Nike Kobe VIII(8) System Performance Review

3月 30, 2016
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  • テストカラー:Blck/Strt Gry-Vvd Slfr-Elctrc(555035-001)
  • 主な機能:ngineered Mesh, Hyperfuse Technology, TPU External Heel Counter, Full-length Lunarlon Drop-in Midsole, Phylon Midsole, Carbon Fiber Shank Plate
  • 着用した主なプレイヤー:Kobe Bryantm, Nick Young, JR Smith, Terrence Ross, Mo Williams, Steve Nash, Xavier Henry
  • 価格:¥17850(国内)・$140(海外)

Introduction

今回のレビューはコービーシリーズの8代目。

このモデルを着用していた2012-13-シーズンのコービーは、全盛期に若返ったかのように絶好調。

となると気になるのがその足元を支えるバッシュ。

今までの経験上、NBA選手が調子が良いシーズンに着用しているバッシュは高確率で高パフォーマンスなので今回のVIIIはかなり期待して購入しました。

もちろん、シーズン前に受けた膝の手術が成功した事も、好調の大きな要因だとは思いますが…。


シューズの作りとしては、前作“Zoom Kobe VII(7)”に比べて構成パーツがグッと少なくなり、手に取ってみると異様に軽い。

バッシュとは思えないほどです。

この軽い作りがどのようにパフォーマンスを発揮するのか、機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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ヘリンボーン・パターンと、ウロコの様な特殊パターンを組み合わせたアウトソール。

ウロコは、コービーのニックネームでもある世界最凶の毒蛇“Black Mamba”をイメージしたもの。

ラバーはとにかく薄く、非常に柔らかい。

粘性も高めです。

ソール形状はフラットで接地面積も大きく、全方向へ良くグリップします。

ホコリの多いコートでもあまりパフォーマンスは変わりませんでした。

素晴らしいトラクションです。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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クッションはルナロン・ドロップイン・ミッドソールのみ。

前作VIIでもドロップイン方式でしたが、その素材はルナロンではなくファイロンが使われ、その上に布地を貼り付け、ヒール底面とフォアフット上面にズームエアを埋め込んだ構造でした。

今回はズームエアも、布地の貼り付けもなく、剥き出しのルナロン単体のシンプルな構造。

このルナロンは成型が良く、足のアーチにピッタリとフィット。

足当たりも非常にソフトで衝撃吸収性は申し分ありません。

反発性に関しては、触った感覚ではフォアフットの返り、復元性は低く微妙かも…と思いましたがプレーしてみるととても快適。

ルナロンの成型と、カーボンファイバー製シャンクプレートがどんな動きの中でも足のアーチを維持してくれるため、常にフルパワーでステップが踏める構造になっています。

もちろんフォアフットの屈曲部分に剛性があればなお良かったので、マイナス1ポイントになりましたが、満点に近い9点です。

COURT FEEL - 10 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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アウトソールは非常に薄く、物理的にかなりコートに近いセットアップ。

ルナロンもその成型が良いため、コートからの感覚をナチュラルに足に伝えてくれます。
歴代のバッシュの中でも最高レベルに素晴らしい接地感覚。

文句なしの満点です。

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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アッパーは“エンジニアード・メッシュ”と呼ばれるメッシュ素材のみの構成。

バスケのプレーに耐えれるよう開発されたナイキの新しい素材です。

ヒール周りとタンには若干パディングが入っていますが、それ以外の部分は本当にこの薄いメッシュ素材のみ。

伸縮性はありませんが、シューレースを締めるとピタッと足にフィット。

足当たりもナチュラルでストレスや痛みを感じるポイントはありません。

ヒール周りも成型が良く、抜ける感覚も全くありません。

足とシューズが一体になるかのような感覚。

軽さも手伝って、プレー中に履いているのを忘れるほど素晴らしいフィット感です。


サイズに関しては、全体の作りが小さめなので基本ハーフサイズアップで良いと思います。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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シューズ自体の安定性は素晴らしく、フィット感も申し分なし。

