Nike Lebron XIX(19) Performance Review

3月 6, 2023
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  • テストカラー:DJ Bron(CZ0203-500)
  • 主な機能:Cushlon Midsole,Heel Visible Max Air Unit,Forefoot Visible Zoom Air Unit,Full-length Inner Bootie,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Lebron James,Zach Collins,Montrezl Harrell,Jusuf Nurkic
  • 価格:¥26,400・$200

Introduction

今回はLebron James(レブロン・ジェームズ)の19thシグネチャー"Nike Lebron XIX(19)"のパフォーマンスレビューです。

カラーは"DJ Bron"

国内未発売のカラーなので、海外サイトにオーダーするも、まさかの4回連続で出品者都合のキャンセル。。

5度目の正直でようやく無事に届き、レビューするに至っています。

なかなかピーキーなパフォーマンスとの噂ですがどうなりますか。

細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 8 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面が細かい「ブレード・パターン」で構成されたアウトソール。

個々のブレードは王冠ロゴの形状を成しています。

素材はティールカラーの「ソリッドラバー」

ソリッドラバー自体はやや硬めで、粘着性は通常レベル。

ブレードは親指側ではやや間隔大きめに、小指側ではタイトに配置。

この配置の関係で、小指側に比べて親指側のブレードの方がややソフトです。

ソフトとは言っても体重を掛けてもブレず、安定した乗り心地で、スキール音も鳴らず静かにグリップしてくれます。

ソール形状やラバー素材、パターンだけならホコリにも強くパーフェクト。

ですが「クッション」の影響から体重が上手く乗らないポイントがあるため、特に強いステップでは毎回若干の制動距離があります。

こちらについては次項で詳述します。

CUSHIONING - 5 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「クシュロン・ミッドソール」「ヒール・ビジブルマックスエア」「フォアフット・ビジブルズームエア」を組み合わせたクッションセットアップ。

各エアの上にはノーマルのストロベルボードが敷かれています。

そのヒール部分はくり抜かれ、ジェルの様なパーツを配置。

これはカカトが沈む系かな…と警戒しましたがパーツは高弾力のラバーでしっかりした乗り心地。

加えて底面は硬質なTPUシャンクでしっかりサポートしてあるので安心して体重を預けられます。

さて問題はフォアフット。

ヒール同様に中央にグリッド(溝)がありますが、こちらは底面に硬質なプレートが無く、代わりに使われているはややソフトめなTPU素材。

そのため体重を掛けるとフォアズームがこのグリッドに向かってけっこう沈みます

対照的にフォアフットの屈曲剛性は歴代最高クラスに高く、外枠部分はかなり体重を掛けないと曲がりません。

この組み合わせは、いわゆる「底抜け」タイプのクッションで過去にはジョーダンCP3.XIなどがそうでした。

⇒JORDAN CP3.XI(11) PERFORMANCE REVIEW

似ているとは言っても、沈みと剛性のギャップはCP3の比ではなく、ステップを踏むタイミングが全く掴めず。

トラクションがラバーの質が良い割に低評価になっている原因はこれです。

アーチサポートがしっかりしているのは有り難いのですが、沈みと合わさると「敵」に変貌。

幸い激痛ではありませんが、土踏まずが微妙に痛みます。。

結果、足のアーチが維持できず、着用中のプレークオリティは最悪で、対人での使用は合計一時間(15分x4回)ほどで断念。

残念ながら自分には履きこなせないクッションでした。

…とここまでは純正インソールのままの話。

"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」に交換すると一転して快適なクッションに様変わり。

フォアに適度な厚みが生まれ、フォアのクッションに体重が乗るタイミングと、アウトソールの枠部分に体重が乗るタイミングが一致。

純正インソール段階では「敵」だった最強剛性が「味方」になり、加速感あるクッションに。

やや癖は残るものの高強度のバスケでも履けるレベルまで引き上げてくれるので、持っている方は是非お試しを。

注意としては厚みが増すので、リアクトインソール交換前提ならハーフサイズ(0.5cm)アップ推奨です。

※市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」はアーチが過剰になるだけだったのでNG。

※最近話題の「ポリボード(スジオカボード)」を純正インソール下に入れてみると、多少の沈み軽減効果はアリ。

※体感ではリアクトインソールに交換がベストでした。

※インソール交換とボード追加は評価に含めていません。

COURT FEEL - 6 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションやシャンクがアーチに干渉してくるのはバスケをする上ではけっこう致命的。

