Under Armour UA Curry 3 Performance Review

1月 11, 2017
12,366
0
  • テストカラー:Dub Nation Heritage(1269279-400)
  • 主な機能:Threadborne, Anafoam, Half-length Inner Bootie, Charged Foam Midsole,TPU Meta-wing Plates, TPU Shank Plate
  • 着用した主なプレイヤー:Stephen Curry, Will Barton, Seth Curry
  • 価格:¥22,680(国内)・$140(海外)

Introduction

今回はステファン・カリーの3代目シグネチャー"UA Curry 3"のパフォーマンス・レビューです。

初代シグネチャー"UA Charged Foam Curry 1"は"Anafoam(アナフォーム)"・"Charged Foam(チャージドフォーム)"・"Micro G(マイクロジー)"。

前作"UA Charged Foam Curry 2"は"Speedform(スピードフォーム)"・"Charged Foam(チャージドフォーム)"。

アナザーシグ扱いの"UA Curry 2.5"は"Burrito Tongue Construction(ブリトータン構造)"・"External PU Shell(エクスターナル・ポリウレタン・シェル)"・"Charged Foam(チャージドフォーム)"。

と、こんな感じで毎回新しい機能が組み込まれるカリーシリーズ。

今作も"Threadborne(スレッドボーン)"・"Meta-wing(メタウィング)"・"Anafoam(アナフォーム)"・"Charged Foam(チャージドフォーム)"と期待通り、新しい単語がちらほら。

この機能たちが1足のバッシュとしてどうパフォームしてくれるのか。

細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

オーソドックスなヘリンボーンパターンをベースに、母指球部分のピボットサークルを組み合わせたアウトソール。

ソリッドラバーは硬めながら、粘性はかなり高め。

アウトソールはつま先が反った形状なので、ステップによっては接地面積を限定するため少しマイナス。

それ以外はほぼパーフェクトで、アグレッシブにビタッと遊びなく止まります。

ホコリの影響もほとんど感じず、ほぼ満点と言えるトラクションです。

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

チャージドフォーム・ミッドソールのみのシンプルなクッション・セットアップ。

インソールも一般的なオーソライト製で、若干厚め。

チャージドフォームはフォアフットとヒールで感触がかなり異なります。

ヒールはMeta-wing(メタウィング)と呼ばれるカーボンファイバーTPUのプレートに挟まれているため、かなり硬め。

一方、フォアフットはプレートもなく、ヒールより薄いためグニュッと沈む感覚です。

トータルで衝撃吸収性は平均レベルかと。


反発性で最終的に利用するソール箇所はフォアフット。

そのフォアフットは前述のように沈むクッション。

厳密には「フォアフットの中央部分のみ」が沈み、エッジ部分は沈まないため、シューズ内で足が妙な形状・状態になります。

エッジ部分とヒール周りのソール剛性はなかなかなので、左右方向のステップ限定で反発性は良いです。


前後方向に進む場合は、足の母指球から小指球に掛けての左右のアーチを維持するのに脚力が要り、次第に疲れてきます。

反った形状のアウトソールのため、フォアフットの屈曲からの復元が利用できないこともマイナスポイント。

反発性は左右方向と前後方向の動きでかなり異なる感覚。

トータルでこちらもギリギリ平均レベルと言った印象です。


このクッション感覚は初代"UA Charged Foam Curry 1"と非常に良く似ています。

初代のクッションが好みだったプレイヤーは快適に感じるでしょう。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

フォアフットは、やはり中央部分とエッジ部分の沈み方の差による違和感が接地感にも影響。

反ったソール形状も接地面積を限定するためマイナスポイント。

フォア以外のソールはフラットで安定性があり、トラクションも素晴らしい。

クッションも硬めなので、トータルではなかなかダイレクトな接地感は確保されているかと。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

アッパーの素材は、つま先から外踝にかけては"Threadborne(スレッドボーン)"

母指球部分からヒールを回って外踝にかけては"Anafoam(アナフォーム)"

