NIKE AIR ZOOM G.T. CUT 2 EP Try-on Review

※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はズームGTカットシリーズの2ndモデル。
試着カラーは「ブラック/アンスラサイト/フットボールグレー/ホワイト」。
型番は“DJ6013-006”。
前作のGTカット 1はナイキジャパンでもグローバルラストが発売。今作は前カラーがEPラストでの展開です。
初代は自分には手強いパフォーマンスだったため、今作への期待値は低めで詳細見て行きたいと思います。
⇒NIKE AIR ZOOM G.T. CUT PERFORMANCE REVIEW
全面が「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材はフォアの白い部分が耐摩耗性に優れた「XDR」、それ以外の黒い部分が「トランスルーセント」。
母指球周辺はソフトで、それ以外は硬め。
粘着性は全体に高い質感でホコリを吸着しそうですが、パターンは大きめで深くホコリの逃げ場はありそうで、トータルでプラスマイナスゼロかなと。
母指球周辺はクッションもアウトソールもソフトなため、硬めのクッションを好む方には接地タイミングを慣らすのに時間が掛かるかもしれません。
ソフトなクッションを好む方は最初から快適に乗りこなせるかと思います。
クッションは「フルレングス・ズームエアストロベル」に、「ヒール・ヘックスズームエア」が搭載された「リアクト・ドロップインミッドソール」を合わせたセットアップ。
※ドロップインミッドソールはインサートとも呼ばれ、インソールとミッドソールが一体となった取り外し可能なパーツです。
リアクトはソフトで且つ弾力性もある初代とほぼ同じ質感で、今作がスペック的に異なるのは「ヒールズームの位置」。
初代ではフルレングス・ズームストロベルと重ねる配置だったのが、今作ではドロップインミッドソールのヒール底面に埋め込んだ配置に変更されています。
⇒NIKE AIR ZOOM G.T. CUT PERFORMANCE REVIEW
足入れしてみるとややヒールが沈む後傾のクッションバランス。
フォアに体重を掛けてみるとこちらもしっかり沈みます。
初代では荷重してもヒールは沈まず、フォアだけが大きく沈む前傾のクッションバランスでした。
今作では前後どちらも沈むので結果として足に沿うバランスになっている可能性があるかなと。
とは言え吸収幅はしっかりあるクッションなので、高い接地感を求めるプレイヤーには向かないと思います。
ある程度以上の吸収性を好む方には嬉しい仕様でしょう。
フィット面では「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材はややバリスティックな「メッシュ」で、ヒールカウンターは前方まで伸びており、サイドウォールとしての役割も兼ねています。
加えてドロップインのキャリアとしてのアッパーのミッドソール部分もしっかりした質感で、捻れ剛性は強力。
左右方向への強い抑えが欲しい方、足首のサポート性が欲しい方には嬉しい仕様です。
※もちろんズームストロベルを乗りこなせる事が前提です。
足入れは簡単で、タンとヒール周りのパディングは適量でカカトの収まりも良好。
唯一気になったのは「シューレースの結び目の位置」。
一般的なナイキバッシュと比較して低く、ヒール寄りの配置となっています。
基本的にサイジングを間違えなければ大きな問題にはならないと思われますが、足首が太い方はストレスになる可能性があるので要試着です。
サイズに関しては、グローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)アップでジャスト。
トーボックスの高さには微妙に余裕を感じますが、長さ的にはアップで良さそうです。
今作をまとめますと「マイナーチェンジ」。
初代GTカットから若干扱いやすくなっている感覚です。
それでいて入手困難なコービーモデルに近いシルエットとパフォーマンスであることから価格高騰の初代と異なり、今作は安く、入手自体もしやすいのが何よりの利点。
初代をスルーせざるを得なかった方は特に狙う価値のあるモデルかと。
⇒NIKE AIR ZOOM G.T. CUT PERFORMANCE REVIEW
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。