Air Jordan XXXI(31) Why Not? Performance Review

8月 29, 2017
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  • テストカラー:Russell Westbrook PE Why Not?(AA9794-003)
  • 主な機能:Flightweb System, Flyweave, Full-length Inner Bootie, Unlocked Forefoot Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Flight Speed, Tendril, TPU Shassis, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook
  • 価格:¥-(国内)・$185(海外)

Introduction

今回は"Air Jordan XXXI(31) Why Not?"のパフォーマンス・レビューです。

2016-17シーズンMVPを獲得したラッセル・ウェストブルックが着用し話題になっていた「あのモデル」です。

シーズン開幕前の予定では"Air Jordan XXXI(31)"を着用するはずだったウェストブルック。

ところが本人から「Sole Flexiblility(ソールの柔軟性)に不満がある」とのクレーム(?)が入ったとの事。

そこでジョーダンブランドが採った解決策は「"Air Jordan XXXI(31)"のアッパーと"Air Jordan XXX(30)"のソールの融合」。

このフュージョンモデル"Why Not?"を履いたウェストブルックはシーズントリプルダブルを達成し、シーズンMVPも獲得。

異なるモデルのアッパーとソールをくっ付けただけの単純な発想ですが、成績を見ると"Why Not?"は大正解だったようです。

"Air Jordan XXXI(31)"のアッパーと"Air Jordan XXX(30)"のソールは、どちらも個人的に素晴らしいとレビューした箇所。

なのでこの"Why Not?"も間違いないパフォーマンスが予想されます。

それでは細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

"Air Jordan XXX(30)"と同じ「不規則なヘリンボーン・パターン」のアウトソール。

青みが濃くなったトランスルーセント・ラバーは僅かにソフトになり、元々素晴らしかった粘性は更に増しています。

ソフトになったラバーの減りは速いですが、ラバー自体の質が良いのでスコアへの影響はありません。

ホコリの多いコートでもパフォーマンスは変わらず素晴らしいまま。

湿度の高い今の季節ですと止まり過ぎるくらいアグレッシブです。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「ファイロン・ミッドソール」「フォアフット・アンロック・ズームエア」のセットアップ。

シャンクを兼ねた「フライトスピード」や、圧縮まで時間の掛かるファイロンの質感も"Air Jordan XXX(30)" と全く同じです。

今作は3回目の着用まで、ヒールのファイロンはフワフワした感触でした。

インソールには"Air Jordan XXX(30)"「滑り止めインソール」ではなく、"Air Jordan XXXI(31)"「ラバーレイヤー追加インソール」を採用。

この変更でクッション全体の厚みは増し、衝撃吸収性は快適なレベルに。

 

反発性に関しては厚みが増した分、反応は少し遅くなっています。

またファイロン圧縮完了後も、フォアに比べてヒールの沈みが大きく、足のアーチが崩れて反発性に影響して来ます。

ソール自体の剛性・反発性は"Air Jordan XXX(30)"と同じなので、ヒールサポートのあるインソールに交換で快適にプレーできるようになりました。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

インソールが厚くなった分だけ"Air Jordan XXX(30)"より接地感は薄れています。

やはりもう少し薄め、もしくは硬めの方がダイレクトな接地感があって動きやすいかな、と感じます。

ビッグマンや体重のあるプレイヤーにやや寄せた接地感覚かと。

ソールの変形やアッパーのブレは無いので、平均以上の接地感は確保されています。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「フルレングス・インナーブーツ」「フライウィーブ」「シンセティック・レザー」のアッパーが包む"Air Jordan XXXI(31)"と同じ構造。

ヒール内部の各足に6個ずつ設置された「アキレスパッド」も同様です。

"Air Jordan XXXI(31)" では「シリーズ屈指の仕上がり」と評したアッパーですが、プレーしてみるとけっこう違った感覚でした。

 

ひとつはヒールのファイロンが圧縮されるまでは、カカトがシューズ内で動き過ぎ、アキレスパッドに擦れる点

"Air Jordan XXX(30)"のヒールカウンターほど硬くないので、ヒドイ靴擦れが起きるなんてことは少ないでしょう。

 

