Nike Ja 2 (Stargazer) EP Performance Review

- テストカラー:Stargazer(FD7327-500)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air,Cushlon Midsole,Half Inner Bootie,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Ja Morant,Desmond Bane,Jake LaRavia,Brandon Clarke,Santi Aldama,Jay Huff,GG Jackson,Jeremy Sochan
- 価格:¥14,630・$120
Introduction
今回はJa Morant(ジャ・モラント)の2ndシグネチャー"Nike Ja 2 EP(ナイキ ジャ 2 EP)"のスターゲイザーカラーのパフォーマンス・レビューです。
今作に関してはカラーごとに個別レビューを書いており、こちらはナイトメアカラーに続き第2弾。
⇒Nike Ja 2 (Nightmare) EP Performance Review
こちらではナイトメアと各所比較しながら細部を見て行きたいと思います。
⇒NIKE JA 1 EP PERFORMANCE REVIEW
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全体が「セミトレーラー用タイヤ・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバー素材は耐摩耗性に優れた「XDR」で硬過ぎずソフト過ぎず、粘着性はやや高めの質感。
スキール音は大きめに鳴るも、制動距離は特に感じずナチュラルなグリップ。
ホコリの影響も特に感じず快適で、ナイトメア同様にパーフェクトです。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「クシュロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだクッションセットアップ。
クシュロンは密度高めで圧力を掛けるとやや沈み、そこからの復元はゆっくりめな質感
インソールは青いソフトな低密度フォーム製で、こちらも復元スピードは遅め。
ストロベルボードは通常のEVA製。
セットアップも各素材の質感もナイトメアから目立った変更はありません。
いざ乗ってみると、ナイトメアの薄いクッションから一転、今作スターゲイザーは平均的なレベルまで厚くなっています。
しばらくプレーして体温が上がるとやはりクッションはソフトになるものの、足指下のフォームを潰し切れてしまう様な事はありません。
代わりに(?)母指球側へ傾くように沈みを誘導する設計になっていますが、その沈下スピードはゆっくり。
ナイトメアの足指下が急に沈むクッションと比べ、はるかに扱いやすくなっています。
初代の高反発・高反応なクッションと比較するとどうしても見劣りしてしまいますが、贅沢を言わなければ満足できるレベルにまとまっています。
純正インソールは前作ナイキジャ1やエアジョーダン11などのインソールに変更推奨。
⇒Nike Air Jordan XI(11) Retro Low Patent Leather Version Performance Review
スジオカボードは「1.5mmホワイト」が圧倒的に合い、その際は上記インソールか「スーパーフィートのグリーン」が合います。
この変更で体感パフォーマンスは前作ジャ1(ボード調整前)に近いレベルまで上昇した点も同じです。
※インソール・ボード交換はスコアに含めていません。
※インソール・ボードの合う合わないは個々人によるのでこれらはあくまで参考程度でお願いします。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
素材としてはナイトメアではスウェードだった部分(トーボックス周り、シューレースホール周り、タン、ヒールカウンター)がシンセティック・レザーに変更。
スウェードはかなり薄くソフトだったため、シンセティックレザーは平均的な素材ながらけっこうな変化を感じるかなと思います。
個人的にはそれよりトーボックストップのメッシュがやや目の大きい素材に変更されていて、高さが増している点が気になりました。
中足部からヒールにかけての作りは特に変更なく、トータルすると上記二点が相殺されてプラスマイナスゼロ。スコアは変更なしです。
※※※サイズ選びに関して※※※
ナイトメア同様、EPラストの「27.5㎝」を購入。
今作のトーボックスはナイトメアに比べて短く、その分だけ全体の長さも短い。
いつものソックス2枚で履くと長さは絶妙にキツい。
トーボックスに高さがある分で足指を少し曲げた状態で履けた気になりますが、実際プレーしてみると徐々に痛みが出てきます。
このカラーに関してはナイトメアから一転ハーフサイズ(0.5㎝)アップ推奨です。
それでもトーボックスの高さ余りは気になりそうですが…ともあれ試着は必須でしょう。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
クッションの変化でフォアの反応はいくらか良くなり、スライドや切り返しでの遅れる感覚も減少。
一度動き出してしまえばスムーズな点は同様で、トータルしては悪くないレベルのトランジションです。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向以上に前後方向ではクッション変化の恩恵があります。
足指下のクッションが潰し切れてしまうことから動き出しやストップ時に発生していた大きな遅れがこのカラーでは大幅減。
次のステップに比較的スムーズに移行できます。
BREATHABILITY - 9 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約335g(27.5cm・片足)
Final Conclusion
今作をまとめますと「アップブレードバージョン」。
発売3カラー目の段階でこんな変化が起きるのはおかしいと思いますが、クッションは明らかに良くなりました。
とは言えそのクッションはもちろん、特にトーボックスのフィットに関してはまだ改善の余地アリ。
現状ではまだまだ前作ジャ1の方をオススメしてしまう状態ですが、今作も普通に履くには全く問題のないパフォーマンス。
全体に無難にまとまっている印象なので、特にボードやインソール調整前提ならカスタマイズしやすい良いオプションと言えるでしょう。
さてイントロで述べた通りこのレビューは「EPラストのスターゲイザーカラー」に限定した内容です。
「EPラストのナイトメアカラー」のレビューに関しては下記を参照ください。
⇒Nike Ja 2 (Nightmare) EP Performance Review
※次回は今作のグローバルラストをレビュー予定ですのでお楽しみに…。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
via nike.com
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 9/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 10/10