Nike PG 5(PG5) EP Try-on Review

今回は“Nike PG 5 EP”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ダークオブシディアン/メロンティント」。
型番は“CW3146-401”です。
今作の国内展開は全カラーがアジア向けのEPラスト。
機能としては前作”Nike PG 4 EP”とほぼ同じ。
そのPG4と今作に関する質問が異様に多く、個別返信が大変だったのがPG4のレビューをこのタイミングでアップした背景だったりします。
⇒Nike PG 4 EPのパフォーマンス・レビューはこちら
全面が「プレッシャーマッピング・パターン」のアウトソール。
これは古くは2014年の“Nike Kobe IX(9)”、その数年後に“Nike Hyperdunk 2017”でも採用されていた人気のパターンです。
人気=よくグリップする訳ではなく、コービー9では捻れ剛性の弱さからトラクションは微妙でした。
今作に関してはシャンクのしっかり入ったソールの捻れ剛性は強く、よく止まりそうな予感がします。
EPラストなのでラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感は粘性(変形のしやすさ)は低めで、粘着性は高め。
粘着性の高さはホコリの吸着はある程度あると思われます。
⇒NIKE KOBE IX(9)のパフォーマンス・レビューはこちら
⇒NIKE HYPERDUNK 2017のパフォーマンス・レビューはこちら
クッションは「フルレングス・エアストロベル」の上にソフトなインソールが載ったセットアップ。
基本スペックは前作と同様ですが、全体により薄いクッションになっています。
これにより沈み幅は少なくなり、まだまだ吸収寄りながら扱いやすい方向にチューンアップが入った模様。
クッションが薄くなった影響は他にもあり、フォアの屈曲剛性は前作よりマイルドになり、フォアの空間(トーボックス)には高さにけっこう余裕が生まれています。
これらの変化の結果、前作のように歩けなくなるほどの危険性はなくなった分、ピークの反発性が犠牲になっている印象です。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップに。
アッパーの素材はしなやかな「メッシュ」で伸縮性はほぼありません。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディング、タンともに厚め。
マイナスポイントは前述のとおり、高さに余裕が生まれたこと。
EPラストらしい仕様と言ってしまえばそれまでですが、これだとステップのタイミングが狂いそう。。
フィット感は前作からステップバックしてしまってますね。
サイズに関しては、ナイキのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの27.0cmがベスト。
トーボックスの高さにはまだ余裕がありますが、これ以上のサイズダウンは長さ的に厳しそうです。
今作をまとめますと、自分にとっては「安全なバッシュ」に感じました。
ノーマルアーチの自分でも履こうと思えば普通に履けそうなパフォーマンスになっているように感じました。
前作よりソール剛性が落ちていますが、薄くなった分で接地感や細かいステップはより踏みやすくなっていると思われます。
エアストロベルが合うローアーチ(偏平足)やハイアーチのプレイヤーは、基本フォアの屈曲剛性が優しめのモデルを好む傾向にあります。
今作はそのニーズに的確に応えたパフォーマンスと言って良さそうで「最高のバッシュ」となる可能性があるかもしれません。
店頭に置いてある可能性が高いモデルでカラーバリエーションも豊富です。
安全と感じるか、最高と感じるか、是非お試しを。