Nike Lebron XVIII(18) Low Performance Review
- テストカラー:Stewie Griffin(CV7562-104)
- 主な機能:React Midsole,Heel Max Air Unit,Forefoot Inner Bootie,Woven Upper,TPU Internal Heel Counter,TPU External Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Lebron James,Malik Beasley,Lauri Markkanen,Jusuf Nurkic,OG Anunoby,Markieff Morris
- 価格:¥19,250・$160
Introduction
今回はLebron James(レブロン・ジェームズ)の18thシグネチャーのローカット"Nike Lebron XVIII(18) Low"のパフォーマンスレビューです。
本来ならメインシグであるハイカットの方をレビューをするところですが、試着段階でフォアの感覚が今作の方が良かったためこちらを購入。
⇒ハイカットの"Nike Lebron XVIII(18)"のトライオン・レビューはこちら
ローカット選択は吉と出るか凶と出るか、早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面が「ミルククレート(収納コンテナ)・パターン」のアウトソール。
ヒールは若干変則的で、クレートのラインの間に小さなナブ(粒)が並んでいます。
このナブの表面は丸く、摩擦が少し弱くなってしまっています。
ヒールはマックスエアで、エッジ部分がソフトで沈むことから、ヒールを多く使うプレイヤーにはストレスかもしれません。
とは言え、フォアはホコリに強く、ソール面積も大きいのでトータルでは優秀なトラクションと言って良いかと。
ちなみにラバーの素材はすべて「ソリッド」で、スキール音はほぼ鳴らないタイプです。
個人的にヒールの感覚は許容範囲で体感はパーフェクトです。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「リアクト・ミッドソール」に「ヒール・マックスエア」を合わせたクッションセットアップ。
フォアのリアクトは完全にアウトソールでケージされていて外からは見えない所謂「ダブルラスト」になっています。
これにより本来は吸収寄りのクッションであるリアクトも比較的硬質になり、フォアはしっかりした踏み心地。
フォアの屈曲剛性もなかなかに高く、フラットなクッションバランスも相まって、反発は強力。
アウトソールにいくつか開けられているリアクトを逃がす穴が無ければ更に高反発だったはずですが、多くのプレイヤーには満足できるパフォーマンスかと。
ヒールのマックスエアはエッジ部分が空洞のエアで、中央部分に柱としてリアクト。
このタイプのマックスエアはカカトの沈みが気になる場合が多いですが、今作はリアクトの下にTPU製のプレートを設置し、しっかりと対策が施されています。
マックスエアのエッジ部分がステップの仕方によっては気になる可能性があるのでマイナスしましたが、トラクションに続きクッションもかなり優秀な仕上がり。
同じリアクトを使った"Nike Zoom BB NXT"のソールをフラットにし、反発をほんの少しマイルドにしたクッションを表現するとしっくり来ます。
※市販の「スーパーフィートのグリーン」に交換はよりパフォーマンスアップが見込めるのでオススメです。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」に交換は厚底になり過ぎ、不安定感が出るのであまりオススメしません。
※元のインソールはコシのあるオーソライト製で、こちらはこちらでそれなりに優秀なので交換せずに履くのもアリです。
※インソール交換は評価に含めていません。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
マックスエアのエッジやヒールのトラクションなどがマイナス要因。
物理的な厚さの割にクッションの反応も、高速ではないものの十分な速さがあり、トータルすると接地感は優秀な部類に落ち着いています。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を「ウーブン素材」のアッパーが包むセットアップ。
つま先は「フューズ」で、シューレースホール周りは「シンセティック・レザー」で補強されています。
ヒール周りはポジット調の素材で強度をアップ。
履き口は広く、足入れは非常に簡単。
ヒールの成型も良く、パディングもしっかり入っています。
タンは薄めですが、こちらもウレタンのパディングが適所に入っていて、シューレースの当たりも気になりません。
そのシューレースは二種類の糸を編み合わせたタイプで、ほどけやすいことが多いですが、今作はそんな事もなく快適。
サイズ選びが難しいこと以外はパーフェクトな感覚です。
※※※サイズ選びに関して※※※
今作は国内もすべてグローバルラストの展開。
いつものマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)アップの"28.0cm"を購入。
試着の段階ではジャストでしたが、一度履いたらクッションの沈みから高さに余裕が生まれました。
かと言ってマイサイズにサイズダウンするには微妙なラインで、普段よりソックスを厚いものに変更してジャストフィットに。
相当足幅が狭く、高さも低いプレイヤーならマイサイズでも行けるかもしれませんが、基本はサイズアップ後に微調整がオススメです。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
シューズの捻れ剛性は強く、マックスエアの上に設置された水色のTPUパーツもカカトの安定性を高めてくれています。
マックスエアのエッジを頻繁に使うステップをしないならサポート性は問題にならないでしょう。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向の重心移動は非常にスムーズ。
クッションが少しソフトなのが気になりますが、基本イメージ通り動けます。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前後方向も基本スムーズ。
もう少し加速感が…と贅沢を言いたくなりますが十分優秀なレベルです。
BREATHABILITY - 9 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
タン以外にトーボックスやアッパーの左右からも通気します。
かなり涼しく履けるでしょう。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
マックスエアのエッジの変形が気になる所ですが、体育館で普通にバスケをしているだけならエア抜けの心配はないでしょう。
体育館のフロア以外、階段や小石など落ちている可能性のあるテラス部分などでの運動ではダメージが来る可能性があります。
それでもエアにダメージが来る可能性は低いので、通常のバッシュ同様に履ける耐久性はあるように感じます。
それ以上に気を付けるべきは「インソールの糊」。
一度履いてしまうと剥がすのが大変になるので、インソール交換をしたい方は買ったらすぐに処理をオススメします。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
470g(片足・28.0cm)
Final Conclusion
今作をまとめると「Zoom BB NXTのチューンアップモデル」。
ソール形状がフラットになり、その代わりにBB NXTよりクッションがソフトになったのが今作です。
もしクッションの硬度がそのままなら90点オーバーの名作、「Zoom BB NXTのアップグレードモデル」にも成り得たでしょう。
レブロン18のハイカットとの相違点はフォアクッションの反応速度。
ハイカットはケージがないため、より吸収が強めです。
吸収性が好みの方は今作よりハイカットの方がハイパフォーマンスに感じるでしょう。
いずれもアウトレット価格で出回っているので狙う価値アリです。
ローカットに関しては左右でデザインが異なるアシンメトリーなカラーも存在します。
学生の大会や、公式の試合ではユニフォーム規定に引っ掛かって基本使えないので試合用ならカラー選びにご注意を。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 9/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 8/10