Nike KD 15 EP Try-on Review

今回は“Nike KD 15 EP”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「サイキックパープル/ミッドナイトネイビー/ゴースト/ダークマリーナブルー」。
型番は“DM1054-500”。
今作はNBAブルックリン・ネッツ所属ケビン・デュラントの15thシグネチャー。
KD12以降のメインクッションであるズームストロベルはどうにも自分には合わず、購入自体をスルー。
今作も基本のクッションセットアップは変わっていない模様なので、大きな期待は持たずに試着して来ました。
⇒Nike ZOOM KD11 PERFORMAANCE REVIEW
全面が「アメーバ・パターン」のアウトソール。
PG5のプレッシャーマッピングとも少し似ています。
ラバーの素材は全面が耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベルで、粘着性は低めの質感。
パターンの深さは通常レベル。
粘着性の低さ、それにパターンの間隔と深さから、ホコリの影響は少なそうな印象です。
ソール形状もほぼフラットで接地面積も十分。
トラクションに関してはハイパフォーマンスを期待して良さそうです。
⇒NIKE PG 5 EPのパフォーマンス・レビューはこちら
クッションは「クシュロン・ミッドソール」に「フルレングス・ズームストロベル」を合わせたセットアップ。
クシュロンはやや硬めで弾力性もしっかりした質感。
インソールはやや硬質の発泡スチロール調のズームストロベル用のもの。
※エアジョーダン36やKD13とKD14に使われていたものと同様です。
フォアフットの屈曲剛性は通常レベルで、前後のクッションバランスはほぼフラット。
専用インソールと合わさったズームストロベルはフォアがやや沈み、反発は感じますが遅いタイプ。
その場でジャンプなど溜めを作れるステップなら活かせる反発かと。
実際の使用ではクシュロンのヘタリ具合がどの程度なのか気になる所ですが、試着段階ではエアジョーダン36のクッションと酷似。
あの感覚が好みのプレイヤーには嬉しいタイプのクッションでしょう。
⇒AIR JORDAN 36 PFのトライオン・レビューはこちら
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「テキスタイル・メッシュ」をベースに、ヒール周りは「TPUプレート」で左右からサンドされた構造。
足入れは簡単で、タンの厚さと、ヒール周りのパディングは通常レベル。
本来ならこの量でパディングは足りるはずですが、今作のヒール成型だと話は別。
ヒールは後方に大きく張り出していて、且つシューレースと繋がったTPUプレートがアッパーにイマイチ沿っていない印象で、ヒール周りの所々に空間を感じます。
シューズ内でカカト寄りでなく、フォア寄りで履くなら気にならないレベルかと思いますが、ヒールでのステップが多いプレイヤーは要注意です。
サイズに関しては、グローバルラストのマイサイズ27.5cmで長さはややきつめ。
フォア幅は少し狭め。そしてEPラストらしくフォアにはやや高さがあります。
長さ的にハーフサイズ(0.5cm)アップするか微妙なラインですが、ストロベル専用インソールはヘタリが早いのでそれを加味してマイサイズが正解な気がします。
今作をまとめますと“Too Many Tweaks”、「ひねり過ぎ」な印象。
特にアッパーがそうですが、ミッドソール素材をクシュロンに変更したことも耐久性にマイナスの影響を与えているかもしれませんし。。
正直KD13や14と比較するとステップバックした感はあります。
今作のデザインを気に入って選ぶなら別ですが、純粋にパフォーマンスを考えると過去作たちの方をオススメしたいです。
個人的にはやはりストロベルは天井の見えてる機能なので購入はスルーです。
ただこれもあくまで一個人の意見なので、その真価は店頭試着、または返品可能なオンラインショップで購入が良いでしょう。