adidas Dame 8 Try-on Review
今回は“adidas Dame 8(アディダス デイム 8)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はDamian Lillard(デイミアン・リラード)のシグネチャー8作目。
試着したのは「イエローティント/グローリーパープル/シグナルグリーン」。
型番は“GY0383”です。
アディダスもナイキのEPラストの様に、ゆとりを持たせたサイジングの「GCA」が存在しますが、今作はその表記は無くノーマルバージョンです。
⇒前作”adidas Dame 7″のトライオン・レビューはこちら
前作同様にエッジと中央でラバーが使い分けられたアウトソール。
両方ともソリッドですが、エッジ部分は粘性(変形のしやすさ)が低く、粘着性が高め。
中央は粘性は通常で粘着が低めの質感です。
前作では中央部分の方がソフトでコートを噛みやすい仕様でしたが、今作は逆になっています。
前後方向に走る波打った「ヘリンボーン・パターン」は深さは通常レベル。
追加で母指球と小指球を結ぶライン、またそれぞれからカカトに向けてのラインに深めの「グリッド(溝)」が設けられています。
事前情報として「けっこう滑る」と聞いていた今作ですが、このセットアップを見て「確かに怪しいかも。。」と感じました。
アディダスのクッションは概してかなりソフトなので元々押し込みがアウトソールまで伝わりにくい傾向があります。
その下に硬質なグリッド入りのアウトソールを置いたら、更にコートまでエネルギーが伝わるタイミングが遅れてしまうと思うのです。
これで伝わりますかね。。この復刻モデルのレビューが近い内容かもしれません。
クッションはミッドソール全体が、アディダスの新クッション「バウンス・プロ」で構成されたセットアップ。
触れてみると押し返す力が強めで、ラバーの配合が増えている印象です。
足入れしてみるとクッションは薄く、特に今までのクッション材との違いは体感できず。
前作で気になった前傾バランスは、今作はややフラット寄りに修正。
フォアで踏んでみると、コートの捉えをグリッドが薄めている感がありつつも前作よりは素直かなと。
屈曲剛性は前作よりマイルドになり、それ以上に捻れ剛性がマイルドになっています。
アウトソールはしなやかで、クイックな瞬発的な動きよりもコントロールスピードでのプレーにパラメータを振ったクッションに感じました。
フィット面ではオーソドックスな「フォアフット・ブーティー」を「アッパー」が包むセットアップ。
アッパーの素材は「メッシュ」がメイン。
足入れは比較的簡単で、ヒール周りのパディングはしっかりしていて左右からのホールド感がある所までは前作と同様。
変更点はタンの厚さで、履き口周りの高さはしっかり埋められています。
フォアの高さはまだまだ余裕がありますが、通常のアディダスモデルでよくある仕様の範囲です。
アッパーの素材的に当たりが気になる部分はなさそうでした。
サイズに関しては、長さ的にナイキのマイサイズ27.5cmがベストなようです。
フォアの高さはソックスやインソールで埋めるのが正解かと。
今作をまとめると、アウトソールの主張が強過ぎて、新クッションの導入モデルとしてはもったいない仕上がりかと。
バウンス自体は現行アディダスの中では好みのクッションなので、そこからの進化を見たかったので残念。。
素材自体の弾性はありそうなので、“Harden Vol.5”のブーストの様にケージされた状態だったら名作が生まれるかもしれません。
その未来のモデルに期待して今作の購入は見送りましたm(__)m
自分はスルーしましたが「ソールがしなやかなバッシュが好み」だったり「リラードファン」の方は試す価値あるモデルです。
店頭に置いてある可能性は高いので試着してその真価を確かめてみては。