Nike Book 2 EP Performance Review
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Introduction
今回はDevin Booker(デビン・ブッカー)の2ndシグネチャー"Nike Book 2 EP(ナイキ ブック2 EP)"のパフォーマンスレビューです。
前作はどうあがいても良いパフォーマンスを引き出せないどころか、まともにバスケをするのすら困難な、最高に手強い一足でした。
⇒Nike Book 1 EP Performance Review
シリーズ的に自分の好みとは違いそうで、当初今作はスルーする腹積もりでいました。
そんなところに「ブック2は硬い」との巷の噂を耳にし、一気に興味が湧きフルレビュー決定。
こう直感に従った場合は大アタリか大ハズレのどちらか。
今作はどちらに転びますか?その詳細を見て行きたいと思います。

TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
母指球とヒール中央から放射状に拡がる「ライジングサン・パターン」のアウトソール。
アジア向けのEPラストですが。耐摩耗性に優れた「XDR」ではなくノーマルの「トランスルーセントラバー」が使われています。
その質感はやや硬めで粘着性はやや高め。
スキール音はほとんど鳴らないタイプで、急ストップ系のトラクションです。
ホコリにも強く、パーフェクトな感覚。
今後に懸念があるとすれば「ソールの摩耗」。
初回使用後で既にフォアのラバーに毛羽立ちがあったので、長期使用でパフォーマンスが落ちる可能性を考慮しマイナス1ポイント。
とは言えラバー自体の素材が良いので、接地面積が変わるレベルで削れない限りは大丈夫だとは思われますが。

CUSHIONING - 6 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「クシュロン3.0・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を合わせたクッションセットアップ。
ミッドソールは触れてみると沈み幅はそれなりにあり、そこからの復元スピードは通常レベル。
インソールはKD14~18やエアジョーダン36などズームストロベルと組み合わされていたものと似たカップソール形状。
⇒Air Jordan XXXVI(36) SE R PF Performance Review
形状は似ている一方、素材はかなり異なり「DURAPONTEX(デュラポンテックス)」が使われています。
ラバーの配合が増えたのかモチモチした感触で、密度は高め。
ストロベルボードはノーマルで、ダークグレーのフォームが敷かれています。
フォアフットの屈曲剛性、ミッドフットの捻れ剛性は噂に聞いたとおり、手で曲げるのは困難な鉄板仕様。
自宅で足入れした段階ではかなりの好印象でした。
さて肝心のオンコートですが、ウォームアップの段階では概ね快適。
いざ対人でゲームスピードの中で試してみると…けっこうな頻度で遅れが生じる。。。
色々問題はありつつもひととおり練習を終え、再度剛性を確認してみるとフォアもミッドもけっこうしなやかに変貌。
捻れは十分に強力なレベルで変化が収まりましたが、フォアはけっこう簡単に屈曲するようになってしまいました。
加えてクシュロン3.0もインソールも体温が伝わるに連れて、沈み込みは強くなりブヨブヨした乗り心地に。
結果、硬い枠部分(シャーシ)とソフトな足下のクッションが合わさったいわゆる「底抜け」タイプのクッションになってしまっています。
ジョーダンCP3.XIにも同じ表現を使いましたが、あちらに比べ、今作はアッパーの癖が遥かに強く、枠と足下の感触差も大きいためスコアにも差があります。
⇒Jordan CP3.XI(11) Performance Review
今作の救いは沈みが起きた後でも前後のクッションバランスがほぼフラットなことくらいでしょうか。。
※「リアクトインソール」に交換では多少沈みが抑えられる分、トーボックスの空間がキツくなるのでサイズ感に要注意。
※「スーパーフィートのグリーン」を入れるとアーチサポートの差からサイズ感が緩くなりますが、ソックスで対応可能で、パフォーマンスも多少アップします。
※「スジオカボード」はどれを入れても多少の向上は見込める反面、他のインソールとどう組み合わせたとしても納得いくレベルの解決策は見出せませんでした。
※インソール・ボード交換はスコアに含めていません。
※ここで言及していないインソールやボードの他の組み合わせは「特に変化なし」もしくは「NG」。
※インソール・ボードの合う合わないは個々人によるのでこれらはあくまで参考程度でお願いします。

COURT FEEL - 6 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
クッションはどこか局所的に大きく沈まないのは良いのですが、全体として足裏と連動して欲しい時に変に変形して離れている事が多い。
そのためフロアを押すタイミングが大事な場面で頻繁に遅れます。。
普段から反応がゆっくりなクッションに慣れている方であればここまでの違和感は無いと思いますが、接地時間短くステップしたい方は要注意です。

