NIKE G.T. Cut 3 EP Try-on Review

5月 3, 2024
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今回は“NIKE G.T. CUT 3 EP(ナイキ GTカット 3 EP)”「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。

※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。

今作はズームGTカットシリーズの3rdモデル。

試着カラーは「サミットホワイト/ピカンテレッド/フットボールグレー/メタリックシルバー」

型番は“DV2918-101”

初代GTカット前作GTカット 2も自分には合わないズームストロベルを強調したモデルでした。

今作はGTカットシリーズで初めて脱ズームストロベル仕様らしく、期待値は高めで試着に臨みたいと思います。

⇒NIKE AIR ZOOM G.T. CUT PERFORMANCE REVIEW

⇒NIKE AIR ZOOM G.T. CUT 2 EP Try-on Review


全面が前後方向に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。

ラバーの素材は2色の「トランスルーセント」

どちらの色もやや硬めで粘着性高めの質感。

パターンの幅はやや広めで深さも適度。ホコリの逃げ場はありそうです。

接地面積も十分でトラクションは優秀と予想されます。


クッションは「EVAキャリア」「ZoomX (ズームX)を合わせたセットアップ。

ズームXは名前にズームと入っていますがエアではなくフォームタイプのクッション材。

陸上カテゴリーのトップモデルの多くに使われていて、ナイキいわく「最高レベルのエネルギーリターンを提供する」との事。

実際にズームX搭載の厚底ミッドソールシューズの登場以来、陸上の各競技では記録更新が続いておりその実力は既に証明済み。

バスケットボールカテゴリーには今作が初導入。

ナイキが左右方向、アジリティを求められる競技にも対応可と判断しての投入か、それともプロトタイプ的なお試しモデルなのか気になるところ。

さて肝心の今作のズームXは、触れてみるとソフトで沈み幅が大きめ、且つ復元スピードはそこそこな質感。

そのズームXを覆うEVAはやや硬めの質感です。

足入れしてみると触った時ほどの沈みは感じず、意外にしっかりした乗り心地。

前後のクッションバランスはほぼフラット。

EVAキャリアと小指部分のプラスチックプレートのおかげでフォアの屈曲剛性は高め。

フォアだけに乗ってみると枠部分の剛性は強く、屈曲からの復元スピードも速い。

それに比べると、足指下のズームXは沈みからの復元がややゆっくり。

ここのラグが酷いと「底抜け感」が生じますが、今作はそこまででなく慣れれば普通にプレーできそうな感覚。

一番気になっていた左右方向は……正直懸念点がそのまま露わになった印象。

沈み幅が大きく、ズームストロベルの扱い難さとあまり変わらない。。。

幸い怪我をしそうな沈みではありませんが、敢えて履こうとは思えないクッションです。


フィットは「ハーフ・インナーブーティー」「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。

アッパーの素材は中央が「ヌバック」、それ以外がな「ナイロンメッシュ」。

手に取った第一印象は「軽い」。

クッションにズームエアを使っていないこともありますが、アッパー素材も全体に薄めです。

足入れは簡単で、ヒール周りのフィットは良好。

シューレースを締めてみると、トーボックスにはEPラストらしい高さがあり、特に中足部は幅が広めです。

自分の様にクッションの沈みが気になる場合、プレー中は更に空間が拡がる可能性が高いため、ソックスやインソール、ボードでの調整が必須かと。

サイズに関しては、グローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンで長さはジャスト。

これを基本に自分の場合はトーボックスや中足部をどう埋めるか考えなければなりません。

足幅が広い方はハーフダウンでそのまま履けるかと思います。


今作をまとめますと「今後に期待」

自分はバスケの様にアジリティが要求されるスポーツとラグを生むソフトなクッションは相性があまり良くないと思っている派ですが、ズームXもその考えを覆す存在とは成り得なさそう。

もちろん完全ケージやクラッシュパッドとしてなど搭載方法を変えると結果も変わる可能性があるので、次のズームX搭載モデルもしっかり追って行きたいと思います。

肝心の今作自体のパフォーマンスは系統で表すと、良くも悪くも今までに経験したことのあるソフトなフォーム搭載バッシュの延長。

前作までのズームストロベルよりはストレスなく履けそうで、もしGTカットシリーズの中から1足選んで試合に出るなら、今作を履いて試合に臨みます。

※とは言え自分の様に硬めのクッションが好みの方はスジオカボードが必須アイテムになるでしょう。そのうちサマーが合いそうな予感がしました。

一方、コービー9コービー11PG 6などソフトめのフォーム単体クッションが好みの方にはハマる可能性があるので、価格面で折り合いがつけばトライする価値はあるかなと。

⇒NIKE KOBE IX(9) EM LOW PERFORMANCE REVIEW

⇒NIKE KOBE XI(11) ELITE LOW PERFORMANCE REVIEW

⇒NIKE PG 6 (PG6) EP PERFORMANCE REVIEW

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。

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