Jordan Melo M11 Performance Review
- テストカラー:Concrete Island(716227-413)
- 主な機能:Flight Plate Technology, Unlocked Zoom Air, Flght Web System, TPU Internal Heel Counter, Phylon External Heel Counter, Inner Bootie(Forefoot Only)
- 着用した主なプレイヤー:Carmelo Anthony、Joe Johnson, Jeff Green
- 価格:¥20520(国内)・$160(海外)
Introduction
カーメロ・アンソニーのシグネチャー11作目。
同じシーズンの“Air Jordan XX9”が素晴らしかったので、こちらもハイパフォーマンスを期待して購入しました。
それでは早速、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
フライトプレート、フォアフット・アンロック・ズームエア、ファイロン・ミッドソールと文字説明だけだと“Air Jordan XX9”と同じセットアップ。
実際の作りはけっこう異なり、特にミッドソール部分。
“Air Jordan XX9”ではTPU製のシャーシーでグルッと覆われていたファイロン・ミッドソールが、今作では剥き出しになり、体重を掛けると柔らかく沈みます。
ズームエアの出っ張りは、“Air Jordan XX9”より若干大きくなっていて、よりズームエアの感触を感じるつくりになっています。
衝撃吸収性は文句なしです。
ズームエアのしっかりした感触があり、フォアフット部分の剛性・復元性も強い…ですが、中足部のつくりが残念。
“Air Jordan XX9”ではテンドリルで土踏まず部分のアーチサポートがあり、“Air Jordan XX8”や“Jordan Melo M10”ではアーチが落ちないよう幅の広いシャンクプレートが設置されていました。
今作でもフライトプレートがシャンクとして入っていますが、幅が足りず土踏まず部分が変形してアーチが落ちてしまいます。
フォア部分の剛性に、中足部分が負けてしまい、地面からの反発が期待したほど還ってきません。
平均レベルの反発性です。
平均なので悪くはないですが、期待していただけに少し残念…。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
フォアフット部分のみインナーブーツになった構造。
ヒールにはアキレス・パッドも付いています。
シューレースはお馴染みのフライトウェブ・システム。
アッパーは“Air Jordan XX9”のウーブン素材とは大きく異なり、シンセティック
・レザーが使われています。
このレザーは強度がありつつ、しなやかで足当たりは非常にソフト。
フォア部分のフィット感はパーフェクト。
マイナス部分は甲の高さ。
これは足型の問題かもしれませんが、フライトウェブの最上列とその上のレースホールの位置が高過ぎ、カカトからの距離が離れ過ぎていて、強めにシューレースを締めても十分なフィット感が得られませんでした。
そのためカカトの収まりも微妙。
足型が合えば、カカトの収まりも良かったと思いますが、自分としては残念なフィット感。
サイズに関しては、シューズ内の空間は小さいため、基本ハーフサイズアップで良いかと。
甲の高さが普通、もしくは低いプレイヤーは要試着です。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
アッパー自体の耐久性は“Air Jordan XX9”のウーブン・アッパーに比べるとかなり上がっています。
反対にソールは変形しやすいため、アッパーの耐久度に干渉しそうです。
それでもズームエア部分はほとんど変形しないため、初期のアンロック・ズームエア搭載モデルのような問題は無さそうです。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
“Air Jordan XX9”に比べてアッパーには剛性を持たせ、ソール周りはしなやかなつくり。
レザーにしても、フライトプレートにしても素材にはかなり拘って良いものばかり使われています。
ただその組み合わせ・構成が個人的には残念でした。
足型が合わなかったのもありますが、やはり剛性のないソールは自分には向いてないですね。
“Air Jordan XX9”のフライトプレート、シャーシで覆われたミッドソールが硬いと感じていたプレイヤーには嬉しいつくりかと思います。
-
TRACTION - 10/10
-
CUSHIONING - 8/10
-
COURT FEEL - 9/10
-
FIT/LOCKDOWN - 7/10
-
SUPPORT - 9/10
-
LATERAL TRANSITION - 8/10
-
HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
-
BREATHABILITY - 8/10
-
DURABILITY - 8/10
-
WEIGHT - 10/10