Nike Kyrie Low 4 Performance Review
- テストカラー:Keep Sue Fresh Dynasty(CW3985-401)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air,Cushlon Midsole,Forefoot Inner Bootie,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Kyrie Irving,Ja Morant,Desmond Bane,Evan Fournier,Dorian Finney-Smith,Cedi Osman,Taurean Prince,Kenrich Williams,Wayne Ellington,Nerlens Noel,Kentavious Caldwell-Pope,Marcus Morris Sr,Derrick White,Payton Pritchard,Daniel Gafford,Jaren Jackson Jr,Ayo Dosunmu,Max Strus,Ed Davis,Facundo Campazzo,James Johnson,Reggie Bullock,Markieff Morris,James Bouknight,Moses Brown,Jevon Carter,Tyrese Haliburton,OG Anunoby,Cameron Johnson,Cam Reddish,Justise Winslow,Kira Lewis Jr,Tre Jones,Royce O'Neale,Josh Jackson,Herbert Jones,Stanley Johnson,Damian Jones
- 価格:¥14,300・$110
Introduction
今回はKyrie Irving(カイリー・アービング)の4thアナザーシグネチャー"Nike Kyrie Low 4(ナイキ カイリー・ロー 4)"のパフォーマンスレビューです。
毎年メインのシグネチャーモデルに対する忠実なチームモデル、テイクダウンモデルとして、安定したパフォーマンスを見せる今シリーズ。
今作のメインのシグモデルは"Nike Kyrie 7"。少し扱いが難しいバッシュでしたが今作は果たして?
※国内はEPラストのみの発売ですが、貴重なグローバルラストを@attentionさんから譲って頂きレビューしていますm(__)m
※EPラストは試着だけですが最後の"Conclusion"の項目で比較予定。
まずはグローバルの細部を見ていきます。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
"Nike Kyrie 7"と同じかなりアレンジが加えられた「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーは全面がライムグリーンの「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベルで、粘着性は低め。
スキール音はほとんど鳴らず、静かにグリップするタイプです。
メインシグの"Nike Kyrie 7"では問題になった体重を掛けたステップでパターンがヨレる現象。
同じパターンの今作では大幅に改善され、安定したパフォーマンスに。
コンタクトを受けた後など、オフバランスなステップでは何度が滑ることがありましたが、ホコリにも強いラバーで満点に近い感覚です。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「クシュロンミッドソール」のフォアフットに「ズームエア」を埋め込んだクッションセットアップ。
クシュロンは触れてみると前作"Kyrie Low 3"のファイロンよりややソフトなものの、まだまだ硬めでミッチリした部類の質感。
まずはソックス1枚で履いてみると後傾感が強く、フォアに上手く乗れず、後ろに押し返される感覚。。
「これはハズレか?」と心配しましたがソックス2枚に替えたら一気に後傾感が薄まり、フォアもしっかり良いポイントで押し込めるようになりました。
フォアの屈曲からの復元速度は普通なものの、メインの"Nike Kyrie 7"よりも乗りやすい、扱いやすいクッションです。
上手く乗るためにはヒール寄りより、フォア寄りで履くのがオススメです。
パターンが深いことは反発性には僅かにマイナスですが、吸収性にはプラス。基本不満に感じることは無いでしょう。
※スーパーフィートのグリーンとの相性は良く、さらに後傾が軽減されよりフォアにより乗りやすくなります。
※"Nike Zoom BB NXT"のリアクトインソールはフォアの厚みが違い過ぎ窮屈になるので個人的にはNG。足型によってはアリかもしれません。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
パターンの厚さ分を考慮しマイナスしましたがクッション自体は厚ず過ぎず薄過ぎず、接地感は強めです。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフットブーティー」をナイロンメッシュの「アッパー」が包む構造。
履き口は広めで足入れはスムーズ。
このカラーはグローバルラストで、前作ほどではないにしてもヒール周りはほんの少し広めの成型。
フォアフットはやや狭めながらグローバルの標準的な設計になっています。
素材の足当たりは良く、厚めのタンに平紐と足甲へのストレスも考慮されているように感じます。
唯一気になったのは「プロネーション」。許容範囲ですが足首が少し内側に傾く仕様。(許容範囲でない傾きは⇒JORDAN B.FLY)
※画像のマークした「サピネーション」状態の足首の方は矯正が効いて快適かと思います。
※逆に「プロネーション」状態の方は避けた方が良いかもしれません。
ともあれそこまで極端な傾きではないので、トータルのフィットは優秀なレベルにまとまっています。
※※※サイズ選びに関して※※※
普段のマイサイズ、グローバルラストの"27.5cm"を購入しました。
若干狭めなもののこちらも許容範囲で、サイズ選び成功でした。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ヒールはサポート性に影響を与えるほど緩くありません。
パターンの深さからたまに滑る事以外はソールも安定性があり快適です。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向の動きでは深いパターンに上手く体重が乗らず僅かですが遅れを感じます。
スムーズではありますが制動距離を考慮に入れて動く必要があるかと。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前後方向ではパターンの影響がほぼ無くなり、なかなか加速感あるトランジションです。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
タンがメインの通気口で、土踏まず辺りのメッシュからも気持ち程度に通気します。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
クシュロンは毎回耐久性が気になりますが、今作は元々薄く、また母指球側はアウトソールに覆われているため、長く履けそうな予感です。
また深いアウトソールパターンは5回使用した段階ではエッジの表面が少し削れた程度です。
長期使用を考えるなら耐久性の高いXDRを使った国内発売のEPラストを狙う方が良いかもしれません。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
369g(片足・27.5cm)
Final Conclusion
自分が好きなJa Morant(ジャ・モラント)はじめNBA選手の着用が多いのも頷けるパフォーマンス。
前作"Nike Kyrie Low 3"より癖が少なくなり、オールラウンドに優秀なバッシュに仕上がっています。
前々作"Nike Kyrie Low 2"の方がやや上ですが、それにかなり近いパフォーマンスと言って良いかと。
今作のEPラストは試着のみですが、グローバルに比べて全体にクッションがやや薄く、ソール剛性もマイルドになっています。
ソールラバーのXDRがどうなるかは使ってみないと分からない所ですが、パフォーマンスの特性もサイズ感も同じ。
ナイキ公式や他のオンラインショップでもEPラストは低価格・アウトレット価格でサイズ・カラー共に豊富に出回っているので買い替えで狙うのもアリでしょう。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 10/10