気性ありませんが、ナイロン部分は厚い裏地もなくある程度通気します。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
強いグリップに対して、薄いアッパーで小指が溢れる。そこからアッパーにダメージが行くと思います。前回のAir Jordan 1 Midと同じ感想です。
ここでも靴下追加後は、小指の溢れが軽減されたので、改めてオススメしておきます。
また長期保存の場合、ミッドソールのファイロンは、ポリウレタンと違い加水分解しない素材です。ただ、接着剤の劣化による分解の可能性はあります。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
結構辛口の評価になってしまいました。
ただ靴下を追加すれば、格段にフィット感が良くなり全体のパフォーマンスを押し上げます。改めてフィット感は大事だと教えてくれたモデルです。
靴下追加後なら、通気性などの点では点数を下げなくてはならないので細かいトータルスコアは出しませんが、A-(86-90)になっていたでしょう。
そう考えると勝負靴として使えるレベルです。
※サイズに関しては、オリジナルよりアッパーが薄くなった分、少しゆとりを感じます。
ハーフサイズダウン、もしくは靴下二枚履きがおすすめです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 7/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 8/10