Nike Kobe IX(9) EM Low Performance Review

- テストカラー:Brazil(646701-413), Unleashed-Pop Art(646701-508)
- 主な機能:Dynamic Flywire, Engineered Mesh, Full-length Lunarlon Drop-in Midsole
- 着用した主なプレイヤー:Kobe Bryant, Matthew Dellavedova, DeMar Derozan, JR Smith, Nick Young
- 価格:¥19,440(国内)、$160(海外)
Introduction
Kobeシリーズの9代目。カットはハイとロー。
素材はEngineered MeshとFlyknit。通常版とElite。などなどバリエーション豊富に展開されています。その中でEngineered Meshのローカットを選んだのは、前作Kobe VIII(8)と比較がしやすいと思ったからです。
では機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 5 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
Kobe Bryantの足底の重心圧計測マップからイメージされた「プレッシャー・マッピング」と呼ばれるソール・パターン。
アウトソール・ラバーが薄く、非常に柔らかい。
体重をかけるとエッジがコートにヒタッと張り付く。
しばらく普通にプレーしてましたが、問題が起こったのは全力でのカットイン時。
低い姿勢で右足を全体重を載せた瞬間、ズルっと5cmほど勢いよく滑りました。
その後も何度やっても結果は同じ。
問題はラバーの質ではなく、“シャンクプレート”を排したこと。
シャンクの支えがないため土踏まず部分が沈み、グリップ性能のないツルツルの箇所が接地した時にスリップは起こっていました。
プレーの選択肢からカットインがなくなるのは相当な痛手なので大幅に点数を下げました。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ルナロン製のインサートは、インソールとミッドソールが一体となったドロップイン・タイプ。
前作Kobe VIII(8)やLebron XI(11)でも使用されたインサートです。
衝撃吸収性は素晴らしい。足裏への衝撃を少しでも緩和したいのなら、これ以上のクッションはないと思います。
逆に反発性に関しては物足りなく感じました。
柔らかいソールと柔らかいインサートにより、フォアフットの返り、復元性は低く、ルナロン自体も反発性に優れた素材ではありません。
発売の前シーズンにアキレス腱断裂の大けがを負ったKobeの足を保護するため、アグレッシブさよりコンフォートさを追及したモデルと思えば、このあたりは当然の仕様かもしれませんね。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
薄いアウトソールに、柔らかく沈むルナロン・インサートにより限りなくコートを近くに感じます。
但し、土踏まず部分が滑ることによる怖さは接地感にも影響してくるので1ポイントマイナスです。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
SUPPORT - 6 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
コートに張り付くようなアウトソールは、小指部分に張り出したアウトリガーもあり、安定感はしっかりしています。
ヒールカウンターと、ルナロン・インサートの形状によりシューズ内でのブレも防止。
気になる点としては、まずカカトの抜けが若干感じられること、そして何より先にも指摘した、“シャンクがないことによる滑り”が大きなマイナスポイントです。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 6 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
通気性はエンジニアード・メッシュのタイトルほど良くありません。
メッシュに裏地が張られているためで、耐久性アップには貢献してますが、通気性ではマイナスです。タンも通常の厚さなので通気性は標準レベルです。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
柔らかいソールの細いエッジたちはグリップが良い分、脆く欠けやすいです。
アッパーはメッシュに裏地を張ったり、つま先周りをTPU素材でコーティングしたりと、しっかりした耐久性あり。
ルナロン・インサートも十分な厚さがあり、しばらく使ってもほとんどヘタった様子はありません。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約335g(27.5cm・片足)
※実際に計測した重量です。
Final Conclusion
ナイキのローカットのバッシュでは歴代最高と国内外のレビューで言われていますが、個人的には?マークが多く付く結果になりました。
シャンクは前作の“Kobe VIII”までは必ず搭載されていましたが、何故外されたのでしょうか?
このモデルのように柔らかい素材で構成されているバッシュにはシャンクプレートが必須アイテムのはずです。
もしシャンクを排すなら、アウトソールかミッドソール、或いはその両方で土踏まずのアーチが正しい位置で維持されるよう厚く剛性を持たせた設計がされるべきです。
バッシュとしての基本が抜けてしまっているので、ランニングシューズやトレーニングシューズのカテゴライズすべき機能に思えます。
プレイヤーの動きをサポートするのでは無く、身体能力を吸収して相殺してしまうような印象です。
スコアは“74点 B-”。
コービーファンで好きで履くなら良いと思いますが、機能的には正直あまりオススメできないモデルです。
サイズに関しては、足が細かったり、足甲が低い方はハーフサイズ下げても良いかもしれません。思いのほかルナロンとソールが沈むためです。自分の足は細めで甲も低いのですが、普段と同じサイズに靴下1枚追加してちょうど良かったです。
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TRACTION - 5/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 6/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 6/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 10/10
PERFORMANCE RANKING
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