Adidas D Lillard (Dame) 3 Performance Review

- テストカラー:Cblack/Cblack/Mgsogr (BY3206)
- 主な機能:Bounce Midsole, Full-length Bootie, PU Insole, TPU Shank, TPU Internal Heel Counter, Fusedmesh Upper, Customizable Shoelace Panels
- 着用した主なプレイヤー:Damian Lillard
- 価格:¥17,280(国内)・$115(海外)
Introduction
今回はDamian Lillardのシグネチャー3代目"D Lillard 3(ディーリラード 3)"のパフォーマンス・レビューです。
このカラーは海外のショップから購入したのですが、海外では"Dame 3"の表記が一般的とのこと。
検索していて初めは「別モデルかな?」と困惑。
調べてみると同じモデルで、届いたボックスラベルは画像のとおり"D Lillard 3"と表記…。
おそらく検索で埋もれてしまわないための対策だと思われますが、何とも紛らわしい…。
まあタイトルの話はこのくらいにして、肝心なのはパフォーマンスです。
前作"D Lillard 2.0"は少しトラクションに癖があったものの、アディダスのバッシュの中ではベストの感覚でした。
そこからどう変化を付けてきたのか?
早速機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「バウンス・フォーム」単体のミッドソールに、「PU(ポリウレタン)インソール」を組み合わせたクッション・セットアップ。
ミッドソールのキャリアー(型枠)部分のバウンスは高密度に、足下部分のバウンスは低密度に設定されています。
「デュアル・デンシティ」ってやつですね。
インソールを外して低密度バウンスを触ってみると想像以上にソフト…。
苦手な沈む系のクッションかなぁ…と不安になりましたが、履いてみると一転してバウンスらしい弾力性ある乗り心地に。
おそらくデュアル・デンシティ構造で低密度バウンスが密閉された事により、適度に硬質化したものと思われます。
アウトソール含め、薄めのクッションながら快適な吸収性があり、ほぼパーフェクトです。
フォアの屈曲部分の剛性は平均レベルですが、屈曲からの復元スピードは速め。
フォア内側のバウンスはヒールに比べて硬めの感触である事、そしてトラクションが良い事もプラス材料。
加速力があるタイプではありませんが、安定した反発性があります。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
"Fusedmesh(フューズドメッシュ)"をベースに使用した「ワンピース・アッパー」。
フューズドメッシュは字面のとおり「フューズコーディングされたメッシュ素材」の事。
タンを含めた履き口周りには「テックフィット素材」が使われています。
また、シューレースは両サイドに設置されたパネルにより、パターンをカスタマイズできる仕様。
履き口は広めで、伸縮性もあるため、スポッと簡単に足入れ可能。
シューレースを締めると、足甲が圧迫されかなり痛い…。
甲が低い作りに加え、締め付けの強い細くフラットなシューレースが使われています。
また、新品の状態、デフォルトのシューレースの通し方が「ホールの外から内」であったことも痛みの大きな原因でした。
実際通し方を反対の「ホールの内から外」に変えたところ、痛みはなくなりましたので。
※画像1,2がデフォルトの通し方、画像5が変更後の通し方です。
パネルに通すパターンは無数にありますので、色々試してみると良いでしょう。
シューレースを通し直した後は、適度にスナッグなロックダウン。
カカトのヒールカウンターへの収まりも良好。
フューズドメッシュとテックフィットの足当たりもナチュラルです。
特殊な形状のタンも、結び目より上なので特に影響なし。
足甲部分の作りに癖がありますが、ほぼパーフェクトなフィット感です。
※サイズ選びについて※
幅は通常、長さは長めで、甲は低い設計。
シューレースのロックダウンがしっかりしているので、つま先に少しスペースがありますが、問題なく履けています。
甲が高いプレイヤーでなければ、ハーフサイズダウンもアリでしょう。
甲が高いプレイヤーは要試着かと。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
久しぶりにアディダスのバッシュで「試合用のローテーション」に加えたいと思えるバッシュに出会いました。
バウンス搭載なので期待はしていましたが、予想以上のハイパフォーマンス。
もっと注目を浴びて良いモデルかと。
やはり"Jordan CP3.X(10)"の様にシグネチャーモデルはそのプレイヤーが活躍、もしくはチームが勝たないと存在感が薄れてしまいますね。
まあ人気がないということは、その分安く買える訳で、コスパは良くなっていますが。
ローカットバッシュを検討されているプレイヤーは「候補リストに加えて間違いないモデル」でしょう。
作りが大きいのでサイズ選びだけはご注意を。
私もハーフサイズダウンで買い直す予定です。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 9/10