Air Jordan XXXVII(37) PF Try-on Review
今回は“Air Jordan XXXVII PF(エアジョーダン 37 PF)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はマイケル・ジョーダンのシグネチャーであるエアジョーダンシリーズの37作目。
試着カラーは「 ブラック/クラブパープル/ダークチャコール/トゥルーレッド」。
型番は“DV0747-065 ”。
今作の国内展開も前作に引き続き、現状全カラーがアジア向けのPFラスト。
また自分に合わないズームストロベルも健在なので購入はセールまで待つ予定です。
とりあえずこんなに早く近所の店頭に入荷するとは思ってなくて、試着自体にはかなりワクワクして臨みました。
全面が「アスファルト」もしくは「ジェットクラウド(飛行機雲)」の様なパターンのアウトソール。
アジア人向けのPFラストなので、ラバー素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)は低く、粘着性は平均レベルな質感。
黒いXDRはホコリに特に弱い印象があり、またラバーが線では無く広い面で多く接地するパターンと合わさるとホコリには弱い可能性があります。
ソールの接地面積は適度に大きく、安定感はあるので、ダスティーなコートで頻繁にプレーする方以外は黒のXDRを気にする必要はないかもしれません。
クッションは「ファイロン・ミッドソール」をベースに「フォアフット・ズームストロベル」と、その下に「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
またヒール部分のみファイロンの代わりにジョーダンブランドの新フォーム素材「フォーミュラ23」が使用されています。
これはジョーダン・ルカ1でも使われていて、扱いとしては「よりソフトなファイロン」らしいですが、今のところルカ1でも今作でもしっかりした乗り心地。
今作のヒールから中足部にかけてはグレーのノーマルのストロベルボードがあることも沈みが少ない一因かと。
インソールは前作エアジョーダン36の発泡スチロールっぽい硬めの素材から、一般的な青いオーソライト系素材に変更。
オーソライトはコシのある質感でルカ1のインソールの様にすぐにへたってしまうことはなさそう。
中足部にはエアジョーダン34から継続されていた「イクリプスプレート」の代わりに、一般的な「カーボンファイバー・シャンクプレート」が内蔵。
正直イクリプスプレートの体積が大きさと高剛性は、エアジョーダン34以降のソフトなクッションとはマッチしていないと感じていたのでこれは嬉しい変更です。
またクッションの前後バランスはほぼフラットなのもプラス要因。
ソールの屈曲剛性も変わらず強めなので前作の上位互換のクッションとなるかもしれません。
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパーの素材は「TPUリボン」と呼ばれるTPU製メッシュがメイン。
TPUリボンは薄くしなやかながら、やや硬めな質感は前作同様。
前作よりもメッシュの目が若干大きくなっていて通気性と軽量性は増している印象。
足入れは非常に簡単で、シューレースを締めると高さの抑えはPFラストにしては意外にしっかり。
ヒールのパディングはやや多めでカカトの収まりは良好。
タンはやや薄めですがシューレースの当たりは特に気にならず。
この部分を気にする方は要試着です。
また前述のとおり、シャンクがイクリプスからノーマルのプレートに変わっているためアーチサポートもよりナチュラルに。
サイズに関しては、グローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの27.0cmで良さそうです。
TPUリボンの耐久性や伸びてくる問題に関しては前作のレビューで言及したとおりなのでそちらを参考にしてください。
⇒AIR JORDAN XXXVI(36) PF TRY-ON REVIEW
今作をまとめますと「マイナーチェンジ」。
正直エアジョーダン36とかなり似たパフォーマンスに仕上がってるかと。
ヒールのクッションは大幅に変更されていますが、乗り心地としては大きな変化は感じませんでした。
自分がヒールは沈み過ぎたりしなければ気にならない、と言うスタンスなので着用者によっては大きく変化したとなるかもしれません。
ヒールのクッションにこだわりがある場合はまず試着をオススメします。
またズームストロベルのファンであれば自分の評価以上のパフォーマンスになること必至なので狙う価値のある一足だと思います。