Nike Zoom Freak 2 Performance Review
- テストカラー:Naija(DA0907-002)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air, EVA Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー: Giannis Antetokoumnpo, Jordan Clarkson, Wesley Matthews, Marvin Williams, JR Smith, Kostas Antetokoumnpo, Tyler Herro, Bam Adebayo, Danuel House Jr
- 価格:¥14,300・$120
Introduction
今回はGiannis Antetokounmpo(ヤニス・アデトクンポ)の2ndシグネチャー"Zoom Freak 2(ズームフリーク2)"のパフォーマンスレビューです。
なかなかの好パフォーマンスを見せてくれた前作初代から、どんな変化を見せてくれるのか楽しみな今作。
加えてデザインが好みなので、セールを待たずけっこう早いタイミングでの購入に踏み切りました。
(前作同様に国内展開がグローバルラストだったのも大きいです)
パフォーマンスの方はどうなのか、早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
フォアフットは「サークル」、ヒールは「ストライプ状」と前後でパターンの異なるアウトソール。
サークルは小さなナブ(突起)で、ストライプはGiannisと彼の兄弟たちの名前で構成されています。
ラバーは全面が黒い「ソリッド」で、硬めの質感。
この硬さは、最近のモデルでは珍しくアウトソールが厚めな事が起因しているかと。
スキール音はよく鳴りますが、綺麗なコートでは制動距離は感じず欲しいところでグリップしてくれます。
ホコリの多いコートではフォアがスルスルと滑る感覚があるものの、大きな滑りは無し。
一度拭けば数ポゼッションはトラクションは維持されます。
フォアは反ったソール形状ですが、体重を掛ければある程度フラットになるのでそこまで気にならず。
左右と前後でも特にトラクションの差は感じず快適です。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「EVAミッドソール」のフォアフットに「ズームエア」を埋め込んだクッションセットアップ。
(今作のミッドソールに関しては2020年12月時点では公式の情報が無く、便宜上EVAと呼ぶことにします)
EVAは触れてみると前作同様に硬めでミッチリした質感です。
実際に履いてみると、フォアに比べヒールが低いことが第一印象。
後傾はけっこう強めで、重心移動は前後左右とも少し苦労します。
またズームエアはあまりエア圧が高くないのか、体重を掛ければ沈み、そこから反発してくれる感覚はほぼありません。
フォアの屈曲剛性は高めなものの、反っている形状の分だけ反発は逃げてしまうもったいない仕様。
前項で述べたように体重を掛けてフラットにすることもできますが、そうなると常に力を入れておかねばならず現実的ではありません。
(トラクションに関しては切り替えの一瞬だけなのでなんとか)
フォアのフカッと沈むズームエアは吸収性が欲しい方には嬉しい仕様でしょう。
ヒールはミッドソールがかなり薄く、アウトソールにダイレクトに乗る感覚。
そのアウトソールが今作は厚いためけっこう硬く感じます。
ヒールに吸収性を求めるプレイヤーはインソール変更など何かしらの対応必須かと。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
最近のバッシュでは珍しくタンが独立した「オーソドックス」な構造。
足入れはもちろん簡単です。
この部分は前作に引き続きの仕様なので、Giannis本人の希望なのかもしれませんね。
プレーし始めて気になったのは、フォアの反った形状から来る「低さ」。
自分のようにジャストサイズで履くプレイヤーはつま先が窮屈に感じるかもしれません。
素材としては、タンとライニングはネオプレンが、フォアにはメッシュ使われ、いずれも足当たりはかなり快適。
パディングも厚く、足にピタリとフィットしてくれます。
※※※サイズ選びに関して※※※
今回は普段のマイサイズ、グローバルラストの"27.5cm"を購入しました。
(前作に続き今作も国内はグローバル展開です)
初回の着用ではややきつく感じ、ソックスを1枚減らしてプレーしました。
2回目ではインソールなどクッションが沈んだ分で、ソックス2枚でジャストに。
ただ前作同様とは違う理由で、足指部分が低いので本当にジャスト。
それ以外の部分もグローバルらしい作りなので足幅の広い方はハーフサイズアップがよろしいかと。
愛用しているスーパーフィートのグリーンとの相性も良く、パフォーマンスアップが見込めます。
また前作同様このインソール交換でつま先の問題も完全にではありませんが、多少解決されるので購入済みで同じ症状が出ている方にはオススメです。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
クッションバランスやフォア形状からステップを少し工夫する必要はありましたが、今作もなかなかに楽しめました。
練習用のローテーションとしては十分なパフォーマンスです。
いつものスーパーフィートのグリーンにインソールを交換すれば気になる箇所も補完できますし、サイジングの部分さえ間違えなければ長く履けるバッシュかと。
新作ながら早くもセールになっていてコスパもなかなかに良いです。
まあとは言っても初代"Zoom Freak 1"がまだまだ買えるうちはそちらの方をよりオススメします。
⇒Zoom Freakシリーズのパフォーマンス・レビューはこちら
via https://twitter.com/OL_NBA/status/1286405483616641025?s=20
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 10/10