Adidas Crazy Explosive Primeknit(2016) Performance Review
- テストカラー:Andrew Wiggins PE Away (B42406)
- 主な機能:Full-length Boost, Geofit Full-length Inner Bootie, PU Insole, TPU Infinity-shaped Shank Plate, TPU Internal Heel Counter, Primeknit
- 着用した主なプレイヤー:Andrew Wiggins, Kristaps Porzingis, Joakim Noah, Ricky Rubio, Jose Calderon, Amir Johnson, Kyle Lowry, Eric Gordon, Robin Lopez, DeMarre Caroll, Harisson Barnes, Steven Adams, Nick Young, Brook Lopez
- 価格:¥26,989/¥29160(国内)・$150(海外)
Introduction
今回は"Crazy Explosive Primeknit(クレイジー・エクスプローシブ・プライムニット)"のパフォーマンス・レビューです。
2016-17シーズン、NBA選手の着用率が非常に高かった今作。
ローカットも含めるとほとんどのアディダス契約プレイヤーが履いていたのではないでしょうか?
気になりつつ、リクエストも多かった今作ですが、個人的にブーストがあまり好みでないため後回し後回しになり、ようやくレビュー出来ました。
次作"Crazy Explosive 2017"が既に発売していてレビューが遅過ぎる感がありますが、そんなことは気にせず機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ミッドソールの全てが「ブースト・フォーム」で構成されたクッションセットアップ。
小指側、いわゆる「ラテラル・サイド」のブーストは「TPUケージ」でヒールからフォアまで覆われています。
シャンクプレートは「インフィニティ(無限)・マーク型」で、ヒールからフォアまでカバーする程の大きさ。
最近履いた"D Rose 7" では数回の使用でブーストは圧縮され感覚が安定しました。
今作のブーストは、初回から"D Rose 7" の圧縮後よりも硬く、安定した乗り心地です。
TPUケージで覆われた事はもちろんですが、ブースト自体の密度も高くなっているようでミッチリした感触。
硬くなったと言ってもブーストには十分な厚みがあり、衝撃吸収性は全く問題なく快適です。
ソール全体の剛性はしっかりしていて、フォアの屈曲からの復元速度もまあまあ。
TPUケージのあるラテラル・サイドに比べ、ブーストが剥き出しの母指球側は強いステップでは沈む感覚が大きめ。
ココはフォアだけでも母指球側にもTPUケージが欲しかったですね。
ソール全体で押すシチュエーションの反発性は悪くないものの、フォアで押す反発性はもっと良くできたはず…。
平均以上のパフォーマンスはありますが、タイトルに"Explosive(爆発的)"と付くだけに少し厳しめに採点しました。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「プライムニット・アッパー」が「フルレングス・インナーブーツ」を包んだアッパー・セットアップ。
インナーブーツには"Geofit(ジオフィット)"とプリント。
ジオフィットの機能説明には「パディングを追加してフィット感を高める」とあります。
実際にパディングは厚めに入っていて、足入れした瞬間からスナッグなフィット感。
プライムニットには伸縮性があり、ナイキのフライニットとはまた異なる質感。
小さなTPU製のトゥーキャップが入っているくらいで、それ以外に補強パーツはありません。
シューレースのロックダウンもしっかりしていて、ヒールカウンターへの収まりも良好。
ジオフィットのパディングのおかげでタイトに締めてもストレスは感じず快適。
甲が若干低めの作りですが、プライムニットに伸縮性があるのでココも問題ないでしょう。
パーフェクトスコアです。
※サイズ選びについて※
わずかに長さ・幅が大きめですが、サイズを変えるほどでは無さそうです。
基本普段と同じサイズで問題ないと思います。
SUPPORT - 10 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
フルレングス・ブーストを使ったモデルとしてはでは"D Rose 7"はまだまだビッグマン向け、今作は万人受けするパフォーマンス。
まあ "D Rose 7"はデリック・ローズがPGとは言えケガが多いので、あの仕様なのでしょう。
肝心の今作はブーストがかなり扱いやすくなり、"D Lillard 3"には及ばないものの昨シーズン発売の中ではNo.2です。
国内定価がやたらと高いのが難点ですが、ブーストファンであれば狙って間違いないモデルかと。
また今作にはアッパーがプライムニットではなく「メッシュ・バージョン」も発売されています。
プレーしていないのでアッパーのパフォーマンスは不明ですが、価格はかなり下がるのでコスパを考えるならアリかもしれません。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 10/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 8/10