Jordan Why Not Zer0.5(Zero 05) PF Try-on Review

今回は“Jordan Why Not Zer0.5 PF(ジョーダン・ワイノット05)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「アメシストティント/ブライトクリムゾン/ブラック」。
型番は“DC3638-500”です。
今作の国内展開は今のところ、全カラーがアジア向けのPFラスト。
ラッセル・ウエストブルックのシグネチャーモデルとしては前作がかなり期待できそうな感触でした。
⇒Jordan Why Not Zer0.4 PFのトライオン・レビューはこちら
今作もその流れで正統な進化を遂げていて欲しいと願いつつ、試着に向かいました。
⇒Jordan Why Not Zer0.1 PFのレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.2 のレビューはこちら
⇒Jordan Why Not Zer0.3のレビューはこちら
全面に細かい「ナブ(粒)」が並んだアウトソール。
PFラストなのでラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感は粘性(変形のしやすさ)は高めで、粘着性もやや高め。
粘着性があることからホコリの吸着はある程度あると予想されます。
ただパターンのナブ同士には距離があり、深さも平均レベルはあるので、ホコリの逃げる隙間は十分に確保されているかなと。
しかしソフトなナブの数が少ない事からか、体重を掛けた時にパターンが若干ヨレる感覚があり、これが滑りに繋がらないか、と言う懸念もあります。
トラクションに関してはコートや季節に応じて、顔色がけっこう変わってきそうな予感がします。
クッションは「ファイロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を組み合わせたセットアップ。
前作では2枚重ねてあったズームエアが1枚に減らされています。
枚数が減った分、“Kyrie Infinity(8)”のストロベルの様に面積が大きくなり、フォア全体をカバーする仕様に。
個人的にこの変更はステップバックかな、と思います。
ズームエアの存在感がかなり強くなり、反発よりも沈みが勝ってしまっているように感じます。
ファイロンの質感はまだやや硬めですが、その質感でこれだけズームエアを感じるという事はミッドソールはかなり薄くなっているかと。
この結果フォアの屈曲剛性は弱めになっていて、反発性は良くて平均レベルと予想されます。
物理的にコートは近くなっていているという意味ではプラスかもしれませんが、前作の様に適度の厚さがありつつ沈まないクッションの方が個人的にはベター。
とは言え前作が自分の好みにかなり寄っていた仕様なので仕方のないところではありますが。
前後バランスはほぼフラットな事はプラス要因。
また中足部は浮いた設計ですがシャンクはしっかり入っていて捻れ剛性は問題なさそうです。
トータルするとやや大人しめで扱いやすさを目指したクッションかと。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材はソフトな「メッシュ」と「シンセティック・レザー」。
ほんの少し伸縮性もあり、そして何よりかなり薄く、足にピタリとフィットするタイプのアッパーです。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディングは十分。タンはやや薄いですが問題になることはないでしょう。
トータルのフィットは癖が無く、優秀と言って良さそうです。
サイズに関しては、ナイキのマイサイズ27.5cmがベスト。
PFラストにありがちなトーボックスの余裕も現段階では感じず。
この辺りは履きこんだ後変化があるかもしれません。
今作をまとめますと「テイクダウン?」。
ルックスは2~4作目に似ていますが、クッションのタイプとしては初代に近い感覚が予想されます。
実は今作を試着出来たことで、前作のグローバルラストを購入する最終決断が出来ました。
それくらいパフォーマンスのタイプが異なると思います。
自分が今まで高評価したバッシュは硬くて履けない、みたいな方にはちょうど良い機能なのでは、とも思います。
店頭に置いてある可能性は高いモデルなので、気になる方は足を運んでみては。
⇒Jordan Why Not Zer0.1 PFのレビューはこちら
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