ヒールは"Meta-wing(メタウィング)"と呼ばれる2枚のカーボンファイバー製プレートに挟まれています。

※正しくはTPU製でした。。。

シューズ内部はフォアフットのみ、タンから繋がるインナーブーツ仕様です。


スレッドボーンはナイキの"Flyweave(フライウィーブ)"などと同様のウーブン素材。

ウーブン素材はブランドやモデルによって編み方・素材が微妙に異なりますが、いずれも素晴らしい足当たり。

このスレッドボーンも例外ではなく、履いていて全くストレスなく快適です。


ただし、ウーブン素材はフィット感が素晴らしい代わりに、素材の耐久性が課題として残っています。

実際に"Air Jordan XX9(29)"の様にウーブン素材単体のアッパーだと、その剛性が少し頼りなく感じました。

これを解決するためには"Air Jordan XXX(30)"の様に補強パーツ追加も良いですが、今作の様に「インナーブーツとの2層構造」にする方がベターかと。

2層になることでウーブン素材に対する負荷は上手く分散され、剛性・耐久性への不安はほぼ感じないレベルになります。


アナフォームはメッシュ素材の中にEVAフォーム(樹脂素材)を挟んだ素材。

初代"UA Charged Foam Curry 1"ではアッパー全体に使われていましたね。

アナフォームをヒール周りの「メタウィングとの継ぎ目」に配置したのも、スレッドボーンの耐久性を考えての事でしょう。


そのメタウィング含めたヒールカウンターは成型が良く、カカトの収まりも良好。

タンが厚いので、シューレースをタイトに締めても足甲にストレスは掛かりません。

異なる素材を組み合わせたアッパーですが、足にピタリとフィットし、ロックダウンも申し分なし。

反ったソール形状と足裏のフィットはイマイチなので1ポイントマイナスですが、「アッパーだけならパーフェクト」です。

 

※サイズ選びについて※

基本、普段と同じサイズで問題ないと思います。

フォアの反りが強いので、自分のようにフラットな形状を好む場合は試着してからの購入が良いでしょう。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

サポート性もフォアフットの反りで足裏が疲れやすくなる以外はパーフェクト。

足首に不安のあるカリーのためのモデルと言うこともあってか、ヒール周り相当に頑強なつくり。

シャンクプレートにもカーボンファイバーTPUが使われ、捻れ防止も完璧です。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

左右方向では沈まないエッジ部分をメインで使えるので、フォアのクッションの沈みも気になりません。

トラクションも素晴らしく、アッパーもブレないため、スムーズで高速な重心移動・切り返しが可能です。

クロスオーバーやステップバックを多用するカリーモデルらしい作りかと。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

ヒールからシャンクプレートに掛けては、メタウィングなど補強パーツのおかげで剛性はかなり強力。

カカトからの接地しても回転するような細かい重心移動は難しく、一枚板のようにパタンッと一気に中足部まで重心が移動します。

一方、フォアフットはクッションの中央が妙に沈む感覚で、重心移動の通り道が限定される印象。

3、4回履いて、少し慣れて来ましたが、理想的な重心移動は難しい仕様。

走りやすさよりも、ストップしやすさと言った印象です。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

アナフォームはほとんど通気しないメッシュで、分厚いタンも通気性は低め。

足首周りのインナー生地の速乾性もあまり高くありません。

"UA Clutchfit Drive 2"でもインナー生地の速乾性の低さが気になりました。

あまり足に汗をかかない方だと思いますが、それでも気になるのでココは今後改善を期待したいトコロ。

薄いウーブン素材であるスレッドボーン部分からは適度に通気するため、トータルでギリギリ平均くらいかと。

DURABILITY - 9 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

初代"UA Charged Foam Curry 1"のアナフォームは変形に弱く、フォアの屈曲部分は使用に連れポロポロと崩れてくる症例が多数見られました。

今回は屈曲部分には配置されていないので、その点はしっかり心配なさそうです。

またスレッドボーンはグルッとTPUコーティングで補強してあり、インナーブーツと2層構造により負荷も掛かりにくくなっています。

耐久性はしっかり考えられてデザインされているように感じます。

それでも長期の使用してみないと分からないのが耐久性なので、もし追加で気付いたことがあったら追記します。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約389g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

ソール周りに関しては各項目で再三指摘したようにフォアの形状が残念。

先にレビューした"UA Clutchfit Drive 3"も同様の形状でガッカリしたばかりなので、トップモデルで揃ってこの形状はやめて欲しかった…。

初代"UA Charged Foam Curry 1"にそっくりのパフォーマンスなので、初代のソールが合っていたプレイヤーにはオススメできます。


アッパーに関してはカリーシリーズは安定してハイパフォーマンス。

今作もさすがの素晴らしい仕上がりで、こちらは万人受けするでしょう。

特に「インナーブーツとウーブン素材の組み合わせ」は、個人的な意見ですが現状のバッシュで「ベストのアッパー・セットアップ」かと。

"D Lillard 2.0"然り、最新の"Air Jordan XXXI(31)"然り、通気性は少し犠牲になりますが、それを補って余りある「バッシュを自分の脚の延長」の様に感じる程のフィット感でした。

今作はアッパー半分はアナフォームで、インナーブーツもフォアのみなので、さらに良くなる可能性を残しています。

次回は是非フルレングスのインナーブーツとフルレングスのスレッドボーンの組み合わせを見てみたいですね。

今年もハーフナンバーシリーズの"UA Curry 3.5"が出るらしく、詳細スペックは不明ですが、まずはこれに期待して待ちたいと思います。

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 9/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
B+ 83 / 100

PERFORMANCE RANKING

Popular Posts

TAGS