Air Jordan XXX(30) Performance Review

7月 27, 2016
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  • テストカラー:Black Cat(811006-010)
  • 主な機能:Performance Woven Upper, Flyknit, Flight Web System、Flight Speed Technology, Tendril, Phylon Midsole, Unlocked Zoom Air, TPU Internal Heel Counter, Inner Bootie(Forefoot Only)
  • 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook, Kawhi Leonard, Frank Kaminsky, Amir Johnson, Monta Ellis
  • 価格:¥32400(国内)・$200(海外)

Introduction

air-jordan-xxx-russell-westbrook-1今回はエアジョーダンの記念すべき30代目となる"Air Jordan XXX"

30という節目の数字であることから、何か大きな仕掛けをしてくるだろうと期待されながら、蓋を開けてみると前作"Air Jordan XX9"と基本構成はほぼ同じ。

正直肩透かしをくらった印象ですが、前作が素晴らしいパフォーマンスだっただけにこれはこれでアリかと。

2モデルを比較しながら機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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少し不規則なヘリンボーン・パターンのアウトソール。

ブルーがかったトランスルーセント・ラバーは、前作より若干硬めながら、粘性は変わらず高め

テンドリルやズームエアの配置・出っ張りなどは前作と同じです。

肝心のパフォーマンスは素晴らしく、ホコリの多いコートでもソールを拭く必要はほとんどありません。

トラクションはパーフェクトです。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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ファイロン・ミッドソールフォアフット・アンロック・ズームエアのセットアップ。

ズームエアは前作と同じく前後に2分割配置。

シャンクプレートもフライトプレートからフライトスピードに名称変更されていますが機能は変わりません。


一番の変更点前作ではミッドソール全体を覆っていたTPU製シャーシ

今作ではフォアフットのみが覆われ、ヒール周りのミッドソールは剥き出しに。

これによりヒールは体重を掛けると、グニュッと沈む感触があります。

この沈む感覚は複数回の練習を経て、最終的には前作のファイロンとあまり変わらない感触に落ち着きました。

それでも、フォアのズームエアも若干増量されている印象で、衝撃吸収性は全体的に良くなっています。


反発性に関しても今作の方が上でしょう。

フォアフットはTPUシャーシが残っているだけでなく、アウトソールの巻き上がりが大きくなっているため、屈曲部分の剛性はなかなかに強力です。

インソールには表面に滑り止め加工があり、シューズ内で足が遊ばないのも体重がソールに載りやすく、反発性にはプラス。


クッショニングは前作以上の素晴らしいパフォーマンンス

素晴らしいですが注意して頂きたいのは、ヒールのファイロンがある程度固まるまではカカトが沈み過ぎ、足のアーチが崩れて疲れやすいという事。

自分は4回目の使用でようやくファイロンが固まって違和感がなくなり、そこからは快適にプレーできています。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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基本のツーリングは同じですが、前作よりアウトソール、クッションともに若干厚くなっているため、物理的に少しコートから遠いように感じます。

前作の硬いクッションの方がダイレクトな接地感で個人的には好みでした。

クッション性が上がっている分、トレードオフと言ったところでしょう。

それでも平均以上のしっかりしたコート感覚は確保されています。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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アッパーは前作に引き続きパフォーマンス・ウーブンが使われ、足首周りは伸縮性あるフライニットが使われています。

フォアフットはインナーブーツ構造で、タンのパディングも適度に厚く、しっかり足にフィットします。

つま先を保護するトゥーキャップは硬めですが、フィット感に影響はありません。


ヒール周りは前述のとおり、ヒールのファイロンが固まるまでは、動きの中でカカトが浮き沈みします

ヒールカウンターは前作の反省からか、大幅に剛性が増し、成型も若干タイトになっています。

そのヒールカウンターと内部のアキレスパッドに、浮き沈みの度にアキレス腱が擦れ、とにかく痛みます

4回目の使用からはファイロンが固まったようで擦れは無くなりましたが、最初の3回で何回履くのをやめようと思ったか分かりません。


ファイロンが固まってからのフィット感は悪くありません。

もう少しアキレスパッドはソフトでも良かったかな、と感じますがこの辺は個人差でしょう。

滑り止めの付いたインソールもフィット感にはプラス。

足首周りのフライニットもストレスありません。

 

サイズに関しては、全体的に空間が狭いため、通常サイズからハーフサイズアップがオススメです。

特に甲が低い印象です。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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ソールの安定性は前作同様素晴らしく、ヒールカウンターは大幅に補強されているため、捻挫の心配は少ないでしょう。

それでもスコアを下げたのはアキレス腱に当たるアキレスパッド。

サポートのための追加パーツがマイナス要因になるのは皮肉ですが…。

足の形状によっては履けないプレイヤーが多数出ると予想される仕様なのでマイナス2ポイントです。

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

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細かいステップを踏むには前作くらいのしなやかさがベストかもしれませんが、シューズ全体の剛性が増した今作は、急な切り返しには強くなっている印象。

少し感覚は違いますが、スムーズに動けることに変わりありません。

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

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スムーズ且つ、前作よりアグレッシブに重心移動を加速してくれる印象です。

前後方向へのトランジションは純粋に今作の方がベターかと。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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パフォーマンス・ウーブンは薄いですが、ニット素材の配合により前作に比べ通気性は落ちています。

タン部分の方が通気しているように感じます。

平均レベルの通気性かと。

DURABILITY - 10 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

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前作で良く見られた症状として、「小指部分のパフォーマンス・ウーブンの破れ」「ヒールカウンターの割れ」が挙げられます。

今作はパフォーマンス・ウーブン自体が、通気性を犠牲にした分、耐久性が大幅に上がっています。

ヒールカウンターは大きくなり強度も大幅アップ。

トゥーキャップの追加も耐久性には大きなプラス。

耐久性は文句なしでしょう。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約412g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

Golden State Warriors' Stephen Curry (30) dribbles against Oklahoma City Thunder's Russell Westbrook (0) in the third quarter of Game 1 of the NBA Western Conference finals at Oracle Arena in Oakland, Calif., on Monday, May 16, 2016. (Nhat V. Meyer/Bay Area News Group)

おそらく多くのプレイヤーにとってヒール周りのフィットが鬼門となるでしょう。

自分はファイロンが適度に固まった後は、違和感なくプレー出来るようになりましたが、足の形状によってはどうしても合わない、という事があると思います。


もしフィットの面がクリアできれば"Air Jordan XX9"のアップグレード版と言えるパフォーマンスが期待できます。

前作に比べ、全体的に大幅に剛性が増し、より高反発・高反応なバッシュです。

一言で表すと、前作は「コンフォート」、今作は「アグレッシブ」でしょうか。

ラッセル・ウェストブルックの容赦無い攻撃性を体現したようなパフォーマンスです。


※素晴らしいパフォーマンスですが、フィットの面で癖が強いことに変わりはありません。

※試着してから、もしくは返品・交換可能なショップでの購入を強くオススメします。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 10/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
A- 89 / 100

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