Under Armour UA TB Clutchfit Drive 2 Performance Review

- テストカラー:White/Cardinal(1276456-104)
- 主な機能:Micro G Midsole, Innter Bootie(Forefoot Only) ,3D Molded TPU External Heel Counter, TPU Internal Heel Counter, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:Emmanuel Mudiay, Mike Conley Jr.
- 価格:¥18.900(国内)・$125(海外)
Introduction
今回はアンダーアーマーのクラッチフィット・ドライブシリーズの2ndモデル“UA TB Clutchfit Drive 2”のパフォーマンスレビューです。
前作“UA Clutchfit Drive 1”はカリー着用モデルとして大人気となりました。
今作発売時には、カリーは既に自身のシグネチャーラインをスタートさせていましたので、今作は着用せず。
やはりスーパースターが履く、履かないのは影響が大きいのか、イマイチ存在感の薄い印象。
個人的にもデザインが好みではなく、履くのを後回しにしていました。
結局レビューを書き始めたのは15-16シーズン終了後と遅くなってしましましたが、その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 10 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
モデル名に「クラッチフィット」とついていますが、機能的には意味を成していません。
前作ではレザー表面に「オーゼティック構造」のコーティングを施すことで、アッパーのフィット感・ロックダウン向上に一役買っていました。
今作では「オーゼティック構造」のパーツが、通気窓のメッシュ内部に配置されているのみ。
アッパーに伸縮性がないので、この配置ではデザイン面以外の意味はほとんど無いと言えます。
「クラッチフィット」の効果が無くとも、今作のフィット感・ロックダウンはかなり優秀。
アッパーはメッシュ素材がフューズコーティングされ、フォアフット内部はタンから繋がるインナーブーツ構造です。
コーティングされてもメッシュの足当たりは優しく、ヒールカウンターの成型も良く、カカトの収まりも申し分なし。
足とシューズが一体となった感覚があります。
サイズに関しては、前作“UA Clutchfit Drive 1”と同様、全体的に小さめのつくり。
通常サイズよりハーフサイズアップがオススメです。
SUPPORT - 10 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
エクスターナル・ヒールカウンターはソフトですが、内部のインターナル・ヒールカウンターには強度・剛性があり、横ブレをしっかり抑えてくれます。
内蔵されたシャンクプレートのおかげで捻れも起きません。
また前作"UA Clutchfit Drive 1"で気になった「ソール面積の小ささから来る不安定感」も今作では解消されています。
サポート性も文句なくパーフェクト。
LATERAL TRANSITION - 10 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
かなりアグレッシブに止まるトラクションに、フィット感抜群のアッパー。
重心移動はナチュラル且つスムーズ。
前作"UA Clutchfit Drive 1"は大きなステップに弱い印象でしたが、今作はどんなステップでもスムーズな重心移動が可能です。
HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
今作と同じクッションを使った"Charged Foam Curry 2"では「チャージドフォームのヘタリの早さ・耐久性」がかなり気になりました。
そのため、今作は通常よりかなり多くの時間プレーしてからレビューを書きました。
結論から言いますと今作は問題なし。
チャージドフォームに関わらず、フォーム素材は同じ名称でも、モデルによって密度が異なります。
今作はかなりの高密度、つまりフォーム内の気泡が小さく、少なく、硬めなためヘタリには強い仕様です。
フォームにシワは入りますが、ヘタリは感じません。
また"Charged Foam Curry 2"ではシャンク部分が浮いた構造のため、次第にミッドソールとシャンクの間の空間が広がって、捻れ・変形が大きくなって来ました。
今作は中足部が浮いていないため、その心配もありません。
丁寧にフューズコーティングされたアッパーの耐久度も申し分なしでしょう。
意外だったのはアウトソールのラバー。
あまりにアグレッシブに、急ストップしてくれるせいか、エッジ部分の減りが早い。
ストリートでの使用にはオススメしません。
トータルの耐久性は優秀なレベルかと。
※"Charged Foam Curry 2"はチャージドフォームのヘタリが早い事がレビュー公開後に分かったため、耐久性スコアを当初の"8/10"から"6/10"に下方修正しました。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
まさかの「歴代最高のトータルスコア」になりました。
前作"UA Clutchfit Drive 1"で課題だったフィット感・サポート性を修正し、良かった部分もしっかりアップグレード。
隙のない仕上がりです。
15-16シーズンのベスト・パフォーマーは"Air Max Audacity"か"Charged Foam Curry 2"と思っていましたが、今作は軽くその上を行くパフォーマンス。
「もっと早く買えば良かった」と心の底から後悔しました。
そして、バッシュはデザイン・見た目で判断してはいけないと改めて反省させられました。
パフォーマンスが良いと、デザインも良く見えてくるから不思議なものです。
今や2足目はどのカラーにしようか迷っている状態です。
カラーによっては海外なら70ドル程度、国内でも10000円程度のセール価格で手に入ります。
コストパフォーマンス的にも最強と言って良いでしょう。
是非試していただきたい1足です。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 10/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 10/10
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LATERAL TRANSITION - 10/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 8/10