Jordan Why Not Zer0.4(Zero 04) PF Try-on Review
今回は“Jordan Why Not Zer0.4 PF(ジョーダン・ワイノット04)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ユニバーシティレッド/メタリックゴールド」。
型番は“DD4886-600”です。
今作の国内展開は全カラーがアジア向けのPFラスト。
ラッセル・ウエストブルックのシグネチャーモデルは3作すべてレビューしていますが、パフォーマンスはそれぞれ癖のあるものでした。
今作は4作目なので、そろそろアタリが欲しいところです。
⇒Jordan Why Not Zer0.1 PFのレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.2 のレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.3のレビューはこちら
全面に細かい「ナブ(粒)」が並んだアウトソール。
PFラストですが、ラバーの素材は「トランスルーセント」。
※EPやPFに普段使われる耐摩耗性に優れた「XDR」は素材の性質上、トランスルーセントにはできないそう。
※そのためXDRが苦手な方は目印にすると良いでしょう。
その質感は粘性(変形のしやすさ)は低めで、粘着性も低め。
粘着性の低さからホコリの吸着は少ないと予想されます。
またパターンの深さも平均レベルなので、ホコリの逃げる隙間もある程度確保されているかなと。
ですが粘性が低いことから十分なトラクションを得るには、ある程度以上の体重、もしくはコートを強く押せるステップが要る可能性があります。
トラクションに関しては意見が分かれそうな仕様です。
クッションは「ファイロン・ミッドソール」に「フォアフット・ダブルスタック・ズームエア」を組み合わせたセットアップ。
ダブルスタックとはズームエアを2枚重ねて配置した構造のこと。
ファイロンは硬めの質感で、大きめのシャンクも入っていてソールの剛性はフォアも捻れも強力です。
最近のズームエアにしては珍しくフォアに体重を掛けても沈まず、反発性にはかなり期待して良さそう。
フォアにズーム2枚入ってる割にクッションの前後バランスは、ほぼフラットに感じます。
正直これは隙が無いのでは…と思わせるクッションです。
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパーの素材は硬めの「キャンバス」で伸縮性もなく、これもソール剛性の強さに一役買っていると思われます。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディング、タンともに厚さは通常レベル。
ヒール周りとフォアの収まりは良好。
気になったのはミッドフット、土踏まず周り。
この部分の成型にゆとりがあり、ノーマルアーチの方は違和感を感じる可能性があります。
サイズに関しては、ナイキのマイサイズ27.5cmがベスト。
EPラストやPFラストにありがちなトーボックスの余裕もあまり感じず、アーチ部分のゆとり以外はグローバルに近い仕様かと。
追記;サイズに関しては、ハーフサイズ(0.5cm)ダウンの方が良さそうです。
グローバルを試したところ予想以上に純正のインソールがヘタります。
ただマイサイズで購入して、若干厚いインソールに交換でむしろ機能バランスが良くなる可能性が高いので、もしマイサイズ購入された方はお試しください。
今作をまとめますと「名作候補」。
今までのトライオンレビューは購入を見送るのが基本スタイルでしたが、今作はグローバルラストの購入前提。
試着で好感触なら「PFラストを買ってレビューすれば?」とよく言われますが、同じモデルでもPFよりグローバルの方が基本ハイスペックなのです。
もちろん足型的にグローバルが厳しい場合は除きますが、グローバルを一度試してみると面白い体験が出来るかもしれません。
と言うわけで自分はグローバルの到着待ちですが、今作はPFでも十分に「実戦仕様」だと感じました。
バッシュにより反発性や、より剛性あるソールを求める方にはドハマリする可能性があり、試す価値のあるモデルです。