Nike KD 16 EP Try-on Review
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はNBAフェニックス・サンズ所属のSFケビン・デュラントの16thシグネチャー。
試着カラーは「 ブラック/ダークスモークグレー/ココナッツミルク/ブラック」。
型番は“DV2916-003”。
KD11を最後にレビューを書いていないKDシリーズですが、今作はフォアが苦手なズームストロベルでなくなったとの噂。
気になっていたところに近所の店舗に実物が入荷し試着が実現。
詳細見て行きたいと思います。
⇒Nike ZOOM KD11 PERFORMANCE REVIEW
エッジ部分が「ヘリンボーン・パターン」、中央が「エッジ(歯車)・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は全面が耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感はやや硬めで、粘着性は通常レベル。
黒いラバーは経験上ホコリに弱い傾向があると感じますが、近年のナイキはしっかり対策をしてきているのかしっかりグリップする黒ラバーが増えている印象。
その代わりにクッションがソフト過ぎて体重を十分に掛けられず滑るパターンが増えていたりもしますが…。
今作のクッションはややソフトなので、吸収寄りのクッションを好む方でしたらアウトソールのポテンシャルを引き出せるかと。
クッションは「クシュロン・ミッドソール」に「ヒール・エアストロベル」と「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
クシュロンはやや硬めで弾力性もしっかりした質感。
インソールは通常のフォーム素材で厚さも通常レベル。
足入れしてみると第一印象はけっこうしっかりした踏み心地。
前作KD 15までのズームストロベルのフワフワした乗り心地と比較して、個人的には安心感が大幅に増した感があります。
とは言え癖が無いわけではなく、直立状態だとヒールのエアストロベルが沈み、やや後傾のクッションバランスに。
フォアに全体重をかけてみると、ズームストロベルほどではないもののズームエアの主張が強め。
体重を掛けるとヒールもフォアも沈む形になるので、しっかり高さを埋めたサイジングで履けばクッションは自身の足のアーチにモールドされなかなか良い感触になるかもしれません。
フォアフットの屈曲剛性も捻れ剛性もしっかりしています。
個人的にはフォアの沈み幅があるクッションは苦手なのでトップパフォーマーには成り得なさそうですが、ズームエアの感触やズームストロベルが好きな方にはハマりそうなクッションです。
フィット面では「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「メッシュ」と「シンセティック・レザー」をベースに、中足部にはTPU製の「サイドウォール」が設けられた構造。
足入れは簡単で、タンとヒール周りのパディングは適量でカカトの収まりは良好。
前作KD 15ではカカトの抜け感を感じるとの声が多かった印象で、今作はその点しっかり改善されています。
改善の要因は「サイドウォールの素材」がソフトのなった事かと。
KD 15のウォールは硬く、アッパーを左右方向に引っ張ってしまっていました。
今作のウォールはソフトめの素材で必要最低限の左右方向の抑えだけを提供している印象です。
トーボックスの成型はEPラストらしいですが、それ以外のフィット・ロックダウンはしっかりしています。
サイズに関しては、グローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンで長さはジャスト。
幅とトーボックスの高さにはまだ余裕を感じるので、追加でソックス調整が要りそうです。
今作をまとめますと「オールラウンド」。
非常にバランスが良く、幅広い層に受け入れられそうなバッシュ。
最近レビューしたジョーダン・ザイオン 3とは正反対で、オススメしやすいモデルです。
とは言え、もしフルレビューを書いた場合、似たスペックのジョーダン・ザイオン 2の方が高評価になるかなと。
沈みや吸収性をバッシュに求めない方はコスパ的にもザイオン 2がオススメです。
⇒JORDAN ZION 2 PF TRY-ON REVIEW
⇒JORDAN ZION 3 PF TRY-ON REVIEW
このレビューを書いているのは2023/11/18ですが二日後からナイキ公式でブラックフライデーセールが開始されます。
その対象に今作も含まれているため、狙っていた方はこの機会に是非に。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。