FIT/LOCKDOWN - 2 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
素材はスウッシュに「シンセティックレザー」、それ以外のアッパーやタンはすべて「ヌバック」が使われています。
履き口はかなり大きく開き、足入れは非常に簡単。
ヌバックは相当に硬く、内部のウレタン補強も相まってかなりカパカパした質感です。
履いた瞬間から足に触れている部分に、近年のバッシュではあまり覚えのない圧を感じました。
個人的にアッパーの足当たりにはかなり強い方だと自認しており、今作もピーキーなアッパーながら問題なく履けてる…と最初は思っていました。
体温でクッションが軟化、スライム化してからは、内くるぶし部分のアッパーが皮膚を突き刺すように。
時折ならまだしも毎ステップ欠かさずに刺さる地獄仕様。
バンドエイドとテーピングを足首に巻くと痛みは和らいだので、プレー続行しましたがソックスはズタズタになりました。
この時点でもう色々アウトなフィットですが、まだあります。
フラットなシューレースはホール形状に比べてかなり細く摩擦をほぼ得られません。
また伸縮性もあるため、沈むクッションと合わさってかなり緩みやすく、結び目も頻繁に解けてしまうので二重結び必須です。
くるぶし部分は個人差がありそうですが、それを考慮してもこのアッパー/シューレース/クッションの組み合わせを快適と感じる方はまあいないかなと。。
申し訳ないですが当サイト史上最低スコアです。
※※※サイズ選びに関して※※※
EPラストの「27.0㎝」を購入。
クッションの沈みを予想して、マイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンを選択。
いつものソックス2枚ではキツく、薄いソックス1枚に替えてジャスト。
基本マイサイズ~ハーフサイズ(0.5cm)アップでの購入が良いでしょう。
また純正インソールはアーチサポートが低めなので、スーパーフィートのグリーンの様なアーチ高めのインソールに替えるとサイズ感が一気に変わるので要注意。。
自分の場合は薄いソックス1枚でジャスト⇒いつものソックス2枚でジャストまで変化したので、インソール交換前提の方は持参での試着推奨です。

SUPPORT - 5 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
アッパーからアウトソールに渡る外枠部分には剛性があり、安定感に優れています。
そのため捻挫の心配はあまりしなくて良いでしょう。
問題はその剛性あるアッパーの「当たり」。
自分の場合は、フィット項目で前述のとおり、内くるぶしがどう保護しても痛みました。
それ以外の部分の靴擦れも大いにあり得る仕様で、履きこなす際の鬼門に成り得ます。
購入前には要確認を。

LATERAL TRANSITION - 5 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向へのグリップは良く効き、剛性あるアッパーも切り返しの助けになってくれるはずです。
自分の場合は足首を少しの角度でも倒すと、くるぶしの痛みが出るため重心移動は毎ステップ躊躇せざるを得ない仕様に感じました。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前後方向の重心移動ではくるぶしの痛みはそこまで出ません。
クッションはソフトに沈む系で、フォアの屈曲剛性も最終的にはマイルドなレベル。
トータルすると平均的な重心移動かなと。

BREATHABILITY - 5 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
アッパーもタンもフルヌバックで通気口は特に無し。
通気性を気にする方も購入前に要確認です。

DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
少し履いただけでクッションは一気に感触が変わったので、長期使用ではどこまでヘタらず耐えれるかは疑問が残るところ。
またシューレースが一気に締め上げれてしまうタイプなので、勢いよく引っ張る方はレースループを破壊してしまう可能性があるので慎重に行うのが良いでしょう。
撮影段階では、素材的につま先の接着はどうかな?と思いしましたが、こちらはしっかり接着されており安心感がありました。

WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約440g(27.0cm・片足)

Final Conclusion
今作を前向きな言葉でまとめますと…「超希少種」。
今まで1000足以上のバッシュを履いてきて、うち半分以上はナイキだったはず。
その中で目に見える靴擦れを起こしたモデルは以下の2足と今作のみで、3/500以下の遭遇率を引き当てた事になります。
怖いもの見たさでチャレンジする方は止めませんが、基本は別モデルに狙い変更することを強くオススメします。
どうしても今作ブック2を履きたい場合は、少なくともこのRisingカラーは避けて他のメッシュアッパー(スピリドンカラー)などを選ぶのが賢明でしょう。
まとめは短めですがスコアがスコアなので早めに切り上げます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ購入の参考になれば幸いです。

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TRACTION - 9/10










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CUSHIONING - 6/10










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COURT FEEL - 6/10










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FIT/LOCKDOWN - 2/10










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SUPPORT - 5/10










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LATERAL TRANSITION - 5/10










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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10










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BREATHABILITY - 5/10










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DURABILITY - 7/10










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WEIGHT - 9/10













