Under Armour UA Clutchfit Drive Performance Review

- テストカラー:Black/White(1246931-001)
- 主な機能:Clutchfit Upper, Micro G Midsole, Micro G Insole, TPU External Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Stephen Curry, Nerlens Noel, Kemba Walker
- 価格:¥16200(国内)・$125(海外)
Introduction
今回はステファン・カリーのセミ・シグネチャーとも言える“UA Clutchfit Drive”のレビューです。
アンダーアーマー移籍初年度となる2013-14シーズン。
レギュラーシーズン中はずっと“Anatomix Spawn”を着用していました。
プレイオフに入ると、その1stラウンドのゲーム1で、突然カリーはこの“UA Clutchfit Drive”をデビューさせ、試合にも見事勝利。
最高のお披露目となりました。
翌2014-15シーズン途中まで、カリーはこのモデルを履き続け、本人の人気と相まってバッシュの人気も急騰。
日本でアンダーアーマーのバッシュを見かけるのが当たり前になったのも、このモデルからですね。
その肝心の機能はどうなのか?
細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーにはモデル名にもなっている“クラッチフィット・テクノロジー”が使われています。
機能の肝は、シンセティック・レザーの表面に施された3D樹脂プリント。
この独特のプリント・パターンは“オーゼティック構造”と呼ばれ、縦に伸びると同時に横方向にも伸びるという特性を持ちます。
プリントはアッパー全面を余す所なく覆い、足の動きに合わせて的確に伸縮し、フィットします。
1ポイントスコアを下げたのは、つま先に体重を掛けた時、土踏まず部分がかなり浮いた感覚になるため。
原因は、内側のアッパーにゆとりがあり過ぎること。
せっかく樹脂プリントでコーティングしているのだから、もう少し足型にピタッとくる成型にすべきだったのでは、と思います。
クラッチフィット構造の感覚は、“Charged Foam Curry 2”に使われた“スピードフォーム”アッパーに匹敵する素晴らしいフィット感です。
それだけに成型が残念…。
プレーに大きな支障が出るレベルではないですが、比較するとどうしても違いが顕著に分かります。
サイズに関しては、“Charged Foam Curry 1”や“Charged Foam Curry 2”と比べて、全体的に小さめのつくり。
通常のナイキサイズよりも小さめなので、ハーフサイズアップがオススメです。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 5 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
タン以外は通気する素材ではなく、加えてパディングが入っていてアッパーには厚みがあるため、熱が籠り易い構造。
個人的には、あまりバッシュの通気性は気にしない方ですが、このモデルは足が熱を持つ感覚が気になりました。
カリーの着用モデルとしては、“Charged Foam Curry 1”・“Charged Foam Curry 2”と、後継機になるほど、アッパーは薄く、通気性は良くなっています。
カリー着用モデルの購入を考えていて、通気性が気になるプレイヤーはカリーシリーズを選んだ方が無難でしょう。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
フォーム素材のみのクッションですのでエア抜けの心配はありません。
マイクロGはソフトなため、特にインソールの方が、使用するに連れてヘタって来る可能性があります。
自分の周りのプレイヤーでは最短で2か月、最長では1年以上とヘタリが来るまでには使用頻度や負荷によってかなり変わって来るようです。
アッパーのクラッチフィット加工は、フィット感だけでなく耐久性にもプラス。
捻れ防止のシャンクプレートもしっかり内蔵されていて、アッパーの大きな変形もありません。
最も心配されるのは通気性が悪いため、湿気による劣化。
着用後は毎回乾かさないと、レザーや縫製へのダメージが早まるでしょう。
保管方法に気を付ければ、平均以上の耐久性は確保されると思います。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
非常に反応が良く、動きやすい。
運動量の多いガードプレイヤーには最適な機能セットアップです。
カリー着用モデルの中でも、個人的なランキングでは“Charged Foam Curry 1”や“Anatomix Spawn”よりも上に来ます。
“Charged Foam Curry 2”には及びませんが、このモデルも十分試合用の勝負靴として使えるレベルです。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 5/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10