Nike Lebron XI(11) Performance Review

12月 8, 2015
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  • テストカラー:Dunkman(616175-300)
  • 主な機能:Lunarlon Insert with Full-length Zoom Air, Dynamic Flywire, Hyperposite Technology, TPU Shank Plate
  • 着用した主なプレイヤー:Lebron James, Manu Ginobili, Julius Randle, Wilson Chandler
  • 価格:¥24,840(国内)、$200(海外)

Introduction

レブロン・ジェームズのシグネチャー11代目。

マイアミ・ヒートが3連覇を目指していた2013-14シーズンに着用していたモデルです。

と言っても、レブロン自身がその機能に納得いかなかったのか、本人の着用率がとても低かったシグネチャーです。実際の機能はどうなのでしょうか?

それでは、機能の細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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六角形と六芒星を象ったソールパターン。

レブロンのヒートでの'背番号6'とかけてるんでしょうか?

ラバーは比較的柔らかめで、その粘性は凄まじい。

プレーするとキュッキュッと大きなスクィーク音がします。

シャンク部分が浮いていて接地面積が少ないとか関係ありません。

ほこりにも強く、最高クラスのトラクション性能です。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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ミッドソール一体型ルナロン・インサート(インソール)の底面にフルレングス・ズームエアが内蔵されたクッショニング・システム。

正直、コービーシリーズのルナロン・インサートは柔らか過ぎ、個人的には好みではなかったので、またルナロン・インサートと聞いて少々不安に思いながらのテスト。

衝撃吸収性は元々ルナロンの持っている性質として素晴らしいです。

ルナロン・インサート搭載モデルで気になるのは反発性の面です。

結果は杞憂に終わりました。

インサート底面に埋め込まれたフルレングス・ズームエアと土踏まずのシャンクプレートにより、フォアフット部分の剛性・復元力は非常に強力になっています。

もっちりしたクッションでありながら反発性がある。

同じルナロン・インサートとは思えない素晴らしい感触です。

試しにこのインサートをKobe IXに入れてみましたが、こっちの結果はイマイチ。

やはりシャンクプレートがない事と、アッパーの剛性が足りない事が影響していると思われます。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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アウトソールは少し反った形状ですが、薄いため体重を掛けるとピタッとコートに張り付き、グリップ性能が素晴らしいことも助けて接地感は中々良いです。

インサートとズームエアはなかなかの厚みがありますが、これも体重を掛けると比較的コートに近い感覚があります。

体重が軽いプレイヤーは沈みが足りず、違和感があるかもしれません。

体重75kgの自分は心地良く感じました。

FIT/LOCKDOWN - 6 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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このモデルの一番の肝となる部分です。

アッパーはハイパーポジットとダイナミック・フライワイヤーの組み合わせ。

はっきり言って足型が合えばフィット感も満点に近くなる程良いです。

ただこのモデルはつま先部分のシューズの成型が有り得ない。

低過ぎる上にポジット素材が付いているので足指に当たります。

バスケに関わらず、アスリートはジャンプしたり、ストップしたり急なムーブをする際は足の指を自然と握る動作をするはずです。

その都度、足指が内部でアッパーに必ず当たり、足指の皮が剥けてきます。

レブロン本人の足指はかなり変形しており、筆者のような一般人の足よりもっとこのつま先の成型が当たっていたのではと想像できます。

この辺がレブロンがこのモデルを履かなかった理由かと勝手に予想しています。

SUPPORT - 6 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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ヒールカウンターとシャンクプレートにポジット素材と、サポート性に必要な要素は揃っています。

ここでもつま先の成型が影響して来ます。

捻挫などは起こりにくいですが、足指の皮が毎度剥けるのはさすがにキツいです。

足指にテーピングをすれば皮は剥けなくなりましたが、それでも痛みはあるのでこの低評価です。

また、このモデルを着用してレブロンが激しく転倒し、その際シューズの変形が原因では?と当時話題になっていました。

正直、個人的にはプレーしていて変形が気になることはありませんでした。

やはりこの辺は120kgのレブロンと75kgの筆者の体重差のせいかと思います。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

DSC05118横方向への動きも非常にし易いです。

足指は痛いですが。

トラクションも、クッションも良いだけに非常に惜しいです。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

DSC05121縦への動きでストップやジャンプ時はもっとも足指が痛みます。

そのため、横方向より1ポイント低いスコアになりました。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

フューズアッパーのメッシュがあり、裏地もタンも厚くありません。

平均以上の通気性があります。

DURABILITY - 9 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

数回ストリートでの大会で使用して気付いたのですが、ソールが凄く減りやすい。

他のモデルに比べて、摩耗が早いのはラバーがグリップ性能が良く、柔らかいためだと思われます。

インドアでの使用ならすぐには減らないと思いますが、部活などで酷使すると他モデルと違いが見えるかもしれません。

それ以外は特にダメージが来そうな箇所はなく、かなりの耐久性があります。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約428g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

おそらくつま先に1cm以上空けてオーバーサイズで履くプレイヤー以外はこのモデルは合わないはずです。

もしくはつま先部分のルナロンを足指型に削って、高さを確保する必要があるでしょう。
正直痛みを感じるまでは、レブロンシリーズの最高の履き心地だと思える程、バッシュとしてのトータルの作りは素晴らしいです。

つま先の成型の失敗がなければ名作になっていたと思えるだけに非常に残念、惜しいモデルです。

サイズに関しては、全体に作りは小さめ。

特につま先の高さは要チェックです。

通常のNikeサイズからハーフサイズアップは必須です。

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  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 6/10
  • SUPPORT - 6/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 9/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B 80 / 100

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