厚いクッションセットアップな事もあり、軽度でしたがここは厳しめに採点しています。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「フルレングス・インナーブーティー」「メッシュ素材」のアッパーが包むセットアップ。

シャンクから繋がる「サイドウォール」は両サイドを巻き上げています。

メッシュ素材はしなやかで、サイドウォールもしなやかなTPU素材が使われています。

シャンクと繋がっていながら、セクションごとに素材を上手く使い分けています。

履き口は大きく開き、足入れは簡単。

ヒールの成型も良く、パディングも適量。

シューレースのロックダウンもしっかりしています。

沈みからのアーチの干渉さえなければかなり違うスコアになったと思います。

それから履き口のエッジは鋭いTPUコーティングが施されており、このまま履くとソックスやウェア、短いソックス着用の場合は肌を傷付ける恐れ大。

ヤスリで削るなり、熱で溶かして鋭さを取るなど処理を強くオススメします。

※※※サイズ選びに関して※※※

今作は国内もすべてグローバルラストの展開。

マイサイズである"27.5cm"を購入し、普段のソックス2枚でほぼジャスト。

若干トーボックスの高さが余りましたが、これは沈みの影響なので仕方なしです。

フォアのクッションがそんなに気にならない、どんなクッションでも履きこなせる方ならマイサイズで良いでしょう。

もし自分の様に変にこだわりが強い方の場合、リアクトインソール(もしくは同系の厚めのインソール)に交換前提でハーフサイズ(0.5cm)アップをオススメします。

また自分の様に普段からソックス2枚で合わせている方の場合は、マイサイズのままソックスを1枚減らしてリアクトインソールを使うのもアリでしょう。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

ソールには安定性があり、アーチサポート以外のフィットも良好です。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。


左右方向のステップではフォアに体重を掛ける割合が減るため、アーチ干渉も少なめです。

HEEL-TOE TRANSITION - 6 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

前後方向ではフォアにしっかり体重を乗せるのが厳しい仕様。

ヒールストライク気味ならばプレー出来なくもありませんが、プレーの幅はだいぶ制限されます。

BREATHABILITY - 9 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タンをメインに、アッパーのメッシュも薄く、全体から良く通気します。

タン中央とくるぶし部分のエアもメッシュならパーフェクトでした。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

中央に向かって沈むフォアズームの耐久性が怪しいと最初は思いましたが、そもそも沈みが気になる人は長く履けないのと思うので計算に入れず。

ある程度以上履きこなせている状態ならば、耐久性は平均以上を期待して良いかと。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

535g(片足・27.5cm)

Final Conclusion

今作をまとめますと「ローラーコースター」

購入前はかなりのハイパフォーマンスと聞いていて、実際に履いてみるとまともにプレーすらできない。。

それがインソールを変えただけで名作の一歩手前レベルまで激変。

スコアにすると87~88点の感覚で、リアクトインソール交換でのスコア変動幅は過去最大かと。

スーパーフィートのグリーンに交換の場合はレブロン14と15が最大変動幅でした。

特殊なモデルであることに変わりはないので強くオススメはしませんが、色々カスタマイズして履くのが好きな方にはハマるかもしれません。

また質問が来そうなので先回りしておくと、今作のローカット"Nike Lebron 19 Low"に関してはフォアが更に沈むのでレビュー予定はありませんので悪しからず。

ローカットをお探しなら前作"Nike Lebron 18 Low"を強くオススメします。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

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  • TRACTION - 8/10
  • CUSHIONING - 5/10
  • COURT FEEL - 6/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 6/10
  • BREATHABILITY - 9/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B- 72 / 100

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