Nike Lebron IX(9) Performance Review

12月 7, 2015
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  • テストカラー:Miami Nights(469764-002)
  • 主な機能:Heel 180 Max Air Unit, Forefoot Zoom Air, Flywire, Hyperfuse Technology, Phylon Midsole, TPU Shank Plate
  • 着用した主なプレイヤー:Lebron James, Manu Ginobili, Ty Lawson
  • 価格:¥22,000(国内)、$170(海外)

Introduction

レブロン・ジェームズのシグネチャー9代目。

色々と物議を醸したマイアミ・ヒートへの移籍1年目に着用していたモデルです。

それでは早速、機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 8 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC05097

アウトソールはレブロンからインスパイアされたイメージを組み合わせた特殊なパターン。

ラバーは硬めですが、粘性は高く良くグリップします。

シューズ自体が細身なことと、土踏まずを繰り抜いたソール形状により、接地面積は少なめ。

ほこりにも弱く、頻繁に拭いてやる必要があります。

トータルして普通に良いトラクション性能です。

 

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

ファイロン・ミッドソールにヒール・180マックスエアとフォアフット・ズームエアのセットアップ。

アウトソールがコツコツと硬い感触が気になりますが、マックスエアの容量が大きく、エア圧が低めのため、ヒールの衝撃吸収性はなかなか優秀です。

フォアフットのズームエアは存在感なく、衝撃吸収性は平均よりやや下のレベル。

ズームエアの存在感はないですが、フォアフットにはなかなかの剛性があり、反発性は及第点レベル。

トータルすると平均的なクッショニングです。

 

COURT FEEL - 7 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

DSC05107シューズを平面に置くと、全体的に反り返ったアウトソールは、接地面が少なく、フラフラとバランスが悪いです。

アウトソールが硬く、反った形状は'Kyrie 1'でも書きましたが、バッシュとして個人的に苦手ですし、あまりオススメできません。

'Kyrie 1'ほど危険な形状ではないですが、接地感はぎりぎり平均レベル程度かと。

 

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

DSC05101フューズアッパーとフライワイヤーの組み合わせ。

フォアフットはシューレース・ホールから細かくフライワイヤーがミッドソールまで伸び、しっかり足にフィット。

ヒール周りのパディングは適量ですが、足首周りのパディングは確実にやり過ぎです。

シューレースでどんなに締めても、カチッと足にフィットするまで締まらず、シューズとの一体感は薄めです。

SUPPORT - 6 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

DSC05098ソールが不安定なこと、足首周りのロックダウンの甘さがあるので、足首に不安があるプレイヤーにはオススメできません。

筆者自身は足首に不安はないので、個人的に一番気になった点はマックスエアの変形。

あまりにも柔らか過ぎるため、カットインの時などほぼ毎回ズルッとヒールが変形しました。

プレイヤーもシューズも壊れそうな作りです…。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

横方向への動きでは、あまりヒールに強く体重を掛けることはないため、マックスエアの変形は影響なし。

グリップもなかなか良いのでトータルして平均以上の動きやすさです。

 

 

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

DSC05105普通に走っている分には比較的スムーズなトランジション。

ただ、やはりカットインなどで体勢を低くし、ヒールからステップしたときはマックスエアがブレます。

 

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

DSC05112タンとフューズアッパーは薄めのため、そこそこの通気性あり。

つま先の内側のコーティングされた部分や、ヒール周りのナイロン編込み部分は通気性がありませんが、トータルすると平均レベルかと思います。

 

DURABILITY - 7 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

マックスエアの破裂が何より先に起こると思われます。

 

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

DSC05108約427g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

やはりレブロン・シリーズは癖がある、と再認識させられた1足です。

それにしてもこのマックスエアの柔らかさでレブロンがプレーしていたとは俄かに信じ難いです。

まあ毎試合、場合によっては試合中でも新しいシューズに変えれるレブロン本人ならマックスエアへのダメージなんか気にせず、フルパワーでプレーできるでしょうし、PEバージョンだけにエア圧を変更することも可能でしょうが、一般プレイヤーはそうもいかないですからね。

この評価で妥当だと思います。

サイズに関しては、全体に作りは小さめ。ハーフサイズアップが必須です。

court-1-28-12-71

  • TRACTION - 8/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 7/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 6/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 7/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B- 72 / 100

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