Adidas Harden Vol.1(Crazy X – Road) Performance Review

5月 30, 2018
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  • テストカラー:Pioneer (BW0546)
  • 主な機能:Full-length Boost, Fibonacci-inpired Traction Pattern, TPU Infinity-shaped Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:James Harden, Lonzo Ball, Kelly Oubre Jr
  • 価格:¥21,600(国内)・$140(海外)

Introduction

今回はジェームズ・ハーデン初代シグネチャー"Harden Vol.1(Crazy X - Road)"のパフォーマンス・レビューです。

サイズが合わなかったり画像が消えたりしてレビュー自体を断念しかけましたが、どうしてもレビューしたいモデルだったので今更ながらアップ。

ここ数年MVP級の活躍を続けているハーデンの足元を支える1足、しかも1stシグですからね。履かないわけにはいきません。

早速その細部を見ていきたいと思います。

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⇒各スコア項目についてはこちら

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

「フィナボッチ・パターン」または「データ・ドリヴン・パターン」と呼ばれるアウトソール。

ジェームズ・ハーデンのステップを数値化して落とし込んだら、この特殊なパターンになったらしいです。

ここまで特殊だとパフォーマンスは犠牲になることがしばしばですが今作は違いました

ソリッドラバーは薄く、ソフトで粘性も高め。

接地面積も広く、ホコリの影響も最小限。

体重を預ければ預けるほど強力にグリップする感覚で非常に快適。パーフェクトです。

 

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

ミッドソールが「フルレングス・ブースト」で構成されたクッションセットアップ。

"Crazy Explosive""Crazylight Boost 2016"も同じフルレングスでしたが、今作はブーストが今まで最も薄い仕様。

インソールも薄く、かなりコートに近い感覚です。

それでもヒールには適度な厚さがあり、ブーストはプニプニと心地良い感覚。

フォアは本当に薄く、人によっては吸収性が足りないと感じるかもしれません。


一方反発性に関しては、フルレングス・ブースト搭載モデル史上最高の仕上がり

ブーストを覆うケージの面積は"Crazy Explosive"と同じくらいですが、今作の方がケージの素材はやや硬めで、隙間も少ない。

それにブースト自体の薄さ、「インフィニティ・マーク型」の巨大シャンクも相まって、ソール剛性もなかなかに強力。


これならハーデンの高速ドライブも納得できる仕様です。

ただ何故か平面では加速感があるものの、ジャンプではあまり加速感がありません

この辺りはブースト自体にあまり反発性が無い事が原因かもですね。

このセットアップにバウンスアディプリーン・プラスを入れた方が反発はより強力になったかと思います。

COURT FEEL - 10 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションは薄く、物理的にコートに近いセットアップ。

ソール形状も体重を掛けるとほぼフラットになり、接地面積も大きめ。

トラクションも良く、ソールも変形したりしないため、常に鋭敏な接地感があります。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「オーバーラップ構造」と呼ばれるアッパー・セットアップ。

外足側のアッパーを内足側のアッパーが包み込む"UA Curry 2.5""Hyperquickness 2015"と同じタイプのアッパーです。

上記2モデルではなかなかに好感触でしたが、今作はフォア以外の部分に少々癖が


まず履き口が前後に広く、ヒールカウンターの成型もわずかにゆったりめ。

シューレースも下方向へのロックダウンは強力ながら、ヒール方向への抑えはあと一歩と言ったところ。

履き口周りのパディングにカカトは引っ掛かるので脱げてしまう事はありませんが、少しフワフワした感覚です。


シューレースをギッチギチに締めれば、ヒール方向への抑えも良くなりますが、そうすると細いシューレースの当たりが気になる可能性大。

またシューレースホールのパターンもかなり特殊で、微妙な調節が難しい。

加えてこのシューレースはかなり解けやすいので、二度結びは必須と色々手間が掛かります。。


私はけっこう痛みに強い方ですが、それでも少し甲への圧迫が強くストレスに感じました。

足型によっては痛みが消えず、靴擦れしてしまう事もあるかと。

万人向けでない、と言う意味で少し評価は厳しめにしました。


フォア側に関しては、レザーのトゥーガードが急なムーブでもしっかり足を支えてくれます。

オフェンス時はフォアしか使わないので本当に快適。

ただヒールを使わざるを得ないディフェンスには、このアッパーは最適とは言えないですね。

まあハーデンモデルらしい、と言えばらしいですが。。。


※サイズ選びについて※

全体的に大きめの作りです。

なので私も初めから「ハーフサイズダウンの27.0cm」を購入しました。

極端に甲高とかでなければ、基本ハーフサイズダウンがオススメです。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

履き口・ヒール周りのフィットは微妙ですが、ソールの安定性・捻れ剛性はしっかりしていてケガをしそうな感覚はありません。

気にするべきはシューレースを満足行くまで締めたときに、足当たりが気になるかどうか

ココがクリアできるか否かで体感のサポート性はかなり変わってくるでしょう。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

Fit/Lockdownで触れたとおり、オフェンス時は快適・ディフェンス時はあと一歩。

ディフェンスを売りにしているプレイヤーにはもっと良いバッシュがあると思います。

ただクロスオーバーは本当にやり易く、スラッシャータイプにはオススメの仕様です。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

ノーマルスピードではヒタヒタと忍び足の様な、トップスピードではポンポンと跳ねる様な重心移動が可能です。

ただこの跳ねるような重心移動も、何故かジャンプには繋がらないためマイナス1ポイントしました。

とは言え全く飛べないわけではないので、トータルではかなりパーフェクトに近い感覚と言って良いでしょう。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

アッパーはニットとメッシュのコンビネーション。

この素材の編み方は細かく、あまり通気性する感覚はありません。

タンやヒールのパディングも汗を吸いやすい気がします。

また、アッパーの足当たりでストレスが掛かっているからか、普段より発汗量自体が増えました。

トータルして、通気性はギリギリ平均レベルですかね。

これでカットが高かったら平均以下だったでしょう。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

短期的には、細いシューレースの負荷を受け止めるシューレースホールが、長期的にはトゥーキャップとアウトソールの接着部分が心配です。

正直それ以外は特に気になる箇所は無く、長く履けるバッシュかと。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約436g(27.0cm・片足)

今回はハーフサイズダウンの27.0cmを使用。

ローカットでブーストが薄い割には、レザーやケージが付いているので重量はそれなり。

シューレースをギチッと締めないと少し重量を感じるかもしれません。

Final Conclusion

今作はハーデンのプレースタイルを具現化した様なパフォーマンス

1stシグネチャーとしてはこれ以上ない仕上がりかと。

個人的にも"D Lillard 3"と並んで、最近のアディダスモデルでは一番のお気に入りになりました。

デザイン的にも好みなので、もう一足あっても良いかなと思うほど。


フィットに関しては色々言いましたが、シューレースをオーバルかフラットに交換すれば多少癖は弱まります。

ホールパターンが特殊なので、通し方も工夫が出来ますので色々試してみると、ベストなフィッティングに辿り着けるかもしれません。

癖あるアッパーに対して、ソール周りは素晴らしく、ブーストが苦手な私でも試合で十分履けるレベル

ブーストがこれまで苦手だったプレイヤーや、ブーストを初めて履くプレイヤーには、特に強くオススメしたい一足です。

 

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 10/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B+ 84 / 100

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