Air Jordan 8.0 Performance Review

10月 25, 2015
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  • テストカラー:Aqua(467807-907), White/Navy(467807-106), White/Carolina Blue(467807-107)
  • 主な機能:Flywire, Huarache System, Forefoot Air, Heel Air, Cross Straps
  • 着用した主なプレイヤー:Monta Ellis, DeMar Derozan
  • 価格:¥18,900(国内)、$140(海外)

Introduction

Air Jordan 8のデザインのまま、機能やマテリアルを現代仕様に変更されたモデルがこのAir Jordan 8.0

2011年当時、日本でも正規発売があり、カラーも複数展開されました。ですが、そこまで話題になることのなく、黒白なんかはアウトレットで半額になってましたね。

自分も最初は履くならオリジナルのエアジョーダン8だろ、と食わず嫌いをしてましたが、ちょうど新しいバッシュを探しているときに安くあって試したら思いのほか。。。

ということで機能の細部を見ていきたいと思います。

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⇒各スコア項目についてはこちら

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC04436

オリジナルのAir Jordan 8のドット・パターンからヘリンボーン・パターンに変更されています。

手に持って触ると、ラバー自体は若干硬め。着用して体重をかけると、細かく、溝の深いヘリンボーンたちはしっかりコートを掴み、良くグリップします。

細かいパターンはほこりを吸着し難く、ソールを拭く回数も少なくて済みます。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

ファイロン製ミッドソール内部の、フォアフットとヒールにエアを配置。通常エアなので衝撃吸収性はやはり良いです。

ズームエアの入ってないモデルですが、反発性も優秀です。つま先まで伸びたミッドソールと硬めのアウトソールによりフォアフットの返り、復元性が非常に強い。これにより、ズームエアが入っていると勘違いするほど動きやすいです。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

通常エアは厚みがあり、それにファイロンミッドソール、アウトソールも厚みあるセットアップなので、履いた時の足の位置は高いです。アウトソール形状が平面に近いので、適度なコート感覚があります。

 

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

DSC04435まず、ハラチ・システムのインナーブーツはやはり素晴らしい。

伸縮性あるブーツがシューズと一体化した感覚を与えてくれます。さらにシューレース・ホールからクロス状にフライワイヤーがミッドソールまで繋がり、その上からクロス・ストラップが包んでくれるので、フィット感は抜群です。

くるぶし周りのアッパーも厚みがありこれも良いポイントです。

SUPPORT - 10 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

かかと周りはヒールカウンターがアッパー内部に設置。

土踏まずからヒールサイドまで伸びたTPUパーツが捻れ防止のシャンクプレート役と同時に、外付けのヒールカウンターの役目も果たしています。クッションが分厚いセットアップなのでしっかりしたサポート対策がされています。

 

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

横方向への動きは問題なくスムーズ。

インナーブーツとヒールカウンター、シャンクプレートがしっかり足とシューズを一体化させてくれるので、違和感なく動けます。グリップも全方向に強いです。

 

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

DSC04434アウトソールとミッドソールにしっかり剛性があり、TPU製シャンクプレートもヒールからの重心をスムーズにフォアフットへ伝えます。ナチュラルな走りを無駄なくサポートする感覚です。

BREATHABILITY - 6 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

通気性ははっきり言って悪いです。

オリジナルにもあった問題点がここは解消されず。サイドは表地がメッシュですが、裏にインナーブーツと別にもう一枚裏地が張られているので意味を成してません。

タンもインナーブーツの延長で厚く、通気はあまり期待できません。

自分があまり足に汗をかかないので気になりませんでしたが、同じモデルを履いてるチームメイトは夏場にはシューズを持って重くなったのが分かる程汗をかいてました。

寒いシーズン向けかもしれませんね。

 

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

クロスストラップやオーバーレイ(一番表層のアッパー)はしっかりダブルステッチされており、非常に強固。

2点下げたのはAir Jordan 11 Retro Lowでも見られたように、エアがミッドソールと擦れてキュッキュと鳴くためです。

ミッドソール内に、特に今回のカプセル状エアを埋め込んだモデルに散見される症状です。

通常エアはエア圧が低いので破裂する可能性は低いですが、子供靴みたいでちょっと恥ずかしいかもですね。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約442g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

Air Jordan 8を近代テクノロジーでアップグレードしたのがこのAir Jordan8.0。

通気性とエア鳴き以外は素晴らしい出来です。

前回のAir Jordan XX9事内でも書きましたが、最近のバッシュでベストのうちの一足。

2011年発売なので手に入れるのは困難かもしれませんが、見かけたら是非試して頂きたいモデルです。

サイズに関しては、通常のNikeサイズで問題ないと思います。

 

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 10/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 6/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
A- 88 / 100

PERFORMANCE RANKING

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