Nike Zoom Freak 4 Try-on Review
今回は“Kyrie Zoom Freak 4(ナイキ ズームフリーク 4)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「アイアンストーン/オレンジトランス」。
型番は“ DJ6149-003”。
今作はNBAミルウォーキー・バックス所属Giannis Antetokounmpo(ヤニス・アデトクンポ)のズームフリークシリーズ4作目。
前作で少しステップバックしたものの、初代と二代目はなかなかのパフォーマンスだった今シリーズ。
その良かった二作に回帰した様に見えるシルエット。
期待値高めで試着に臨みます。
全面が「プレッシャーマッピング・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーの素材はグローバルラストなので、通常の「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベル、粘着性はやや高めな質感。
質感からホコリの吸着は多そうですが、パターンは適度に深いので除去は簡単そうな印象です。
接地面積も大きく、トータルでは優秀なトラクションにまとまっていそうです。
ミッドソールに関して公式説明が無いので便宜的にファイロンとしています。
その質感はややソフト寄りながら弾力性もあります。
いざ乗ってみると母指球のクッションの主張が強く、ヒール下のストロベルが削られている事もあり、最初は後傾バランスに感じました。
フォアに体重を掛けてみると母指球はしっかり圧縮され、ほぼフラットに。
この辺りは体重で違いがあるかもしれません。
フォアの左右に配置されたズームエアポッドは前方に体重移動がしやすいように角度が付けられているそう。
前作では微妙だったポッドたちですが、今作のは体重移動がスムーズで乗りやすいなと感じました。
フォアフットの屈曲剛性も強めで、反発性はけっこう期待出来そう。
ソール全体も安定感があり、接地感も優秀です。
気になる点としては捻れ剛性と耐久性。
密度低めの質感のミッドソールと分割されたアウトソールの組み合わせから、捻れ剛性はややマイルドに感じました。
左右方向の切り返し時や、耐久性はそれなりの可能性があるかと。
とは言えこれは長期使用での話ですし、フォアのズームポッドは左右の切り返しでも安定している感覚でした。
新品からしばらくは快適なクッションを期待して良さそうです。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材はしなやかで薄めのメッシュ素材。
足入れは簡単。
今作はグローバルラストですが、アッパーは全体にゆとりある成型。
全体的に広めで高さにも余裕があります。
タンはやや厚めなので甲の抑えは良好。
その分ゆとりあるトーボックスとのギャップを感じます。
カカトも足底周りに空間を感じます。
履き口周りのパディングはあるので脱げるほどではありませんが、自分の足型でシューズとの一体感を得るには諸々の対応が要求されそう。
アーチサポートも低めで、こちらもインソール交換が必須な仕様。
ローアーチや偏平足の方には嬉しい仕様かと思います。
サイズに関しては、長さはギリギリになりますがグローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンが良さそう。
普段捨て寸を大きめに取っている方は長さを気にせずハーフダウンが可能かと思われます。
今作をまとめますと「ズームライズ2のテイクダウン」。
ズームライズ2はソール周りだけなら名作だったモデルです。
その詳細はこちらへ⇒ NIKE ZOOM RIZE 2 PERFORMANCE REVIEW
現状その上位互換が購入できるので、あのデザインが苦手など事情がなければ上位互換がオススメです。
また前作ズームフリーク3の特徴は残しつつ、上手く万人受けするように進化した感もあります。
前作が微妙、と思った方も一度手に取ってみると意外に気に入るかもしれません。