Nike Kyrie 3 EP Performance Review

6月 7, 2017
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  • テストカラー:Team Red/Hot Punch-white(852396-681)
  • 主な機能:Hyperfuse, Dynamic Flywire, Half-length Inner Bootie, Heel Zoom Air, Phylon Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Kyrie Irving, Iman Shumpert, J.R. Smith, Channing Frye, P.J. Tucker
  • 価格:¥16,200(国内)・$120(海外)

Introduction

今回はたくさんのリクエストがありました"Kyrie 3 EP"のパフォーマンス・レビューです。

リクエストコメント頂いた方々、感謝ですm(__)m

遅くなってしまいスミマセン…ようやく書き上がりました。


さて、今作はKyrie Irving(カイリー・アーヴィング)3rdシグネチャーになります。

カイリーシリーズは何と言ってもギミックを施したフォアフット。

これが今までは上手く機能せず、低調なパフォーマンスでした。

今作も特徴的なフォアフットは健在。進化を期待したいところです。

早速細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

前後方向のヘリンボーン・パターンをベースに、左右のエッジ部分のみブレード・パターンのアウトソール。

ヘリンボーン部分は若干硬め。ブレード部分はソフトになっています。

このヘリンボーンとブレードの剛性差により、フォアフットの接地感はかなりナチュラルになりました。

接地面積が限定されるシチュエーションもなく、素晴らしくグリップします。

特に左右方向へは加速感あるアグレッシブなトラクション。

高速でクロスオーバーを繰り返すカイリーのシグネチャーらしい仕様かと。

ラバーの粘性も高めで、ホコリの影響も少なめ。

「最高レベルのトラクション」と言って良いでしょう。

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「ファイロン・ミッドソール」のヒール上面に「ズームエア」を埋め込んだクッション・セットアップ。

ファイロンの質感は平均よりソフトで非常に薄い。

ヒールにはズームエアが入っていますが、存在は感じ取れないレベル。

ソールが半球状になったフォアの方が、ヒールより厚みがあります。

とは言ってもアウトソールのラバーは硬めで体重を掛けてもあまり変形しません。

衝撃吸収性は平均に届かないレベルかと思います。


薄い分だけクッションの反応は速く、ソールの剛性もなかなかしっかりしています。

トラクションが左右方向に良く効くので、クロスオーバーやディフェンスのステップでは加速されている感覚があります。

クッションには高低差があり、つま先が高く、カカトが低い。

この姿勢は動き出しには不利で、実際にファーストステップやジャンプなど、動き出しでは遅れを感じます。

一旦、動き始めてからのムーブであれば快適な反発性ですが、初動では鈍い反発性です。


このあたりは好みもあると思いますが、個人的にバッシュはフラットかもしくは少しカカトが高い方が動きやすいのでスコアは低めです。

カカトが低くなるクッションに慣れているのなら、この反発性・反応は快適に感じると思います。

COURT FEEL - 10 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

接地面積は比較的大きめ。

カカトが低くなるクッションの分を差し引いても、接地感は素晴らしいです。

連続の素早いクロスオーバーでもディフェンスでも、ソールは常に広い面積でコートを掴んでくれます。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

メッシュ素材をベースに、フォアフットのみインナーブーツ構造になったアッパーセットアップ。

フォアフットの屈曲部分にはフライワイヤーを2列だけ設置。

ミッドフットからヒールに掛けてのアッパー表面には"Kurim"(キュリムorクリム)と呼ばれるTPUパーツを多数追加。

これは"Jordan Ultra.Fly"でも使われていましたね。

今作も目的はアッパーの補強ですが、ウルトラフライのラバー寄りの質感ではなく、プラスチックの様に硬く、触ると痛いほど。

初代"Kyrie 1 EP"のヒールカウンターもなかなかに鋭いトゲがありましたが、今作のキュリムはそれ以上。

耐久性以上に攻撃力が上がっているので、バッシュの保管や持ち運びには要注意です。


前置きが長くなりましたが、タンもインナーブーツもヒール周りも適度なパディングがあり、足にピタッとフィットします。

シューレースのロックダウン・ヒールカウンターの成型のいずれも申し分ありません。

違和感があるのは「クッションの高低差」「トゥーキャップの成型」

特にジャンプの時に足指を握る動作をするので、そのときに反ったソールに指先が当たって痛みます。

またつま先のトゥーキャップはやたらとしっかりしたTPU素材が使われていて、成型もゆとりがあります。

ゆとりの具合は"Hyperdunk 2016 FK(Flyknit)"のトゥーキャップと似ています。

また個人的には気になりませんでしたが、インソールが接着されていません。

プレイヤーによってはインソールが滑る事があるそうなので、気になる方はご自身で接着をオススメします。

色々言いましたがフォアは違和感程度で、ミッドフットから後ろはしっかりフィットも申し分なく、ロックダウンも充分。

トータルでは優秀なレベルと言って良いかと。

※サイズ選びについて※

今回使用したのはアジア人向け幅広ラストの「EPバージョン」

フォアフットがゆとりある成型なので、普段のサイズからハーフダウンを考えても良いかもしれません。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

個人的にはカカトが低くなるソール形状が、けっこう足首にストレス。

練習後は関節ではなく、ふくらはぎの筋肉が毎回痛みました。

この部分さえ気にならなければサポート性も高いモデルと言えます。

ソールの安定性も、捻れ剛性も、ヒール周りの抑えも申し分ありません。

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

「左右方向に動くために特化したバッシュ」と言って良いパフォーマンス。

動き出しから、急な切り返しまで常にスムーズ。

加速感もあり、最近履いたバッシュの中ではベストの感覚です。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

クッションの高低差でカカトが下がった状態になるため、動き出しは遅くなる仕様。

フォアのソール形状も前後方向では特に効果は感じず、良くも悪くも普通です。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タンがメインの通気口で、フューズコーティングの無いトゥーボックスからも若干通気します。

一般的なバッシュ並みの通気性です。

DURABILITY - 6 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

前作"Kyrie 2"ではシューレース・ホールからフューズ素材が破れてしまう症状がありました。

前作同様のエッジ部分のコーティングと、ホール部分のTPUパーツ補強がありますが、それでも勢い良く引っ張ると破れてしまう事があるようです。

スコアが低くなった要因としてもう一点は「ブレードの耐久性」

この部分だけソールから突出して負荷がもっとも掛かるため、ブレードが欠けてしまう事があるようです。

自分のモデルでは今のところダメージ見られませんが、念のため返品や交換対応可能なショップでの購入が良いかと思います。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約382g(27.5cm・片足)
※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

前後方向に最も加速感があるバッシュは"Hyperdunk 2016"でした。

今作は「左右方向に最も加速感あるバッシュ」です。

代わりに衝撃吸収性と前方向への動き出しが犠牲になっていますが…。

NBA選手に前作"Kyrie 2"は人気でしたが、今作は一転して着用率はかなり低く、もしかしたらあの巨体だと吸収性が足りないのかも、と少し思いました。

トータルスコアはカイリーシリーズでベスト。

実際にフォアの反りが以外の作りは素晴らしく、そこさえ気にならなければ快適にプレー出来るでしょう。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 10/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 6/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
B+ 82 / 100

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