Jordan Tatum 2 PF Try-on Review
今回はジェイソン・テイタムの1stシグネチャー“Jordan Tatum 2 PF(ジョーダン テイタム 2 PF)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ホワイト/ブラック/ウルフグレー/エレクトリックグリーン」。
型番は“ FJ6458-100”。
初代テイタム 1は結局購入しないまま、世間ではテイタム 3のリーク画像が出始めた最近、突如近所の店舗にファーストカラーの入荷がありました。
個人的にも今作のスペック情報はすっかり忘れている状態で、各所をじっくりと確認しながらの試着となりました。
⇒Jordan Tatum 1 PF Try-on Review
やや変則な「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ヘリンボーンのパターンがある部分は耐摩耗性に優れた「XDR」、それ以外の白い部分は「ミッドソール(軽量なファイロン系)」が接地します。
XDRは硬く、粘着性は高め。ミッドソールは平均的な硬さで粘着性はありません。
前作の様にアウトソールに大きなカットアウトは存在せず、接地面積は一般的なバッシュと同様。
ややホコリの吸着はありそうですがプレーするのには十分なレベルにグリップしてくれそうなトラクションに感じました。
クッションは「EVAミッドソール」に「フルレングス・エアストロベル」を組み合わせたセットアップ。
EVAの沈み幅は少なめで弾力性があり復元スピードも速めで、軽量なファイロン調の質感です。
インソールはやや硬めのフォーム製でやや厚め。
これはジャ 1と似たタイプのインソールで、他モデルにも転用できそうです。
⇒NIKE JA 1 NRG EP PERFORMANCE REVIEW
乗ってみると前後のクッションバランスはほぼフラット。
フルレングスエアのストロベルはフカッと最初沈む感覚がありますが、シューレースを締めたあとは安定した乗り心地。
フォアフットの屈曲剛性はしっかりしていて復元スピードも速め。
そのアウトソールの枠部分の剛性に比べると、足下のエアストロベルの反応速度はややラグがありますが許容範囲。
同じクッションセットアップを使ったジョーダン・ザイオン 1と比較してもインソールがしっかりした分だけ今作の方がアップグレード版に感じました。
⇒JORDAN ZION 1 PF PERFORMANCE REVIEW
※スジオカボードとの相性も良さそうで、更なるパフォーマンスアップも見込めそうです。
※複数あるボードの中ではおそらくサマーが合いそうな気がします。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
メイン素材は薄めの「メッシュ」で、小指部分の黒いアウトソールは「サイドウォール」として巻き上がっています。
同じく黒い外くるぶし下の部分は巻き上がりではなく「メッシュ」です。
履き口は大きく開き足入れは簡単。
アキレス周りのパディングは分厚く、タンは薄めながら強度を上げる編み方をしたメッシュなので足甲へのシューレースの当たり対策も為されています。
今作はヒールカウンターのパーツがやや小さめで、ちょうど前述の外くるぶし下周辺はメッシュのアッパーのみ。
捻れ剛性も自分は十分なレベルだと思いますが、中足部がややしなる部類のソールなのでサポート性にこだわる方は事前試着が要るかもしれません。
この部分さえクリアできれば、アーチサポートもしっかりしていますし、満足行くフィット・ロックダウンが得られるかと。
サイズに関してはグローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンでジャスト。
トーボックスの高さも気にならず、空間をしっかり埋めて履けました。
足型が幅広の場合はサイズダウンせずマイサイズのままを基本に考えて良いでしょう。
今作をまとめますと「ジョーダン・ザイオン 1のローカット」。
インソールが良い分だけ「ザイオン 1のアップグレードバージョン」と言っても良いかもしれません。
⇒JORDAN ZION 1 PF PERFORMANCE REVIEW
普段ノーマルストロベルが快適な自分にとっては、今作はエアストロベル/ズームストロベル系の中でトップグループ候補。
逆に普段からズームストロベル系が快適な方にとっては、「エアの存在感が足りない」もしくは「硬い」となる可能性もあります。
ここは評価がかなり分かれるところなので、ご自身の足と相談してご判断を。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。