JORDAN ZION 3 PF TRY-ON REVIEW

※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はNBAニューオーリンズ・ペリカンズのPFザイオン・ウィリアムソンの3rdシグネチャー。
試着カラーは「 ホワイト/セメントグレー/ピュアプラチナム/ユニバーシティレッド」。
型番は“ DR0676-106”。
前作のザイオン2は試着で好感触ながら、デザイン的にあと一歩だったためスルー。
⇒JORDAN ZION 2 PF TRY-ON REVIEW
そこから一転、今作はかなり好みのデザインとシルエット。
ピンクが発売したら買う腹積もりでいましたが、まさかの近所の店頭に入荷。
じっくり試着してきたので詳細書いていきたいと思います。

アジア人向けのPFラストですが、ラバー素材は耐摩耗性に優れたXDRでなく通常の「トランスルーセント」。
※オレンジのXDRタグも付いていませんでした。
その質感はソフトで、粘着性は高め。
ホコリの吸着が多そうな質感で、反り上がったフォア形状と狭めのソール面積が気になりますが、パターン的にホコリの逃げ場はありそうです。
クッションは「フォーミュラ23・ドロップインミッドソール」に「ヒール・ヘックスズームエア」「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだセットアップ。
ドロップインミッドソールはインサートとも呼ばれ、インソールとミッドソールが一体となった取り外し可能なクッションです。
フォーミュラ23はソフトで沈み幅大きめ。
体重を掛けてみると思いのほかしっかりした乗り心地。
これはおそらくドロップイン自体にTPUシャンクが直接搭載されている事。
それに加え、シャンクから繋がるシャーシがアッパーのヒールを左右から覆う構造になっている事が関係しているかと。
特にシャンク兼シャーシは硬質のTPU素材で、中足部からヒールに掛けての捻れ剛性に大きく貢献。
サポート性にも大きく寄与している印象です。
気になったのは「フォア形状と屈曲剛性」。
大きめに反り返った形状でクッションは薄く、屈曲剛性もマイルド。
カーブしている部分以外は比較的しっかりした乗り心地なだけに、突然カクンッと段差が発生する感覚。
全力でプレーすると足の爪がやられそうです。。
この部分は反った形状も去る事ながら、幅もかなり狭い。
そのためここにはあまり体重を掛けず、ハーフサイズ(0.5cm)アップで履く前提の作りなのかもしれません。
ただギリシャ型の足指だとここに乗る割合がどうしても多くなってしまうので、サイズアップでも違和感が拭えなさそう。。
フィット面では「ハーフ・ブーティー」をTPUで補強されたメッシュの「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
履き口は大きめに開き、足入れは簡単。
ドロップインでありがちな摩擦が強過ぎてソックスが内部でヨレてしまうようなことも無さそうです。
ヒール周りの抑えは良好。
問題はやはり「トーボックス」。
反り返った形状で且つ幅もかなり狭めで、PFラストらしい高さの余裕もあります。
マイサイズで長さはジャストで幅もなんとかなりますが、それだとクッションが微妙。。
かと言ってサイズアップしたら長さと高さの余裕が生まれてしまう。。かなり悩ましい仕様です。。
今作をまとめますと「試着必須」。
コービーシリーズ系のクッションとシルエットで需要は高そうなだけに、サイジングで人を選ぶのは非常にもったいないと感じます。
捨て寸を長めにとっても平気な方、また足幅がかなり狭めの方とオススメできる層はかなり限定的。。
残念ながら自分はその層には入っていないため、気に入ったカラーが買えなかったら購入自体スルーすると思います。
少し短めのレビューになりましたが、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。