スジオカボードNEXT

8月 11, 2023
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今回はありがたいことにフットプロンプターの関さんから提供頂いた「スジオカボードNEXT(仮)」のレビューです。

このボードはバッシュのインソール下に追加することで、クッションの沈み軽減とソール剛性強化を狙ったアイテム。

機能詳細は初代スジオカボードのレビュー(三部作)をご覧ください。

⇒スジオカボード1.6mm(1/3)

⇒スジオカボード1.6mm(2/3)

⇒スジオカボード1.6mm(3/3)

今回レビューするNEXTの素材は発泡ポリエチレン(PE)で、厚さは1.5㎜

初代スジオカボードから素材が変更され、ボードをサンドする生地が無くなり、ボード単体の構造になっています。

触った感覚は初代よりややソフトで、変形からの復元スピードはゆっくりな印象です。


ここからはスジオカボードNEXT(仮)を入れてプレーしたモデルたちを各個簡単にレビューしていきたいと思います。

まずは初代で大きな変化が見られたコービー6プロトロから。

⇒NIKE KOBE VI(6) PROTRO (2020) PERFORMANCE REVIEW

今作のクッションは「クシュロン・ミッドソール」のフォアフットに「ズームターボ」を埋め込んだセットアップ。

最初はコービー6の純正インソールとスジオカボードNEXTのコンビでトライ。

足入れ段階で既にフォアのクッションがかなり圧縮された感触。

これは初代よりも良いかも…と期待しましたが、いざプレーしてみると左右方向でかなり大きめのブレを感じ、対人バスケでは厳しい感覚。

ボード下のクッションは確かに圧縮されていますが、ボード上の厚い純正インソールのクッションがブレてしまっている模様。

そこで次は硬質なエアジョーダン11ローのインソールとNEXTのコンビで再トライ。

正直かなり良い。純正インソールで感じたブレも消え、反応スピードが大幅に向上。

初代よりもかなり動きやすいです…が30分ほど履いた頃に足底筋に疲労が来て、着用中止。

これは初代では起きなかった現象。

他のモデルにも入れて原因を究明していきたいと思います。


続きましてはナイキ ジャ1

最近のレビューで高評価したモデルはどう変化するでしょうか?

⇒NIKE JA 1 PERFORMANCE REVIEW

今作は「ファイロン・ミッドソール」「フォアフット・ズームエア」を合わせたクッションセットアップ。

純正インソールは厚く、ボードと合わせるとトーボックスの高さがキツくなるため、最初からエアジョーダン11ローのインソールとNEXTのコンビでトライ。

コービー6同様、ボード下のクッションは圧縮され硬質化し、接地感とクッションの反応速度は格段に向上。

ただ…反発性が消えている?

