Under Armour UA Clutchfit Drive 3 Performance Review

- テストカラー:Purple/White(1269274-500)
- 主な機能:Clutchfit Upper, Charged Foam Midsole, Heel Micro G, TPU External Heel Counter, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:Emmanuel Mudiay, Kent Bazemore, Patty Mills
- 価格:¥18,900(国内)・$125(海外)
Introduction
今回は"UA Clutchfit Drive 3"のパフォーマンス・レビューです。
前作"UA Clutchfit Drive 2"は歴代2位のハイスコアを記録するほど素晴らしいバッシュで、初代"UA Clutchfit Drive 1"も安定したパフォーマンスでした。
3作目となる今作は、シルエットは前作に近く、クラッチフィットの使い方は初代の様にアッパー表面をコーティングしています。
またヒールのみですが「マイクロG」がクッションに復活しています。
ちょうど過去2モデルを融合させたような仕様。
ハイパフォーマンスが期待されます。
早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
母指球と小指球部分はダイヤモンド・パターン、それ以外の部分はヘリンボーン・パターンのアウトソール。
ラバーは硬めながら、素晴らしい粘性があります。
"UA Clutchfit Drive 1"に近い質感で、綺麗なコートであれば素晴らしくグリップします。
ホコリには残念ながら弱い仕様。
ダイヤモンドのパターンは非常に細かく、すぐにホコリに覆われてしまいます。
また、フォアフットが反った形状のソールもマイナスポイント。
前作"UA Clutchfit Drive 2"も似た形状でしたが、体重を掛けるとほぼフラットになりました。
今作はソール剛性が強く、体重を掛けてもフラットにならず、接地面積が限定されるシチュエーションがしばしば。
ダイヤモンド部分とフォアの反りは正直余計かと…。
ラバーの質だけならパーフェクトスコアも有り得ただけにホントもったいない…。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「チャージドフォーム」ベースのミッドソールに、ヒールに「マイクロG」を組み込んだセットアップ。
ミッドソールの"CHARGED"とプリントされた、ヒールをグルッと囲むセクションがマイクロGで、それ以外はチャージド・フォームです。
プリントする場所が違う気がしますが、衝撃吸収性は文句なくパーフェクト。
前作"UA Clutchfit Drive 2"よりミッドソールは厚くなり、チャージド・フォームも若干ソフトに。
また、よりソフトなマイクロGをヒールに合わせることで隙の無い仕上がりになっています。
オーソライト・インソールも、前作と同程度に分厚くフカフカです。
チャージドフォームは少しソフトになったとは言え、密度は高めで弾力も適度にあります。
ソールの剛性・復元性も良い感じ。
やはり影響してくるのは「反ったソール形状」。
コートとの接地面積・タイミングが限定されるため、強い摩擦を得られません。
反発性はトータルすると平均レベルに落ち着いてしまっています。
トラクション同様に、良い素材が残念な設計に足を引っ張られている印象です。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
メッシュ素材の表面をオーゼティック構造の樹脂素材(クラッチフィット)でコーティングしたアッパー・セットアップ。
クラッチフィットは初代"UA Clutchfit Drive 1"と同じ使い方ですが、初代ではベース素材がシンセティック・レザーでした。
今作はメッシュになったことにより、アッパーはかなりソフトでしなやか。
特にヒールから足首にかけてはフニャフニャで、心配になる程。
実際にプレーしてみると、アッパー強度は全く問題にならないどころが素晴らしく快適。
急な動きでも足にピタッと張り付くように付いて来てくれます。
初代を履いた時も思いましたが、やはりこのクラッチフィットのコーティングは良い仕事をします。
「車のシートベルト」の様に、通常時は触れているだけで、急ブレーキ時など強いG(重力)が掛かった瞬間だけ強度を増して支えてくれます。
ヒールカウンターの成型・カカトの収まりも問題ありません。
マイナスポイントはシューレースループの最下列、ちょうど小指球辺りの刺繍ポイント。
シューズ内部に少し張り出した構造で、足型によっては問題になるかと。
ここさえ気にならなければパーフェクトでしょう。
※サイズ選びについて※
基本通常サイズで問題ないと思います。
幅広や甲高のプレイヤーは、小指球部分の縫い目が当たる可能性があるので、ハーフサイズアップを検討しても良いかもしれません。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
クラッチフィットシリーズとしては低調なパフォーマンスとなりました。
一般的には普通に良いバッシュの部類に入ると思います。
試合用のバッシュとしては…あと一歩足りないですかね。
やはりフォアが反ったソールは苦手です…。
アッパーは素晴らしいので、もしソール形状が好みでしたら、スコア以上のハイパフォーマンスが期待して良いでしょう。
自分のようにフラットな形状のソールが好みの場合は前作"UA Clutchfit Drive 2"の方が快適に感じると思います。
-
TRACTION - 8/10
-
CUSHIONING - 8/10
-
COURT FEEL - 8/10
-
FIT/LOCKDOWN - 9/10
-
SUPPORT - 9/10
-
LATERAL TRANSITION - 9/10
-
HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
-
BREATHABILITY - 7/10
-
DURABILITY - 9/10
-
WEIGHT - 9/10