もうひとつはセメント柄のシンセティック・レザーが硬く、またヒール全体の成型も甘い点

シューレースで足首はしっかりカカト方向にロックされますが、シューズ内部でカカトが浮く感覚が続きます。

ファイロンが圧縮すれば解消されるかと予想してましたが、圧縮後も感覚は変わらずでした。

動き出してしまえばあまり気にならないレベルですが、プレイヤーによってはストレスに感じるかもしれません。

トータルではなかなかのフィット感と、ロックダウン。

特にミッドフットからフォアにかけてはスナッグで良い感覚です。

※サイズ選びについて※

"Air Jordan XXX(30)"に近いサイジングで、中の空間は全体的に狭め。

ハーフサイズアップを基本に考えて良いでしょう。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

カカトが沈むことからアーチが崩れて疲れやすいこと以外は問題なし。

カカトはシューズ内で少し動きますが、セメント柄レザーの硬さが左右方向への抑えには有効に働きます。

トラクション、ソールの安定性、捻れ剛性も十分です。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

カカトの沈みが多少気になりますが、ソールもアッパーもブレず、トラクションもアグレッシブ。

かなりスムーズ且つ鋭いトランジションが可能。

ほぼパーフェクトな感覚です。

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

カカトの沈みの影響は前後方向では大きくなります。

普段より余計にコートを蹴らなければならないシチュエーションがしばしば。

それ以外の部分が素晴らしいだけにこの沈みはもったいなく感じます。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

ここは"Air Jordan XXXI(31)"とまったく同じ感覚。

フライウィーブ(パフォーマン・ウーブン)とインナーブーツの2層構造ながら、各素材とも十分な通気性があります。

トータルでは平均レベルの通気性は確保されているでしょう。

DURABILITY - 6 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

最初はこの凄まじいトラクションに対して、フライウィーブ(パフォーマン・ウーブン)の耐久性が問題になるかも、と予想してました。

実際にプレーして行くうちにその不安は解消されましたが、別の問題が浮上。

まずソールの減りがかなり速くつま先のジャンプマンにも剥れが…。

千切れる前に気づいたので、何とか接着剤で補修出来たのは不幸中の幸いでした。

 

また、これは個体差かもしれませんが、数回着用時点で左足のTendril(テンドリル)辺りのミッドソールとフライトスピードが内部で外れた感覚が…。

これにより捻れ剛性が弱まり、カカトの沈む感覚も強くなってきました。

インソールを交換すればまだプレー出来ますが、右足との差が大きく、試合では物足りないレベルです。

これは個体差であることを祈ります。。。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約440g(27.5cm・片足)

レザーをセメント柄に変更した分、重量は増しています。

Final Conclusion

"Air Jordan XXX(30)""Air Jordan XXXI(31)"のハイブリッドとなる今作。

各モデルの良い部分を融合させたわけですが、物事はそう単純ではありませんでした。

 

トラクションは本当に素晴らしく、初回の着用では「プレイヤーモデルはやはり違うのか!?」と期待を持たせてくれました。

残念ながらそれ以外には驚く様な機能は隠されておらず、結果は「81点」と普通のスコアに。

特に気になったのが「ラバーレイヤー追加インソール」"XXX(30)"のソールの組み合わせ。

「クッション過剰」となり、多くのカテゴリに影響しています。

とにかくバッシュにはソフトな衝撃吸収性が欲しい、と言うプレイヤーは別ですが、インソールは基本交換する方が良いでしょう。

 

今作の位置付けとしては「"Air Jordan XXXI(31)"よりは遥かに良く、"Air Jordan XXX(30)"には及ばない」と言ったところ。

インソール交換後なら試合用のバッシュとしてアリです。

まあ私のペアは試合で使う前に左足が壊れてしまい、練習用としても微妙な状態ですが…。

※ちなみに耐久性以外のスコアは、左足が壊れる以前の感覚で付けています

それでもウエストブルックの偉業を讃える記念モデルとしての価値はプライスレス。

シューティング程度の練習でしか使えませんが、大事に履いていきたいと思います。

(追記:2017/10/31)

未だに軽い練習でたまに履いていますが、ヒールのファイロンの浮き沈みが収まりません。

で、思ったのがウエストブルック本人が履いているPEは「絶対ヒールズーム入ってるだろ」と言う事。

あくまで憶測の話ですが…そうでなければあの凄まじいプレーは納得できません。

そしてここまでPE感を全面に押し出して発売するならとことんこだわって欲しかったなぁと思い追記しました。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 6/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B+ 81 / 100

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