Air Jordan XX8 SE Performance Review

10月 27, 2015
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  • テストカラー:OKC Russell Westbrook(616345-610)
  • 主な機能:Flight Plate Technology, Unlocked Zoom Air
  • 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook, Kahwi Leonard, Ray Allen, Joe Johnson
  • 価格:¥22,680(国内)、$150(海外)

Introduction

数年ぶりに年号表記から、従来カウントに戻ったAir Jordan XX8。

発売前情報でカウントに戻ると聞いてかなりテンション上がった記憶があります。

それからほどなく実物画像を見て、ジッパー付と超ハイカットが苦手な自分はテンションが激下がり。

それでも買おうか悩んでいるうちにジッパーレスのSEの発売があり、これに落ち着きました。

次作のAir Jordan XX9とレビューが前後してしまいましたが、機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC04587中央から放射状に広がったちょっと特殊なパターンのアウトソール。

着用前は膨らんだエアバッグのせいでコートとの接地面積少なく、グリップしないのでは?と危惧してましたが、アウトソール自体が少し沈む様にヒタッとコートをキャッチ。

ラバー自体の粘性はそこまで高くないですが、柔らかさがそれを十二分に補完しています。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

air-jordan-28-XX8-flight-plate-2ミッドソールはファイロン。ヒールとフォアフットにズームエア。それにフライト・プレート。

このフライト・プレートは、ズームエアのポテンシャルを解放させる、というのがコンセプト。「Unlocked Zoom Air」と呼ばれる所以です。

今まではミッドソールの中に埋め込まれるのが常だったズームエアを、アウトソールの直上に配置。その反発力を集め、伝達する役目を果たすのがヒール周りのミッドソール、土踏まずのシャンク、フォアフット周りを囲むシャーシーから成るフライトプレートです。

プレーしてみると、ズームエアの容量が相当大きく、ジャンプやファーストステップで明らかに加速してくれるのを感じます。Air Jordan XX、XX1、XX2、XX3に搭載されたIPS(Independent Podular Suspension)をより、アグレッシブにしたイメージです。

ヒールのズームエアは、入っていてもあまり実感ないバッシュがほとんどでしたが、このXX8は柔らかなクッションを感じました。アウトソールのラバーの柔らかさも一役買っていると思います。

 

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

フォアフットの突出したアウトソールが接地感に影響与えると思いましたが、上記のとおり、体重を乗せるとコートに吸い付くようなライディングです。

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

適度にストレッチのあるインナーブーツ仕様で、足入れの瞬間からフィット感は良好。アキレスを包むようにヒールパッドも厚みがありグッド。

シューレース・ホールを一体化したアッパーは異なる生地を2層に張り付けた構造。2層のうちアンダーレイ(内側の生地)は伸縮性があり、急な動きにもブレルことなく足にフィットします。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

DSC04586ヒールパッドに加え、カーボンファイバーのヒールカウンターでヒール周りは安定。

シャンクとシャーシーのフライトプレートは捻れ、フォアフットの安定性も確保してくれます。

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

アウトソールの出っ張りはサイドの動きに対してもしっかり反応してくれ問題なくスムーズ。グリップも良く効きます。

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

土踏まずが浮いているモデルは、その部分が沈んでスムーズな重心移動ができないことがありますが、XX8はシャンクプレートがしっかり重量を支え、フォアフットのズームエア部分に素早く重心を伝えてくれます。一歩一歩加速するような疾走感があります。

BREATHABILITY - 6 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

通気性が悪いのは、インナーブーツ仕様の宿命かと。前レビューのAir Jordan 8.0しかり。アッパーの素材もあまり通気性良くないです。

DURABILITY - 5 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

ここが一番の問題箇所。

発売当時のレビューなら8/10くらいを付けたでしょう。ですが、ズームエアの破裂、膨張、ソール割れなど多くの問題が確認されている現状では厳しくせざるを得ないですね。

アッパーの強度は問題ないと思います。負荷がかかる部分はTPU素材で追加でコーティングしてありますし、オーバーレイも強度あるテキスタイル調の素材が使われています。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約383g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

russell-westbrook2-620x774Air Jordan XXのIPS以来、久々に機能面でインパクトあるモデルではないでしょうか。Air Jordan 2011、2012のインソール交換などはギミック的には面白かったですけどね。

IPSは明らかにジャンプ力を上げてくれました。今回のUnlocked Zoom Airはジャンプ力と同時に前方向への蹴り出しも加速してくれました。耐久性の問題は残念ですが、他のバッシュでは味わえない体験でした。

サイズに関しては、通常のNikeサイズで問題ないと思います。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 6/10
  • DURABILITY - 5/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
A- 88 / 100

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