Adidas Crazylight Boost Low 2016 Performance Review

- テストカラー:ASU(Arizona State University) No.13 James Harden (B39062)
- 主な機能:Full-length Boost, Half-length Inner Bootie, PU Insole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter, Continental Rubber
- 着用した主なプレイヤー:Lonzo Ball, James Harden, Brandon Ingram, Kyle Lowry, Nick Young, ,Dante Exum, Jeremy Lin, Jose Calderon
- 価格:¥18,349(国内)・$130(海外)
Introduction
今回は"Crazylight Boost Low 2016"のパフォーマンス・レビューです。
前作"Crazylight Boost Low 2015"ではハイカットの展開もありましたが、今年はローカットのみ。
2015-16シーズンは"D Rose 7"、"Crazy Explosive"、"Harden Vol.1"に今作とフルレングス・ブーストモデルが揃い踏み。
ハーデンはまだレビューしてませんが、クレイジー・エクスプローシブはなかなかのハイパフォーマンスでした。
ブーストはケージで覆われているほど良い履き心地なので、エクスプローシブを超えるのは難しいかな、と予想します。
さてどうなりますか…早速その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
少しウェーブした「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーはタイヤ用ラバー独特の香りがするので"D Lillard 2.0"でも使われていた「コンチネンタル製」かと思われます。
その質感は硬めで、粘性は高め。
パターンの幅は適度に広く、ホコリには覆われ難い仕様。
接地面積も大きく、安定してグリップします。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
イントロでも触れましたが今作のクッションは「フルレングス・ブースト」。
"D Rose 7"のブーストは扱いやすくなったとは言え、まだまだソフトな感触でした。
今作は"Crazy Explosive"の様にブーストの密度がより高めに変更されていて、ミッチリと硬めの乗り心地です。
硬めでもそこはさすがのブーストで、吸収性は十分に満足できるパフォーマンス。
硬めになったブーストは、さらにフォア部分のラテラル・サイドがTPUケージで覆われる事により、エネルギーがよりスムーズに。
スムーズですがトータルの反発性はアグレッシブではなくマイルドなレベル。
と言うのも、硬めのアウトソールには微妙な厚さがあり、それがブーストと上手く連動していない感覚。
しっかりグリップはするんですけどね…。
フォアの屈曲剛性も普通の感覚です。
同じフルレングス・ブーストでも"Crazy Explosive"の方がクッションバランスは優秀かと。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「ジャカード織」のアッパーに「ハーフレングス・インナーブーティー」を組み合わせたセットアップ。
ジャカードは"D Lillard 2.0"に使われていた生地に近い質感です。
その足当たりは優しく、ヒールカウンターの成型も良く、パディングも適量。
シューレースには言いたい事があり、最前列からつま先までの距離が長過ぎる。
フォアに空間ができ、その分足がシューズ内で動いてしまう感覚があります。
空間を埋めるには、ソックスを足すか、インソールを代えるかしないといけません。
ヒール周りのロックダウンはしっかりしているだけに惜しい仕様です。
※サイズ選びについて※
若干長めのつくりです。
通常サイズからハーフサイズダウンを検討しても良いでしょう。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
"Crazy Explosive"には及ばないものの「フルレングスブースト搭載モデル」としては及第点はクリアしている感覚。
練習用のローテーションとしてはアリです。
"Crazy Explosive" はやはりブーストを覆うケージの面積が大きい分、パフォーマンスも良かったんだと思われます。
いつかは「ブースト完全密閉」のモデルを見てみたいものです。
アディダスとしてはブーストを見せて、テクノロジーをアピールしたいと思ってるでしょうけど。
あ、「ドロップイン・ミッドソール」か「ダブルラスト構造」でもアリですね。
-
TRACTION - 10/10
-
CUSHIONING - 8/10
-
COURT FEEL - 8/10
-
FIT/LOCKDOWN - 8/10
-
SUPPORT - 8/10
-
LATERAL TRANSITION - 8/10
-
HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
-
BREATHABILITY - 8/10
-
DURABILITY - 7/10
-
WEIGHT - 8/10