Air Jordan XXXIV(34) Performance Review
- テストカラー:Blue Void(AR3240-400)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air, Heel Zoom Air, Eclipse Plate, Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Jayson Tatum, Kemba Walker, Luka Doncic, Rui Hachimura, Zion Williamson
- 価格: ¥20,900・$180
Introduction
今回はエアジョーダンシリーズの34thモデル"Air Jordan XXXIV(34)"のパフォーマンス・レビューです。
こちらも前作"Air Jordan XXXIII(33)"同様、国内発売の「幅広のPFラスト」ではなく「グローバルラスト」を購入しました。
その前作は世間での評判は低い中で自分には好感触。
今作は周りの声を聞くと概して評価が高く、少し不安に思いつつのトライです。
(今回PFラストにはトライしませんでしたので比較は無しになります)
TRACTION - 5 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面に「ヘリンボーンパターン」を採用したアウトソール。
ラバーの材質は「ホワイトソリッド」です。
(国内展開のPFは耐久性を増した「XDR」が使われています)
ホワイトソリッドは見た目が好みで昔からよく選んで来ましたが、他のラバーに比べ癖がなくナチュラルな乗り心地で、明らかにパフォーマンスも高い傾向があります。
なのでこのカラーもトラクションに関しては期待して購入しましたが…期待は大きく裏切られました。
どこから話しましょうか。
まずはラバー自体はソフトで粘性もありますが、ホコリを吸着して離さないタイプで拭いてもトラクションは復活しません。
クリーナーをかけても復活しなかったのでどうしようもありませんでした。
フォアの接地の仕方もかなり微妙で「母指球を接地すると小指球が浮く、その逆もまた然り」です。
これの原因は小指側の黒いTPUパーツがかなりソフトで、ズームをケージする役割を果たしていない為かと。
フォアズームはエア圧が低いことと、土踏まず側にも剥き出しの構造なため、フォアはブヨブヨしたバランスボード、もしくは左右動くにゆりかごの様に不安定です。
接地面積が限定されて滑りやすい上に、止まったとしても常にアンバランスな足元。
このトラクションでまともにプレーしようと思うと、態勢を整えるため追加で細かいステップをかなり多く入れる必要があります。
プレーレベルは普段から格段に落ちざるを得ません。
前後もかなり苦労しますが、左右方向は絶望的。。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」の中足部に「イクリプスプレート」を、ヒールとフォアフットに「ズームエア」を埋め込んだセットアップ。
イクリプスプレートは前作まで使われていた「フライトスピード(フライトプレート)」と基本同じで「シャンクとしてのねじれ防止」と「フォアズームを押し込んで反発を得る」役割を担っています。
今作はそれに加えて大きな空洞を設ける事で軽量化を図っています。
ズームエアの容量は大きく、前述のとおりフォアは一部が剥き出しになっている構造です。
これにより体重を掛けるとフォアズームは逃げ場があるためしっかり沈む仕様。
イクリプスプレートの空洞の分、ヒールよりフォアが低いやや前傾なクッションバランス。
これによりフォアには速く乗れるのですが、それを受け止めるベースのフォアズームがアンバランス。
左右方向にアンバランスなソール形状とも相まって、反発を活かせるシチュエーションはその場の垂直ジャンプくらいです。
とは言っても反発自体が強くは無いわけで…。
しっかりしているソール剛性も使えなければ元も子もありません。
ヒールズームは沈み過ぎることなく適度な吸収性があります。
フォアは過剰クッションに感じますが、ズームの感触が欲しいプレイヤーには好まれるでしょう。
COURT FEEL - 5 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 6 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を「メッシュ・アッパー」が包む構造。
前作の"FastFit System(ファストフィット・システム)"からオーソドックス路線へ回帰。
足入れは非常に簡単で、ストレスなく履けます。
ヒールのパディングは厚くヒールの収まりは良好。
それ以外の部分は…正直微妙です。
メッシュのアッパーは妙なゴワつきがあり、シューレースを締めてもフィットしてくれる感覚がありません。
特にくるぶし周りは何も触れてない状態のままです。
アッパーの成型も長さと幅は良いものの、全体的に高さのある設計。
最近思うのは、長さや幅以上に高さが余るのが一番プレーに影響がある気がします。
何とか解消しようとソックスを厚手に変えたりしましたが、そうすると長さと幅がキツくなってしまい、常に緩さがある中でプレーしなければなりませんでした。
変更して多少効果があったのは「タンのシューレースホールを使わないこと」。これは試す価値アリです。
※※※サイズ選びについて※※※
マイサイズである「グローバルラストの27.5cm」を海外から取り寄せました。
前述のとおり高さだけが余ります。
長さや幅はジャストでサイズダウンは無理なので、アッパーのマテリアルが違う別カラーなら多少良くなるかもしれません。
また今作もPFラストは試していませんが、もしかしたら「PFの方がハイパフォーマンスかも?」と思うくらい今作は自分には合いません。
(とは言え絶対トライはしませんが。。。)
SUPPORT - 3 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 4 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
世間の評判とは裏腹に、私にはまったく合いませんでした。
今回得た教訓としては「今後はあまりにも合わないと思ったモデルは深追いしないこと」。
。。ネガティブなレビューを書くのは悪い記憶を思い出しながらなので異様に疲れます。。
なので今回は早いですがもう筆を置きますm(__)m
https://asterkicks.com/performance-review/4433.html
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https://asterkicks.com/performance-review/2157.html
https://asterkicks.com/performance-review/1701.html
https://asterkicks.com/performance-review/22.html
https://asterkicks.com/performance-review/62.html
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TRACTION - 5/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 5/10
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FIT/LOCKDOWN - 6/10
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SUPPORT - 3/10
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LATERAL TRANSITION - 4/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 9/10