Air Jordan XXXII(32) PF Performance Review

3月 27, 2018
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  • テストカラー:MJ Day(AH3348-001)
  • 主な機能:Flyknit, Flightweb System, Hyperfuse, Half-length Inner Bootie, Forefoot Unlocked Zoom Air Unit, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Carbon Fiber Flight Speed, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook, Kawhi Leonard, LaMarcus Aldridge, Jimmy Butler, Kemba Walker, Mike Conley Jr., Frank Kaminsky, Greg Monroe, Andre Drummond
  • 価格:¥21,600(国内)・$185(海外)

Introduction

今回はエアジョーダンの32ndモデル"Air Jordan XXXII(32) PF"のパフォーマンス・レビューです。

前作"Air Jordan XXXI(31)""Air Jordan I(1)"をモチーフにしたデザインで、順番通り今作は"Air Jordan II(2)"がモチーフ。

画像リーク段階では"Jordan Melo M11"の焼き増した様な残念なシルエットに見えてしまいあまりテンションは上がらず。。。

カラーは散々迷って、結局選んだのは鉄板の"MJ Day"

届いた実物を手に取ってみるとマテリアルの質感は良く、発色も綺麗。

リーク段階のイメージから一転、その仕上がりには納得。いや、むしろかなり気に入りました。


NBAでは昨シーズン同様、ウェストブルックが広告塔の役割を放棄し、"Air Jordan XXXI(31) PE""Air Jordan XX8(28)"を履く始末。。。

そしてなんとシーズン途中に急遽「新シグネチャー発売」…まさか過ぎてこの展開はウケましたね。

新シグは別でレビューするとしまして、今作で何より気になるのは「ウエストブルックが今作を履かなくなった理由」

"Air Jordan XXXI(31)"「剛性不足」が原因だったようですが、今作を試着した感じそれは無さそう。

ただ単に自分のシグ発売が決まって「シグお披露目までに色々履いておこう」くらいのノリであれば良いのですが、何か機能的な問題が無いのか心配です。

アッパーのフィットに癖ありとの声も多数聞きますが、そのあたりも実際どうなのか。

前置きが長くなりましたが、機能の細部を見ていきたいと思います。

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⇒各スコア項目についてはこちら

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

今作のナンバーである32のローマ数字表記は「XXXII」

アウトソールはその「X」「I」を組み合わせたパターンになっています。

トランスルーセント・ラバーの粘性は高く、ソフトめの質感。


前作"Air Jordan XXXI(31)"では剛性も物足りないと思いましたが、何よりトラクションが弱すぎました。

今作は新品の状態では止まり過ぎるくらいアグレッシブ。

この段階では"Zoom KD 9(IX)"に似たパフォーマンスかと思っていましたが、使用していくうちに変化が。

つま先まで伸びたフライトスピードの押し込みが強力で、特にフォアのラバーの減りがけっこう早いです。

削れるに連れて止まり方はマイルドに。

このくらいの方がナチュラルで動きやすく、個人的には好みです。

 

ホコリの影響は気温でかなり変わってくる印象。

雪が降るほど気温が低い日はホコリが吸着して、拭いても拭いてもキリがなく終始スルスルと滑りました。

同じフロアで少し暖かい日にプレーすると、コートの状態は悪くなっていたにも関わらず、しっかりとグリップしてくれました。

冬のシーズンは試合での使用は避けて、季節が変わったら活躍してもらおうと思います。

トータルでは優秀な部類のトラクションと言って良いかと。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

今作もお馴染みの「フライトスピード(フライトプレート)」「アンロック(ボトムロード)・ズームエア」のセットアップ。

フォアとヒールの「前後ズーム」"Air Jordan XX8(28)"以来の採用となりますね。

インソールは"Air Jordan XXXI(31)"と見た目は同じですが、ラバー層が排除、もしくは薄くなっているためオーソライト単体の感触。

ソールだけで十分な厚さがあるので、接地感と失わないためにもこれで正解かと。


足入れしてみると、フォアはかなりしっかりとした(ヒールはモヤっとした)ズームエアの感触があります。

プレーしてみると、フォアのズーム感覚はさらに強烈に。

つま先までカバーしている面積の大きいフライトスピードがズームエアをガッツリ押し込んでくれ、加速感ある反発性を生み出します。


この加速感には「ズームエアの位置」も大きく影響しているかと。

"Zoom Flight The Glove"のレビューでも少し触れましたが、反発性を求めるならズームエアは「足指に近い位置」がベター。

母指球より後ろにあっても吸収性には役立っても、反発性にはたいして影響しない、と言うのが持論です。

この仕様が全モデルでデフォルトになって欲しいと切に願っています。


ヒールズームは感覚が薄くとも、十分な厚さがあり、吸収性にも不満を感じる事はないでしょう。

ソール全体の剛性も良い感じに硬く、クッショニングは文句なしのパーフェクトです。


ちなみに普段ほとんどカカトを強く踏み込む事は無いのですが、一度だけ右足カカト重心で強めにジャンプストップしました。

すると、それ以来右足だけヒールズームのプニプニ感が増したままに。

なのでヒールに追加で吸収性が欲しい方は最初にヒールに衝撃を与えると良いかもしれません。

※※吸収性が増した分、バランスが悪くなったりする可能性もあるのであくまで自己責任でお願いしますm(__)m

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

変形やブレ、グリップの弱さなどは無く、厚底なセットアップながら接地感は悪くありません。

ソール形状がフラットなのもプラス要素。

ただシューレースをしっかり締める必要はあるでしょう。

と言うのもアッパーの足甲部分には伸縮性があり、シューレースが緩いとシューズ内で足が僅かに浮く感覚がありました。

そうなると接地感にも大きく影響して来ますので、注意が必要です。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