構成パーツは少ないですが、必要なヒールカウンターやシャンクプレートはしっかり残っていて、ローカットのバッシュとしては充分なサポート性が確保されています。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

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左右方向への動きは、常に足とシューズが一体となっている感覚なので、非常にスムーズ。

たまにですが、ディフェンスの急な切り返しやストップなどで、フォア部分のルナロンとアッパーが変形し、遅れ・違和感を感じたため、マイナス1ポイント。

ヒールはヒールカウンター、中足部はシャンクプレートが入っていますが、フォア部分は薄いソールとルナロンだけなので、剛性差が原因で変形が生じるものと思われます。

それでも平均を遥かに上回る動きやすさであることに変わりはありません。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

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前後方向ではシューズの変形も気にならず、かなりスムーズに動けます。

贅沢を言えば、ファーストステップやジャンプに行くステップでもう少し爆発力・加速する感覚が欲しいですが、アーチサポートのおかげで体重がナチュラルにコートに伝わる走行感覚は素晴らしい。

自分が身体能力系のプレイヤーなので、この点はどうしても気になってしまって、マイナス1ポイントですが、かなり満点に近い9点と考えて頂ければと思います。

BREATHABILITY - 10 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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エンジニアード・メッシュのアッパーは、裏地も通気する薄い素材がほとんどで通気性は抜群です。

タンにも多くの通気口が開けられ、ローカットである事もプラス材料。

通気性も満点です。

DURABILITY - 4 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

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このモデルの唯一の弱点と言って良いでしょう。

めちゃくちゃ動きやすいだけに、その分負荷が薄いアウトソールに掛かります。

両足ともシャンクプレートの少し前方辺りに亀裂が入ってしまいました。

自分はアッパーのエンジニアード・メッシュには不安を感じませんでしたが、足幅の広い友人や知り合いはソールより先にアッパーにダメージが来ていました。

いずれも症状は同じで、小指側のメッシュがビッと破れていました。

自分の足幅は普通か少し細めなので、先にソールにダメージが来たものと思われます。

足幅が広めのプレイヤーにはあまりオススメできないかもですね。

いずれにしてもトータルの耐久性は平均より大きく下回っています。

重量が約265gとバッシュとして歴代最軽量なので、ここは仕方のない所でしょう。

WEIGHT - 10 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

 

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約265g(27.5cm・片足)
※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

歴代最高点タイとなりました。

とにかく軽く、とにかく動きやすい。

同じドロップイン・ミッドソール方式の“Zoom Kobe VII(7)”・“Kobe IX(9)”・“Kobe XI(11)”と比べてみると、改めてこのVIII(8)の完成度の高さを実感します。

機能面で差を付けた要因は土踏まずの“アーチサポート”。

IXXIではシャンクプレートが無い事により、シューズが変形しアーチが維持し難い構造。

VIIはシャンクプレートは入っていますが、ドロップイン・ミッドソールのヒール部分が変に沈む構造になっていて、こちらもアーチが維持し難い構造になっています。

足のアーチは身体能力を発揮するベースです。

バスケの様に瞬発力やジャンプ力が重要なスポーツでは、このアーチサポートの有無はかなりプレーに影響してきます。

VIIIは超軽量ながらこの辺りの必要なポイントをしっかり押さえていて、間違いなくコービーシリーズの中でも1,2を争うハイパフォーマンスモデルかと。

このモデルを着用したシーズンのコービー本人が好成績だったのも頷ける仕様です。

2016年現在でもまだオリジナルは手に入りますので、是非試して頂きたい1足です。


またコービーシリーズのレトロ展開の具体的な情報が出てきました。

まずは2016年3月から“Fade To Black”パックと称して、コービーがナイキ契約下で着用した全モデルが順次発売されるようです。

この全モデルには、コービーシリーズの11モデルはもちろん、“Air Zoom Huarache 2k4”“Hyperdunk”も含まれるとのこと。

VIII(8)は4月8日に発売されるようなので、こちらを待ってみるのもありでしょう。

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  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 10/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 10/10
  • DURABILITY - 4/10
  • WEIGHT - 10/10
TOTAL SCORE
A- 90 / 100

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