Puma Clyde Court Disrupt Performance Review

10月 25, 2022
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  • テストカラー:London Calling(193021-01)
  • 主な機能:Knit Upper,NRGY Beads,IGNITE Foam,TPU Internal Heel Counter,TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Deandre Ayton,Marvin Bagley III,Danny Green,Michael Porter Jr
  • 価格:¥16,200・$120

Introduction

今回は"Puma Clyde Court Disrupt(プーマ クライドコート・ディスラプト)"のパフォーマンス・レビューです。

2000年頃を最後に、バスケットボールシューズ事業には参加していなかったプーマ。

2018年に突如再参入を発表し、その記念すべき最初のモデルが今作でした。

発売当時は諸々ありレビューはせず、最近になり再びレビューしたい欲が出てきたところ、幸運にもフォロワー様(@shun524403)から譲って頂けることに。

久々に実物を見ると不思議と発売当時よりテンションが上がりました。

もしかしたら今の身体の状態に合っているのかもしれません。

期待値高めで細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 8 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

中央は「ダイアモンド・パターン」、エッジ部分はドミノの様に長方形がグルっと一周しているアウトソール。

ラバーは赤の「トランスルーセント」

粘性(変形のしやすさ)は高めで、粘着性も高めの質感です。

スキール音は適度に鳴り、綺麗なコートではやや急ストップ系。

粘着性が高めなのでホコリの吸着は多く、ダスティーなコートでは少し制動距離がある感覚。

ただ一度拭けば数ポゼッションはしっかりグリップしてくれますし、大きな滑りも起こりません。

またソール形状はほぼフラットなので、カーブ形状が好みの方は慣れが要るかもしれませんが、トータルでは優秀なトラクションに仕上がっているかと。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「エナジービーズ」「イグナイトフォーム」で構成されたミッドソールを、ラバー製のカップソールで完全ケージしたクッション・セットアップ。

ミッドソールは完全にケージされているので直の感触は割愛します。

乗ってみると特に沈む感覚はなく、クッションバランスは微妙に前傾~フラット。

いざコートでプレーしてみてもやや硬めのクッションはブレずに反応が良く、基本安定した乗り心地。

フォアフットの屈曲剛性は弱めながら屈曲からの復元スピードは速く、ここはエアジョーダン1と似ています。

⇒AIR JORDAN I(1) RETRO MID PERFORMANCE REVIEW

あと更に細かいことを言うと、クッションの重量バランスがヒール寄り過ぎるかも。

落下を使ってフォアを自然接地させようとすると、タイミングがズレる。

ここはアディダスのネクストレベルと似ています。

⇒ADIDAS N3XT L3V3L PERFORMANCE REVIEW

ネクストレベルは修正が難しかったですが、今作は意識的に体幹の前傾や足首の固めを強めたりと色々試した結果、修正に成功。

吸収性に関してはカップソールがヒールのミッドソールも覆ってしまっているため、ヒールに吸収性が欲しい方は硬いと感じるかもしれません。

個人的にはいつも通り吸収性は問題に感じませんでした。

トータルすると接地タイミング修正後はけっこう好みのクッション。

最近レビューしたラメロ・ボールのMB.01よりも上位にかもしれません。

⇒PUMA MB1(MB.01) PERFORMANCE REVIEW

市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」は前傾過剰になってしまうため相性は微妙。

"Nike Zoom BB NXT"の「リアクトインソール」は吸収過剰で不安定な乗り心地になるため、こちらも相性は微妙。

純正の「ポリウレタン製インソール」が最適解に感じました。

※インソール交換はスコアに含めていません。

 

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションの反応が良く、物理的な距離も遠くありません。

ソール形状がフラットなこともあり接地感はかなり高めです。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