エアジョーダンシリーズでは初めての「ワンピース構造」のアッパー・セットアップ。

シューズ内部の裏地にはネオプレン素材が使われていると思われ、スベスベの質感。

表地はフライウィーブとシンセティック・レザー。


シューレースは細い丸型で、フライウィーブの生地を縫うように通してあり、摩擦係数は高め。

締めるときには若干力が要りますが、かなりタイトなロックダウンが可能です。

ただフライウィーブの中に紛れるカラー・細さなので、視力の弱い方はシューレースを見つけるのに苦労することがあるようです。


ヒールカウンターは"Air Jordan II(2) Retro"のアコーディオンを模したデザイン。

これがかなり硬質で、多くのプレイヤーを悩ませている元凶(?)です。

ほとんど靴擦れはしない方ですが、"Air Jordan XXX(30)"の例もあるので正直少し心配。


プレーしてみると左足に当たる感覚がありましたが、これはシューレースが緩かったことが原因でした。

締め直すと当たる感覚は消え去り、快適そのもの。

成型は問題ないように思います。

もっちりしたパディングも心地良いですね。

シンセティックの部分もソフトで、足にピタッとフィットしてくれます。

とは言え硬いものは硬いので、足首のプロネーションが大きいプレイヤーには合わないかもしれません。

それを加味してスコアは1ポイント下げました。

トータルでは優秀な部類に入る、素晴らしい仕上がりかと。


※サイズ選びについて※

フォアが広いPF(Performance Fit)ですが、どちらかと言うと小さめの作り。

前作"Air Jordan XXXI(31)"よりは僅かに大きい感覚ですが、長さ・幅はグローバルラストの通常サイズ。

甲は低めのつくりなので甲高のプレイヤーは要試着でしょう。

またヒールカウンターが気になる方も然りです。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

サポートで気になるポイントはヒールカウンターの当たり。

あとはクッションが厚めのセットアップなので軽量プレイヤーだと、持て余すかもしれません。

それ以外は全く問題なく、安心してプレーできるでしょう。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

 

左右方向ではクッションの厚さからくる反応の遅れをたまに感じます。

ホコリが付いた時ときは尚更です。

気になるのはその2点くらいで基本は動きやすいです。

体重があるプレイヤー程クッションを押し込めれて、クッションの反応も速くなると思われるので、ややビッグマン向けの仕様かもしれません。

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

フォアズームの加速感は素晴らしく、前後方向はスムーズ且つアグレッシブ。

ガンガン前へ前へと重心をプッシュしてくれる仕様です。

最近のエアジョーダンの中ではベストの感覚かもしれません。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

足指部分から足甲まで広い範囲が「ネオプレン+フライウィーブ」なので、通気性は良好。

試した季節は冬なので、気温が上がると分かりませんが、特に大きな通気口が空いてないバッシュとしては優秀な部類に入るかと。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

気になるのはソールの減りが速い事くらい。

冬の時期で速く感じるので、気温の高い季節はちょっと心配です。


シューズ全体は変形しない剛性があり、トゥー周りのフューズコーティングも良い感じ。

ソールラバー以外の耐久性は高めかと。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約473g(27.5cm・片足)

ライトヘビー級くらいでしょうか。

ズームエアの容量が大きい分、それを収めるミッドソールも大きくせざるを得ないので、このくらいにはなるかな、と。

実重量を数字で見るとなかなかですが、履いてしまえばほとんど気になりませんでした。

Final Conclusion

今作はズームエアの容量が増え、フォアの位置も改善され、オリジナルや初期レトロのクッションに近い仕様に。

そこに最新の「フライトスピード」「アンロック・ズームエア」が組み合わさる事で、クッショニング(※特に反発性)は明確な進化を遂げています。

トラクションや重量、接地感の項目が足を引っ張って、トータルスコアは並みですが、十分に「試合用のローテーション」に値するパフォーマンス。


個人的に気になっていた「ウェストブルックが今作を履かなくなった理由」も、プレーしてみた感じでは機能的な問題では無さそう。

噂に聞いていたフィット感の問題も、特に感じる事はなく快適。

かなり気に入ったので、ローカットも購入・レビューを検討中です。

いやその前に"Jordan Why Not Zer0.1"のレビューを書かねば。。。

 

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B+ 84 / 100

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