平面ではかなり動きやすいのにジャンプの高さが出ない。

そして足底筋が重くなる現象が今作でも発生。

ボードを取り出してみると、元々フラットだったのが足のアーチを模した形状に変形していました。

自分の足裏と合わせてみると、母指球形状は自分のアーチよりボードの方が深い。

どうやらシューズ内でボードは一番踏み込んだ形状で安定していた模様で、これにより足のアーチとシューズ側のアーチが不一致。

その状態のままプレーした結果、足底筋に負荷が掛かったと思われます。

そこでアーチサポートが付いた「スーパーフィートのグリーン」と合わせてみると、足底筋への負荷は大幅に軽減。

2~3時間のバスケ後でもいつもより疲れているかな?程度だったので、これがベストな組み合わせかと。

※NEXTがクッションを押し込んだ分、サイズ感が緩くなるのでソックスを一枚から二枚に変更する必要がありました。

“Nike Zoom BB NXT”の「リアクトインソール」はNEXTに合わせて沈むため、アーチサポートが微妙に。

足底に沿わない状態のリアクトは吸収性が強くなり、個人的には苦手な感覚でした。


続いてはDVD 1

こちらも最近レビューして好感触だった中国ブランドのバッシュです。

⇒361° DVD 1 SE DINWIDDIE PERFORMANCE REVIEW

今作は2種類の質感の異なるEVAを陰陽マーク(Tao)状に組み合わせた「デュアルデンシティ・ミッドソール」単体のクッションセットアップ。

まずは純正インソールとNEXTのコンビで。

ボード下のクッションは圧縮され、特に母指球部分が沈みかなりダイレクトな乗り心地。

純正インソールはアディダスのブーストの様な素材でやや厚めの設計。

そのためコービー6同様にインソールがブレる感覚があります。

ブレ幅は少ないですが、足底筋の重さは変わらず付いてきます。

スーパーフィートのグリーンとのコンビは快適で、今作でもこれが正解の模様です。


次はたまたまこの日持って来ていたアディダスのエージェントギル

⇒ADIDAS AGENT GIL RESTOMOD (GIL ZERO LOW *2022) PERFORMANCE REVIEW

「EVA・ミッドソール」をベースに、ヒールには「ブースト」を、中足部内側には「Formotion(フォーモーション)ポッド」を配置したクッション・セットアップ。

沈みはそこまで気にならないものの、フォアフットの深いグリッドがもたらす屈曲性が個人的には過剰に感じていた今作。

その屈曲剛性の強化を期待しましたが、結果は変化なし。

中足部からフォアに加重が移動する際のカクッと突然落下する感覚は健在でした。


最後は初代スジオカボードでも弱点をカバーできなかったジョーダン・ルカ1

デザインは好きなのに機能が残念なバッシュの代表格である今作。

個人的に一番沈みが解消して欲しいモデルで、今回のメインディッシュです。

⇒JORDAN LUKA 1 PF PERFORMANCE REVIEW

クッションは「EVAキャリア」の内部に、ジョーダンブランドの新しいフォーム素材「フォーミュラ23(Formula 23)」を敷いたセットアップ。

母指球側のフォアだけやたらと沈む仕様がどう変わるか、まずはルカ1の純正インソールとスジオカボードのコンビで。

履いてから数分は変化無くしっかり沈みました。

あるタイミングからクッションを圧縮した形状でNEXTが安定し、母指球部分だけクッションが薄く硬く変化。

それに伴いトーボックス内で足が動くスペースも生まれ、フィットはややルースに。

ソックスをやや厚手のものに変えて、追加発生のスペースを埋めて履いてみるとフォアの左右の高さの違いは感じるものの、体重を掛けてからの変化でない分、扱いが圧倒的に楽。

ただこれも調子に乗って履き続けると足底筋がやられるパターンなので、早めにスーパーフィートのグリーンとNEXTのコンビに変更。

やはりグリーンの硬質な素材は圧縮クッションと相性が良く、このコンビだと普通に2時間バスケができました。

ナイキ ジャ1は元々反発の強いモデルなので、反発が消えたことがマイナスとなりましたが、今作は元々反発はそれなり。

そのためNEXTの圧縮により接地感が増したプラスの面だけが残ったかたちになり、これはWin-Win。

平面特化のプレイスタイルならアリのセットアップです。


まとめです。

今作は「ハイアーチ、もしくは偏平足(フラットフィート)のプレイヤー向け」かと思われます。

面でなく点での加重が強くなるノーマルアーチの場合は上記の部分的な変形で安定してしまう可能性があります。

一方、ハイアーチやフラットフィートの方の場合はより面で押すかたちになるため、変形が起きにくくクッションの圧縮からの剛性アップのメリットだけを享受できるかなと。

ノーマルアーチの方が今作を活用するとしたら、ポーゴージャンプや縄跳びなど「低強度のプライオメトリクス用」ですかね。

シューズのクッション性、弾力性を抑え、より接地感高い中でトレーニングできるので、今後自分はこの方法で活用していくつもりです。

※もちろんこちらも追い込み過ぎると足底筋などへのダメージが考えられるので注意しながらですが。

諸々語りましたが、今回のレビューは初代スジオカボードの良さの再確認」となりました。

初代は人気のため厚さによっては入荷後即完売もあるようですので、気になっている方は予約しての購入が良いかと思います。

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今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。


⇒スジオカボード1.6mm(1/3)

⇒スジオカボード1.6mm(2/3)

⇒スジオカボード1.6mm(3/3)


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