Under Armour UA Charged Foam Curry 2 Performance Review
- テストカラー:Father To Son(1259007-478)
- 主な機能:Speed Form Construction, Charged Foam Midsole, 3D Molded Seamless Heel Counter, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:tephen Curry, Kent Bazemore, Brandon Jennings
- 価格:¥21600(国内)・$125(海外)
Introduction
ステファン・カリーの2ndシグネチャー。
まず印象的だったのは、見た目や機能以前に国内定価の高さ。
アンダーアーマーのバッシュで¥21600って…。
まあ、それだけカリーの人気は凄まじいって事なんでしょう。
肝心の機能面では、クッションは前作“Curry 1”と同じ“チャージド・フォーム”。
アッパーは“アナフォーム”から“スピードフォーム”へ変更されています。
それでは、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
“Curry 1”に比べてフォア部分が反りは緩やかになり、フラットに近くなりました。
中足部のシャンクプレートのため、接地面積は狭くなっています。
ラバー自体は柔らかめですが、粘性も素晴らしい。
接地面積の影響は感じず、文句なしのトラクションです。
ほこりにも強く、あまり拭かなくても高パフォーマンスが維持されます。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
クッションはミッドソールの“チャージド・フォーム”のみとシンプルなセットアップ。
“Curry 1”と同じ“チャージド・フォーム”ですが、樹脂とラバーの配合をかなり変更してあると思われます。
前作の変な硬さはなくなり、適度にソフトで、より弾力ある履き心地に。
アウトソールのラバーがソフトなことも手伝って衝撃吸収性はほぼ満点。
フォアフットの剛性・復元力もなかなかあり、反発性も優秀です。
同じ“チャージド・フォーム”とは思えません。
ここまで変わるとは…。
“チャージド・フォーム”と聞いて履く前は「大丈夫か??…」とかなり不安に思っていたので、良い意味で期待を裏切られました。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーには“アナフォーム”に代わり“スピードフォーム”が使われています。
この“スピードフォーム”、国内外を問わずにけっこう誤解が多い機能です。
英語表記すると“Speedform”。
foam(泡)でなくform(形成)なので、特定の素材ではなくシューズの作り方を表しています。
日本語だと同じ“フォーム”なので余計紛らわしいですね。
“スピードフォーム”の公式の説明は以下のとおり。
“アッパーは、一体成型によりわずか3つのパーツで構成でき、各パーツをウルトラソニック(超音波融着)製法でつなぐことで、ストレスのないなめらかな足当たりを実現した。”
フォアフット・ヒール・タンの3つのパーツは、何れもすごく薄い。
ヒール・カウンターの周りとアキレス部分にわずかにパディングがあるだけです。
プレーした感想は“素晴らしい”の一言。
まったく違和感なく足にフィットします。
素材は普通のシンセティック・レザーで、しかも薄いにも関わらず、です。
アンダーアーマーの技術力の高さをひしと感じました。
文句なくパーフェクトです。
サイズに関しては、通常のNikeサイズで大丈夫かと思います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
フラットなソール形状はここでも大きなプラスに。
“チャージド・フォーム”が柔らかくなったことにより、ごくごくたまにですがミッドソール部分の変型が気になったので、マイナス1ポイント。
アッパーは全くブレなく影響なし。
トラクション・フィット感・軽量性も優秀なので満点に近いトランジションです。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 6 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
“ウルトラソニック(超音波融着)製法”のアッパーは今のところ全く問題なし。
つま先もTPU素材でコーティングされています。
コーティングは前作よりも擦れ痕が付き難くなっています。
“チャージド・フォーム”のへたりも大丈夫そうです。
トータルの耐久性は平均以上かと。
前回レビュー時は10回履いた後に書きました。
その後、15回目あたりで急にフニャフニャになりました。
フォームが全体的にへたって、シャンクプレートと内部で繋がっている部分にも隙間が出来てしまったものと思われます。
バッシュはこうなったら寿命なので、スコアを下方修正しました。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
日本の定価が高いことに不満はあります。
が、機能は間違いなく最近のベスト・パフォーマーのうちの1足でしょう。
個人的には“Air Jordan XX9”に次いで2位ですね。
価格を気にしなければ是非試して欲しいバッシュです。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 6/10
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WEIGHT - 10/10