Air Jordan XXXVI(36) PF Try-on Review
今回は“Air Jordan XXXVI PF(エアジョーダン 36 PF)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はマイケル・ジョーダンのシグネチャーであるエアジョーダンシリーズの36作目。
試着カラーは「 ホワイト/ブラック/スポーツブルー」。
型番は“DA9053-101”。
今作の国内展開は全カラーがアジア向けのPFラスト。
例年であればエアジョーダンは好みのカラーが出たらすぐに買うところですが、ズームストロベルがあまりに合わないので今作は試着レビューを書いています。
全面が前後方向に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
PFラストなので、ラバー素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)はやや高めで、粘着性は低い質感。
フォアの中央部はやや硬質ですが、ズームエアが配置され沈む構造になっているため体重を掛ければコートをしっかり捉えてくれそうです。
ソール剛性は高めながら、このフォアの感覚なら体重やフィジカルに関係なくハイパフォーマンスを期待して良いかと。
また粘着性の低さからホコリの吸着は少ないと予想され、パターンにも適度な深さがあり、ホコリの逃げる隙間も確保。
エアジョーダン34と似たパターンなので試着前はかなり心配してましたが、ソール形状の問題は今作には存在せず、幸い杞憂に終わりそうです。
⇒Air Jordan XXXIV(34)のレビューはこちら
クッションは「ファイロン・ミッドソール」に「フルレングス・ズームストロベル」と「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
中足部にはシャンクとして「イクリプスプレート3.0」が配置されています。
ファイロンは高密度で硬質な質感で、インソールはズームストロベルに合うように底面が成型されたやや硬めのフォーム素材。
KD13やKD14でも使われている素材で、見るたび毎回発泡スチロールを連想します。
この硬質なマテリアルに密閉されたズームストロベルは、良い意味でストロベル感がなく、ズーム自体の感触は薄め。
これは個人的には嬉しい仕様。
フォアに乗った時はズームの沈みを感じ、屈曲の仕方も少し妙な角度が付いている気がしますが、まあ許容範囲かなと。
フォアの沈みが普段から気にならないプレイヤーであればこのフォアズームは快適に感じると思います。
前後のクッションバランスはほぼフラットで、捻れ剛性は強力で、フォアの屈曲剛性もなかなか。
ストロベル系ですが反発性もけっこう期待できそうな予感がします。
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパーの素材は「TPUリボン」と言う名の「TPU製メッシュ」がメイン。
TPUリボンはしなやかながら、やや硬めな質感。
しっかりフィットさせつつ強度も確保してありそうです。
今作で一番気になっていたのはシャンクの部分。
前作エアジョーダン35の「イクリプスプレート2.0」は異物感があったので、今作の「イクリプスプレート3.0」には期待していました。
試着段階では好感触で、軽量化されたシャンクとしての働きだけをしっかり果たしてくれている印象です。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディングは厚め、タンはやや薄いものの必要十分な厚さは確保されているかと。
全体的に足の収まりは良好で、PFラストらしいフォアの高さの余裕もほぼありません。
アーチサポートも含め、最近はフィットに癖のあったエアジョーダンシリーズ。
今作はAJ32 以来、久々に良いと予想されます。
⇒Air Jordan XXXII(32)のレビューはこちら
サイズに関しては、グローバルのマイサイズ27.5cmで良さそう。
足型によってはサイズダウンも可能な様ですが、そこはご自身の足型とご相談を。
またこのアッパーが伸びてくるとの声をよく聞きますが、今まで1000足超履いて来て、バッシュのアッパーが伸びてきたことはほとんど記憶にありません。
可能性として高いのは発泡スチロールの様なインソールがヘタッたか、ズームエアが馴染んで沈みが強くなったか。
いずれにしても下方向への変化だと個人的には予想しています。
なのでもし長期使用で変化が出ても、インソール交換で対応できると思われます。
今作をまとめますと「エアジョーダン」。
久々にエアジョーダンとして信頼の置けるパフォーマンスに感じました。
それにはズームストロベルとアッパーの隙間を埋める形状のインソールの役割が大きいかと。
ただ、それでも購入をしていなかったのは「このインソールがヘタッたら終わりでは?」と危惧があったから。
※形状的に市販のインソールでは代用できないので。。
またズームストロベルじゃければ実現できないタイプのパフォーマンスとは思えなかったことも大きな理由です。
ノーマルストロベルでもこのパフォーマンスは可能で、且つインソールの心配もしなくて良いですし。
とは言え、最悪ソックス調整でなんとかなる可能性もありますし、新品からしばらくはハイパフォーマンスなのは間違いなさそうなモデルです。
自分はどのくらいこのインソールの効果が持続するのか興味あるので、PFラストを購入してフルレビューで検証予定です。