Nike Air Max Audacity Performance Review
- テストカラー：Court Purple(704920-500)
- 主な機能：Heel 180 Max Air Unit, Hyperposite Technology, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー：Anthony Davis, Dirk Nowizki, Demarcus Cousins, Josh Smith, Kendrick Perkins, Andrew Bogut, Boris Diaw, Mason Plumlee
- 価格：-(国内)・$100(海外)
Introduction
今回は少し珍しいモデル“Air Max Audacity”のレビューです。
“Audacity”
馴染みのない単語ですが“豪胆，豪放,ずぶとさ，厚かましさ”という意味だそうです。
広告塔はつながり眉毛で有名なアンソニー・デイビス。
彼が2014-15シーズンまではハイパーポジットシリーズの広告塔だったはずですが…。
ハイパーポジットは3作目の噂を聞かないので打ち切りかもですね。
今作はセミシグネチャー扱いで、PEバージョンやオールスターカラーも“110ドル”と通常版と10ドル違いで一般発売されています。
特にPEの方は、タンに眉毛型のロゴ、ヒールのナンバリングなど仕様が凝っていて、当初はこのPEを購入予定でしたが、気が付いたら定価ではマイサイズは完売。
プレ値は微妙に高く、逆にPE以外はかなり値下げされていたので、このパープルの購入に落ち着きました。
それでは、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
アウトソールはエッジ部分はヘリンボーン、中央は細かな円形が並んだパターン。
ラバーは硬めですが、粘性が非常に高い。
初めて履いたときは中央の円形パターン部分がコートと喧嘩している感じでしたが、10分もプレーするとラバーがこなれてきて、その感覚もなくなりました。
ホコリにも比較的強く、たまに拭いてやる程度でパフォーマンスは維持されます。
素晴らしいトラクションです。
中央の特殊なパターンが無ければ、もっと接地面積が増えて、満点のトラクションになったでしょう。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロン・ミッドソールとヒール・180マックスエアと、ビッグマン向けモデルのオーソドックスなセットアップ。
この180マックスエアは左右非対称な形状。
内側から見ると通常のマックスエアですが、外側はシューズ中央辺りまで伸びています。
“Lebron IX(9)”や“Air Max Shake Evolve”などでも使われていますね。
エアは通常レベルの柔らかさで、しっかり衝撃を吸収してくれます。
フォアフット部分はファイロンのみ。
ファイロンは薄めですが、適度にソフトで適度に反発性があり、心地良い足当たり。
足下のファイロンは薄いですが、シャーシー部分を覆うミッドソールはフォアまで厚く、屈曲部分の剛性は上がり、反発性には好材料。
また、フォアフットの先までフラットなソール形状も反発性にはプラス。
シューズはフォア部分の反りが少ないほど、シューズにナチュラルに体重を載せやすく、コートからの反発を無駄なく足に伝えてくれます。
シンプルながらバランス良くまとまった素晴らしいクッショニングです。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
土踏まず部分だけ浮いていますが、それ以外はほぼ完全にフラットなアウトソールは接地感にはプラス。
内蔵されているシャンクプレートも干渉せず、マックスエアの変形もありません。
足下のファイロンは薄めで、思いの外ダイレクトな接地感があります。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーは布地の様に柔らかいメッシュの裏地に、少し硬めのナイロンメッシュを上から貼り付けたテキスタイル仕様。
その上からフューズ素材でコーティングが施してありますが、フィット感に干渉する箇所はなく、シューレースを締めるとナチュラルに足を包みます。
履き口周りに若干のパディングが入っている程度ですが、こちらもストレスなく足の収まりは良好。
こちらも意外なほど快適な履き心地です。
サイズに関しては通常のナイキサイズで問題ないでしょう。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
フラットなアウトソールは面積も広めに取ってあり、安定性は申し分なし。
ヒール周りはインターナル・ヒールカウンターでしっかりブレ防止。
外からは見えませんが、土踏まず部分に捻れ防止のシャンクプレートも入っています。
マックスエアの変形も起きないため、サポート性はほぼパーフェクト。
足首のカットはビッグマン向けとしては低めのミッドカットなのでスコアは1ポイント下げました。
LATERAL TRANSITION - 10 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
トラクションが良く、シューズの変形もないため、シューズの反応速度は良好。
マックスエアの存在も特に動きに干渉することなく、かなりスムーズに動けます。
HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
通常スピードでもトップスピードでも重心移動は非常にスムーズ。
どの方向に動いても違和感ありません。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
アッパーに通気性のないのようなTPU素材は使われておらず、しっかり通気するメッシュのみ。
生地も薄めなのでなかなかの通気性があります。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
エア圧は若干低めながら、急なステップ時も変形はなく、すぐにダメージが来ることは無さそうです。
アッパーは、ミッドソールの境目はTPU素材でグルッと一周コーティング。
また、画像では分かり難いですが、つま先のツルッとしている部分にはポジット素材が使われています。
バッシュに最低限必要な補強はしっかり抑えた丁寧な作りで、耐久性もなかなかです。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約380g(27.5cm・片足)
※実際に計測した重量です。
Final Conclusion
“Air Jordan XX9”と“Air Foamposite Pro”と並んで、最高点レベル。
プレー中に履いている事を忘れる感覚があり、試合用の勝負靴として使える素晴らしい履き心地です。
定価100ドルとロープライスモデルなので、コストパフォーマンスは最近のバッシュではベストでしょう。
“隠れた名作” この言葉がぴったりの1足です。
ナイキジャパンはもちろん、セレクトショップでもほとんど取扱いがありませんが、もし手に入る機会があればぜひ試して頂きたいモデルです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 10/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10
