Jordan One Take II(2) PF Try-on Review
今回は“Jordan One Take II PF(ジョーダン・ワンテイク 2 PF)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はNBAロサンゼルス・レイカーズのPGラッセル・ウエストブルックのアナザーシグネチャーシリーズの2作目。
試着カラーは「ホワイト/ウルフグレー/メタリックシルバー」。
型番は“CW2458-102”。
今作の国内展開は全カラーがアジア向けのPFラスト。
またシーズン的にジョーダン・ワイノット04のテイクダウンモデルでもあります。
その試着感が良かったため、こちらも急遽深掘りするに至っています。
⇒Jordan Why Not Zer0.1 PFのレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.2 のレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.3のレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.4 PFのトライオン・レビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.5 PFのトライオン・レビューはこちら
(images via sportsauthority.jp)
全面が「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
フォアズームの部分のパターンは通常幅で前後方向、それ以外の部分は細かいパターンで左右方向に走っています。
PFラストなので、ラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感は粘性(変形のしやすさ)は低く、粘着性も低い。
粘着性の低さからホコリの吸着は少ないと予想されます。
パターンはやや深めなので、ホコリの逃げる隙間は確保されています。
粘性の低いタイプの場合、十分なトラクションを得るにはある程度以上の体重、もしくはコートを強く押せるステップが必要です。
加えてソール剛性も高めなので、コートを擦る系のステップのプレイヤーには向かない可能性があります。
逆に体格が良かったり、身体能力の高いプレイヤーは快適に感じる可能性のあるトラクションかと。
クッションは「ファイロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだセットアップ。
ズームエアは底面でなく上部に埋め込まれたトップロード。
ファイロンは高密度で硬質な質感で、フォアズームの沈む感覚もあまりありません。
これは個人的には嬉しい仕様です。
加えてソールの捻れ剛性はかなり強く、フォアフットの屈曲剛性も強めで反発は期待して良さそう。
だたフォアメインでプレーする身からすると、前後のクッションバランスが若干前傾なのが気になる所。
試着段階では許容範囲に感じますが、オンコートではどうなるか。
ともあれトータルのクッションは優秀と言って差し支えなく、正直嬉しい誤算です。
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「メッシュ」がメイン。
つま先やシューレースホール周り、ヒール周りなど負荷の大きい部分には「シンセティック・レザー」や「フェルト」が使われています。
素材は全体的にやや硬めで強度高そうな作り。
中足部は浮いた構造ですがこちらも強力なシャンクのおかげで捻れ対策もしっかり施されています。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディング、タンともに厚さはやや薄めながら十分なレベル。
ヒール周りの収まり、アーチサポートも良好です。
PFらしくフォアの高さと幅に少し余裕ありますが許容範囲。
正直メインシグのワイノット04 PFより素直なフィット感です。
サイズに関しては、長さ的にグローバルのマイサイズ27.5cmで良さそう。
ワイノット04の様に少し使うと変化があるかもしれませんが、マイサイズの方が最終的にインソールやソックスでの調節幅が増える気がします。
特に幅広でも甲高でない方で、もしインソールを交換したりソックスを足したりが苦手な場合はハーフサイズ(0.5cm)ダウンを狙っても良いでしょう。
今作をまとめますと「メインシグ相当」。
物凄くシンプルで余計な事をしていないセットアップが奏功している印象です。
XDRのトラクションだけが引っ掛かりますが、そこさえクリアすれば…。
少なくとも練習用のローテーションとしては重宝しそうなパフォーマンス。
もし店頭で試着できる機会があったら、一度は足を通す価値のあるモデルかと。
私自身もグローバルラストをトライするか迷っています。