素材は「ニット」がメインの「ワンピース・アッパー」

ワンピースとはインナーブーティーとアッパーが一体になった構造の事です。

このセットアップはナイキのズームKD11に似ています。

⇒NIKE ZOOM KD11 PERFORMANCE REVIEW

ニットはタイトめに編まれていて、履き口以外の伸縮性はほぼ無い仕様。

履き口部分の黒いニットは赤い部分に比べて薄く、シューレースも通っていないため、ローカットに近い作り。

タンとヒールのタブを引っ張ると履き口は大きく拡がり、足入れはスムーズ。

ヒール周りのパディングは少なめながらカウンターの成型が良いのかカカトの収まりは良好。

中足部からフォアに掛けてはやや広めで高さのあるナイキのEPラストっぽい成型。

グローバルラストが合う自分の足だと普段より厚めのソックスを履く必要がありました。

それでも高さを埋めるのはなかなか難しく、シューズのポテンシャルを引き出し切れない感は残りました。

また自分は気になりませんでしたが、シューレースの結び目部分の生地は物理的に薄く、この部分にこだわりがある方は要注意かと。

人により気になるポイントはありそうですが、トータルするとプレーするには十分なフィットとロックダウンです。

※※※サイズ選びに関して※※※

ナイキのグローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの"27.0cm"でもややゆとりを感じる成型。

普段のソックス2枚のうち1枚を厚めのものに替えて幅は埋めれるものの、高さはもう少し埋めたい感覚。

インソールを厚いものに替えると吸収過剰になってしまい、それなら高さに余裕がある方がマシとなり、やはり純正インソールが良いとなりました。

普段EPラストが合う足型の方はハーフダウンで丁度良く感じるかと。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

ヒールカウンターは内蔵型と外付けの二種類あり、アウトソールの捻れ剛性も十分。

シャンクプレートはおそらく入っていませんが、ミッドソールのケージが代役を果たしていると思われます。

またアッパーのニットには伸縮性がなく、ズームKD11にでアッパーが伸びて怖いと感じた方も今作は安心して履けるかと。

⇒NIKE ZOOM KD11 PERFORMANCE REVIEW

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

十分な捻れ剛性がありアーチサポートも適度にあるので、左右のステップではしっかりコートを押せます。

切り返しも鋭く行えます。

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

前後方向もなかなかにスムーズ。

フィット面で高さを埋めきれないことと、それのソール剛性が弱めなこと以外は気になる箇所は無し。

ただカップソールがほぼ変形しないため、最近のソフトなミッドソールに慣れているとヒールから入るブレーキステップなどでは違和感があるかもしれません。

ここはエアジョーダン1が似た仕様なので、今作が気になる方はまずそちらで試してみると良いでしょう。

⇒AIR JORDAN I(1) RETRO MID PERFORMANCE REVIEW

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タン部分がメインの通気口。

アッパー全体も厚めのニットの裏にメッシュを貼り付けた構造なので、こちらからも多少通気します。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

ニットは強度ありそうな編み方でクッションも完全ケージされヘタリの心配も極小。

サイジングを間違えたり、履くときにシューレースを無茶に引っ張ったりしなければ長く履けるバッシュかと。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

491g(27.0cm・片足)

Final Conclusion

今作をまとめると「KD11 EPのテイクダウン」

⇒NIKE ZOOM KD11 PERFORMANCE REVIEW

個人的にはKD11のセットアップは好みなので、プーマには今作をシリーズ化して進化と変化を見たかったと言うのが本音。

現実は残念ながら違いましたが…。まあラメロのシグで好みのパフォーマンスに少し方向転換した気がするので今後に期待です。

さて肝心の今作ですが自分の様に「最新モデルで履きたいバッシュが無い」など特別な理由があれば狙う価値のあるモデルかと。

発売から時間が経っており試着は難しいと思うので、クッションの感覚はKD11エアジョーダン1を履いてご確認を。

⇒AIR JORDAN I(1) RETRO MID PERFORMANCE REVIEW

今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

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  • TRACTION - 8/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B+ 82 / 100

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